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【UFC193】注目、豪州MMA界が育てたロバート・ワイッタカー&ジェイク・マシューズ

Robert Whittaker【写真】ミドル級転向後、動きが格段に良くなったロバート・ワイタッカーが、日本でも注目されるようになったユライア・ホールと対戦する(C)MMAPLANET

15日(日・現地時間)、豪州メルボルンのエティハド・スタジアムで行われるUFC193「Rousey vs Holm」。豪州初のスタジアム興行には、セミ前に出場するマーク・ハントのようにオーストラーレシアンのトップファイターが集結する。

なかでも気になるのがロバート・ワイッタカーとジェイク・マシューズ、2人の豪州人ファイターだ。ワイタッカーは2012年に行なわれた豪州版TUF=Smachesウェルター級優勝者。その後TUF16ウィナーのコルトン・スミスとの一戦で勝利したもののコート・マクギ―&スティーブン・トンプソンに連敗、マイク・ローデスには判定勝ちを収めているが、タレントが揃うUFCウェルター級戦線においてはその他大勢、One of Themなファイターでしかなかった。

それが──昨年11月のクリント・ヘスター戦でミドル級に転向を果たすや、パワー溢れるパンチで別人のようなファイトを繰り広げるようになる。柔軟な肩回りを表すような伸びる左ジャブに、右はストレート、オーバーハンド、フック、そしてエルボーとどこから拳やヒジが飛んでくるか見極めるのは困難だ。

スムースなヘッドムーブと柔らかい上半身の動きで攻撃を見極め、防御能力も高いワイッタカー。今年の5月にはボクシングの巧さで定評のあるブラッド・タヴァレスを、右ではなく左フックで秒殺し、一気に注目を上げた。当初はマイケル・ビスピンと戦う大チャンスを得ていたが、ヒジの負傷で欠場。9月のUFC日本大会でゲガール・ムサシを後ろ回し蹴りから飛びヒザで下したユライア・ホールと対戦することとなった。

身体能力に優れ、回転系の技を駆使するホールに対し、ワイタッカーは距離の見極めは勿論として、多用している前蹴り&ローに加え最近はあまり見せなくなったハイキックなど、如何に足技を織り交ぜてくるのかも注目したい。

一方、21歳のマシューズは19歳でUFCデビューを果たした豪州MMA界の超新星だ。大会開催地のメルボルン生まれということもあり、5万人以上の声援を受けてアクバル・アレオラを戦う。TUF NATION出身のマシューズは本戦出場を果たした後に、その煌めく可能性をオクタゴンで見せつけた。思い切りの良い打撃にスプロールの強さと、自らのテイクダウン能力の高さ。MMAがMMAとして技術の軸ができ、育成方法が確立してから育った純粋MMAファイターのマシューズらしい完成度の高い動きを見せていたが、今年の5月にジェイムズ・ヴィック戦で逆転負けを喫した。

序盤から豪快なスラム、スタンドでも軽快にパンチを入れてヴィックを圧倒しながら、アイポークで試合が中断すると、流れが変わりまさかのギロチン一本負けに。キャリア9戦目の初黒星を経て、マシューズがどのような姿を披露するのか。敗北を経験してなお、以前のような怖いモノ知らずのラッシュを仕掛け続けるのか。それともリスク管理能力が上がったファイトを見せるのか、気になるところだ。

前述のワイッタカーはUFC入りを決めるまで、1試合だけマカオのLFCで戦ったことがあるが、残りの10試合は全て豪州のローカルショーで戦ってきた。マシューズに至っては全6試合が地元メルボルンで行われたモノ。彼ら2人の歩みを見れば分かる様に、無名&未知という見方がいつまでも日本ではなされている豪州MMA界だが、UFCで注目されるファイターが育っているだけ進化していることを見落としてはいけないだろう。

■ UFC193対戦カード

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ロンダ・ラウジー(米国)
[挑戦者] ホーリー・ホルム(米国/7位)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)
[挑戦者] ヴァラリー・レターノー(カナダ/9位)

<ヘビー級/5分3R>
マーク・ハント(ニュージーランド/8位)
アントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル/11位)

<ミドル級/5分3R>
ロバート・ワイッタカー(豪州/14位)
ユライア・ホール(米国/10位)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ/14位)
ジャレッド・ロショルト(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
アクバル・アレオラ(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・ノーク(豪州)
ペーター・ゾボタ(ドイツ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・ペロシュ(豪州)
ジャン・ヴィランテ(米国)

<フライ級/5分3R>
リッチー・ヴァスリック(豪州)
ダニー・マルチネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アントン・ザフィア(豪州)
ジェイムス・ムンタスリ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
リチャード・ウォルシュ(豪州)
スティーブ・ケネディ(豪州)

<ミドル級/5分3R>
ダン・ケリー(豪州)
スティーブ・モンゴメリー(米国)

<フライ級/5分3R>
ベン・ウェン(米国)
ライアン・ベノイ(米国)

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