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【ONE33】オーバーオール戦に向け、朴光哲が2カ月半前に語っていたこと<01>「No Face, No Future」

Kotetsu Boku【写真】朴節がまたも炸裂したインタビュー。直接、試合と関係ないようで、全ては試合に通じている(C)MMAPLANET

13日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE 33「Pride of Lions」に朴光哲が出場し、メイジャー・オーバーオールを対戦する。

朴×オーバールはもともと9月1日に中国・上海で行われる予定だったONE30「Dynasty of Champions 」が組まれていたカードだ。一度は延期が発表され、結局のところ中止となった同大会に出場予定だった朴が、その時点でどのような意気込み──ではなく人生観を語っていたのか。ある意味、その後の流れまで俯瞰していたような朴の言葉の数々を2カ月半遅れで紹介したい。

──明日、中国に渡り4日後にオーバーオール戦を控えた朴選手です。5月にパンクラス初陣を勝利で飾った直後から『次はONEになるだろう』と言っていましたが、このタイミングで中国大会出場、そしてオーバーオールとの対戦について、どのような想いでいますか。

「まぁ、お金が良いのは素直に嬉しいです(笑)。あとはどこで戦おうが、試合は試合なので。相手が誰であろうが、そこも変わらない。上海……中国っていっても、俺は怪しいことやらないから大丈夫だし(笑)」

──中国は対日問題や最近でも大きなガス爆発があったり、ちょっと怖い事故も起きています。

「最近は円高になっていたので、心配していたのはそこだけです。自分の場合はドル支払いなので、気にしていたのは。反発して戻ったし、一安心です。対日感情とか、そういう問題には鈍感な方が良いと思います。事前に考えてブーイングがなかったとしても──アレッ、ブーイングがないっていう感情の変化が起こってしまう。

行ってみないと、その土地の人の空気って分からないですよ。あんなガス爆発はありえないですけど、起こったとしてもそん時はそん時です」

──押忍(笑)。では、対戦相手についてはどのような印象を持っていますか。

「まぁ、勢いがあって。グラップリングができるから、あれだけ勢いのある打撃を出せるんでしょうね。そこらへんですね、気を付けないといけないのは。そこで驚いちゃうと相手のペースになっちゃうけど、そういうのはもう慣れているんで。カウンター取れるなら、カウンター取っちゃうし。俺の場合は間合いが近いから、アイツの好きなような戦いはできないでしょう」

──結果的にサッカーボールキックで勝てる態勢に持ち込んでいるという点については?

「あそこに頭があれば、サッカーボールをやりますよ。ただし、KOできているのは事実。実力でもまぐれでもKOはKOなんで、そこを警戒していきます。こっちも、いつも最後だと思って試合をしているんで(微笑)」

──逆に勝てば、先に進む。ONEで初めてのフェザー級戦になります。チャンピオンのジャダンバ・ナラントンガラグ以外にもマラット・ガフロフ(現暫定王者)など怖いロシア勢、エウベウ・バーンズというブラジリアンまでいます。かなりの層の厚さを誇っていますが。

「でも、1試合、1試合勝たないと話にならないので。勝てば次の相手を考える。そうやって結果を残せば、チャンピオンだろうがロシア人、ブラジル人だろうが、俺は全然嫌だと思わないので。彼らの適当さや弱い部分も知っているから。ただ、取り敢えず一つ一つ勝たないといけないことに違いはないので。

そうやって勝っていけば格闘技も長く続けられる。負けちゃって、しょうもない試合をしちゃったら、もう3カ月後に何をやっているのかも分からない」

──そうやって考えると、日本で定期的に試合があるほうが精神的に楽ではないでしょうか。

「まぁ、何かこう……あんまし青写真を描いて計画的にコイツに勝ったらアイツとできるとか、あの団体に行けるとかやっていても、絶対にそんな上手くコトは運ばない。だから、あんまり先のことは考えないでやっています」

──私など大まかなビジョンを描き、全てが上手く転ばなくても70パーセントぐらい思うように人生が進めば御の字という風に考えています。それがないと、ホント自分がどこに向かうか分からない。

「確かに。だから、ノーフューチャーですよ(笑)。No Face(ONEでのニックネーム)、No Future。これからの標語はこれでいきますよ」

──ちょっと、使い方が違うような気がしますが……。いずれにせよ、若い子に格闘技をやろうとは言えなくなる座右の銘ですね(笑)。

「若い頃は色々と夢を持って計画を立てて良いと思うんですけど、自分はもう練習とかでも『今日で最後になっていいや』ってぐらいの気持ちでやっています。でないと、ケガをしたら、それで終わりですからね。せっかく、ここまでやってきたから気持ち良く終わるためにも、毎回、毎回、区切りをつけた方が未練は残らないのかなっとは思っています」

──それは格闘技人生を考えた場合、理解できます。朴選手に似た発言をする選手も少なくないです。ただし、格闘技を取った人生という部分で考えると、無計画なのではないかと……。

「ハハハハ。まぁ、何とかなるんですよ」

──出たぁ(笑)。行き着くところの、何とかなる……ですね。

「ホント、どんだけだよって(笑)。皆、まぁ何とかなる。何とかなるんですよ、人生って」

<この項続く>

■ONE33対戦カード

<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者] ルイス・サッポ(ブラジル)

<ONE世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)
[挑戦者] ヤゴ・ブライアン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
メイジャー・オーバーオール(米国)
朴光哲(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
ナタリー・ヒルズ(豪州)
アンジェラ・リー(シンガポール)

<フェザー級/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
マーチン・ヌグエン(豪州)
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ベネディクト・アン(シンガポール)
ヨハン・ムリア・レゴウオ(インドネシア)

<フェザー級/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ネイサン・アン(シンガポール)

<ヘビー級/5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
イゴール・スボラ(ウクライナ)

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