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【TUF22】対戦相手変更にも川尻達也 「とにかく勝つこと。それだけです」

Kawajiri in Vegas【写真】MGMグランドホテルに設けられたマットスペースで汗をかく川尻(C)Sucker Punch Entertainment

11日(金・現地時間)にUFN80と同じザ・コスモポリタンで開催されるTUF22 Finaleに日本から川尻達也が出場する。
Special thanks to Sucker Punch Entertainment

3度目の網膜剥離の手術を経て、6月にデニス・シバーと敵陣で戦いUFC2勝目を挙げた──見る者の魂を揺さぶるベテランは、当初ATTの新鋭ミルサッド・ベキッチと対戦予定だった。

【写真】ベガス入りし、早速公式スケジュールをこなす川尻。振りきり度200パーセントの男臭さが爆発する (C)Sucker Punch Entertainment

【写真】ベガス入りし、早速公式スケジュールをこなす川尻。振りきり度200パーセントの男臭さが爆発する (C)Sucker Punch Entertainment

しかし、日本時間の11月19日の午後にベキッチの負傷欠場がマネージメントサイドに知らされることとなる。川尻のマネーメントではUFC側ととにかく、試合が流れることがないように交渉を開始。

UFCのフェザー級は現在60名以上の選手が契約下にあるが、4割近くが試合直後、あるいは次戦が決まっているという状況で、結果的にズッファも負傷選手の代役として新規契約ファイターを探すという最近の契約パターンを踏襲する決断をした。そしてTitan FC、RFA、Legacy FCなどから選手をピックアップした結果、26日に川尻の対戦相手はジェイソン・ナイトに決定した。

思いもよらぬドタバタを経て、ラスベガス入りした川尻の現在の心境が現地から届いたので、ここでお届けしたい。

──まず、ミルサッド・ベキッチの欠場を知らされた時、どのように思いましたか。

「12月19日の木曜、夜のスパーリングの用意をして、これから始めようかというときに連絡がきて、そのことを聞かされました。集中力が落ち、怪我をしそうだったのでその日は練習を中止しました。このラスベガスの3大会はフェザー級の試合も多いですし、誰かが怪我をしてシャッフルされることは想定内だったのですが、いざ自分の対戦相手がそうなってみると凹みましたね(苦笑)。

ベキッチ戦に向け、大尊(伸光)にスパーリングパートナーをやってもらい、山田(武士)トレーナーとの対策もバッチリだったので」

──代役が正式に決まるまで、試合がなくならないかなど、不安はなかったですか。

「マネージャーから試合がなくなる事はないと言われていましたが、やはりその不安はありました。ただ、こうなるともう自分の力でどうこうできる事ではないので。『なるようにしかならない』と思い練習だけはしっかりやろうと。もう一度気持ちを奮い起たせました」

──ジェイソン・ナイトに決定した時の気持ちは?

「UFCデビュー戦。情報も少なかったのですが、とにかく自分の中では相手が決まってホッとしました。それも束の間、ナイトの試合映像をチェックすると、余りにもベキッチとは戦い方が違い……というか、もう正反対なので驚いてしまいました」

──打撃は荒くパワフルですが、ディフェンスは決してよくない。そして、殴られても殴り返すという気の強さを持っています。彼の打撃について、どのように思いますか。

「若さゆえの勢いがありますね。パンチを食らっても怯まない。ムキになって打ち返してきます。テクニカルではないですが、気持ちの強いファイターですね」

──組み技の方はベキッチはテイクダウン・ディフェンスが強く、跳ね返して逆にトップを取る力強さがありました。対して、ナイトは簡単にテイクダウンを奪われます。そしてラバーガードを取る。川尻選手の言われるように、まさに正反対のスタイルです。

【写真】振り切った生き様が感じられる──魂を揺さぶる言葉が聞かれたC)Sucker Punch Entertainment

【写真】振り切った生き様が感じられる──魂を揺さぶる言葉が聞かれたC)Sucker Punch Entertainment

「最初は真逆過ぎて、本当に戸惑いました。すぐに気持ちを切り替えてナイト戦に向け山田トレーナーと対策を練り、次の日からナイト戦に向けての対策を開始しました。ベキッチとナイト、スタイルは違いますが、厳しい相手には変わりはありません。それにUFCに出てくるファイターに弱い選手はいませんからね。

でも、正直言うとラバーガード対策は出来ませんでした。時間もなく茨城のメンバーにラバーガードの使い手がいないので……。それでも、自分には今まで培ってきた経験があります。ラバーガードも、その経験を活かし対応できると思います」

──トップは取りやすいかと思いますが、ナイトの執拗なラバーとそこからの極めに対してドップゲームから打撃を入れる自信は?

「相手がどうこうではなく、自分をどうコントロールするかだと思いますね。相手が誰だろうと自分のスタイルは崩さないし、崩すことがないよう練習してきました」

──打撃戦は先ほども言われたように気持ちが強く、粗いです。あのディフェンスの無さを見て、打撃戦を望むような欲は出て来てしまいませんか。

「打撃でも寝技でもその場に応じて戦います。自分の目的は何で戦うかではなく、どう勝つかです。打撃を逃げるつもりもないし、寝技から逃げるつもりもありません。勝つために最善の戦略で戦います」

──では、最後に意気込みをお願いします。

「とにかく勝つこと。それだけです。どんなに情けない姿を見せることになったり、ボロボロの姿を見せないといけなくなっても勝ちたいと思います」

■TUF 22 Finale対戦発表カード

<フェザー級/5分5R>
フランク・エドガー(米国/2位)
チャド・メンデス(米国/3位)

<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル/6位)
トニー・ファーガソン(米国/7位)

<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
エヴァン・ダナム(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ライアン・ラフレアー(米国)
マイク・ピアース(米国)

<フェザー級/5分3R>
川尻達也(日本/13位)
ジェイソン・ナイト(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)
コンスタンティン・エロキン(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ジョビー・サンチェス(米国)
ジアン・ヘレラ(米国)

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