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【RFC12】梅田×キム消滅。川村亮、「ケジメをつける試合」

Kawamura at weigh-in

【写真】パブリック計量でイ・ドルヒと対峙する川村亮(C)MMAPLANET

21日(金・現地時間)、明日22日に韓国ウォンジュ市チアク体育館大会で開催されるRFC12のパブリック計量が、同市で行われた。

午前中に行われた本計量で、RFCフェザー級王座決定トーナメント1回戦で日本の梅田恒介と対戦予定だったアームバ・キムことキム・チャンヒョンが、体重を落とせずこの試合自体がキャンセルとなり、両者はパブリック計量のステージに上がる機会もなかった。

そんな計量を問題なくクリアした日本勢から、ここでは川村亮の声をお届けしたい。

――今回、RFCで戦うことはいつ頃に決まったのですか。

「元々、昨年9月に鳥生将生のセコンドで来たときに、ジョン・ムンホン代表と話す機会があって、その時に『ぜひ、出て欲しい』ということを言われたのが最初です。その後、10月にOFCに出たときも、ジョン代表が来られていて、そのときも誘っていただきました。

タイミングの良いところで――と思っていたのですが、最初は4月大会の予定が流れて、今回になりました。正式に決まったのは、5月ぐらいですかね」

――OFCに続き、RFCに出ることでアジアの二大イベントの両方を知るのが川村選手ですね。

「RFCは会場の作りや映像、演出のしかたがPRIDEのようで、会場の大きさからいえばPRIDE武士道といった感じですね。代々木第二や有明コロシアムを2/3の大きさにしたような。ウォンジュの市長が挨拶したり、町興しのような感じもあり、大きいというか良い大会ですよね。

確かにOFCのイベントは大きいです。ただ、大小でなく色が違うと思います。簡単にいうとOFCがUFCで、RFCはPRIDEじゃないかなって」

――韓国はRFCの定期的な活動で、選手が勢いづいてきたように感じるのですが。

「勢いもあるし、元々体があったところに近代的な技術も身についていて、以前とは違いますね。実際にジョン・チャンソンがUFCで世界に挑戦するわけですから、韓国人選手は来ていますよね」

――対戦相手のイ・ドルヒ選手の印象は?

「う~ん、あまり分からないですね(笑)。1試合、映像を見たのですが、短時間で負けているもので。イ・ドルヒという相手というよりも、ジョン代表が目を掛けてくれていたので、一度、出ておきたいと思ったんです。OFCでメルビン・マヌーフに負けて、海外やケージの難しさを知ったので、ここで海外のケージに挑戦して、ケジメをつけておかないといけないので」

――前回の負けに対するケジメということですか。

「そうですね、ケジメの一戦ですね。今後のことは、まだ分からないですけどね」

――RFCのミドル級戦線では大山峻護選手がイ・ウンスに敗れ王座を失い、ミノワマンも4月にTKO負けを喫しています。ミドル級でいえば、日本が韓国に負けた形になっています。

「先を見据えることは、今の僕には難しいです。まず、一つ一つの試合で結果を出して、そこからですね。韓国のファンに明日の試合で、川村亮という存在を認識してもらえると、周囲から盛り上がることもあるでしょうし。まずは、明日の試合しか頭にないですね」

――ケージ対策は施してきましたか。

「何かをやるというのではなく、やっぱり雰囲気ですよね。海外で試合をする準備という部分……、前回の試合が気持ちの持っていきかたなど難しかったんです。早く現地入りして、何もすることなく時間が過ぎていったりだとか。会場入りも、試合開始も遅い、そういう部分での難しさを感じました。対戦相手だけでなく、そういう部分も敵として考えていかないといけないです。ただ、免疫は幾分かついていると思います。その場で馴染めるか、気持ちの持ち方、そういう部分が大きいですね」

――明日、スカッと勝ってRFCミドル級戦線で日本人にとって7カ月振りの勝利を挙げることを期待しています。

「その辺りは明日、試合をしてみてですね。でも、あの会場の雰囲気のなかで戦うことは、気持ちいいと思います。OFCのフィリピンもそうですが、良いモノを良いという風に見てくれるお客さんなので、凄く楽しみです」

――乗り過ぎると、思わぬ落とし穴もあるかと思いますが、頑張ってください。

「ハイ、そこですね。やっぱり勝負論ありきなので、自分なりに思っていることをやろうかと思います」

■RFC12 対戦カード

<RFCバンタム級王座決定戦/5分3R>
イ・ギルウ(韓国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
ペ・ミョンホ(日本)
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル)

<RFCフェザー級王座決定T1回戦/5分2R>
小見川道大(日本)
クォン・ベヨン(韓国)

<49キロ契約/5分3R>
吉田正子(日本)
セリーナ(ノルウェー)

<ミドル級/5分3R>
イ・ドルヒ(韓国)
川村亮(日本)

<ライトヘビー級/5分3R>
キム・ジフン(韓国)
野地竜太(日本)

■Young Guns08 対戦カード

<バンタム級/5分3R>
イ・ユンジュン(韓国)
大塚隆史(日本)

<RFCフェザー級王座決定T1回戦/5分2R>
キル・ヨンボック(韓国)
キム・ウォンギ(韓国)

<RFCフェザー級王座決定T1回戦/5分2R>
フバート・ジェヴァン(オランダ)
チェ・ムギョム(韓国)

<RFCフェザー級王座決定T補欠戦/5分2R>
ホ・ユン(韓国)
チョ・ビョンオク(韓国)

<バンタム級/5分2R>
キム・ソンジェ(韓国)
ハム・イムン(韓国)

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