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【ONE33&35】11月21日北京&12月11日マニラで、3階級の世界戦。あるか? 渋谷莉孔の出場??

Brandon Vera【写真】これ以上ないほどエモーショナルな入場となった昨年のブランドン・ベラin マニラ大会 (C)MMAPLANET

28日(水・現地時間)、ONEより12月11日(金・同)にフィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE35「Sprit of Champions」でブランドン・ベラがチャイ・ルイス・パリーと初代ONE世界ヘビー級王座決定戦で対戦することが発表された。

フィリピン系米国人のベラは、昨年12月にONE初出場をマニラの地で迎え、母国のファンに大歓迎を受けた結果、豪快なサッカーボールキックでイゴール・スボラをTKOしている。以来、1年振りのONE出場でペリーを相手にヘビー級王座決定戦を戦うこととなった。

ペリーは32歳の英国人ファイターで、キャリアは6勝0敗1NCでONEでは1勝1NCという戦績を残している。昨年7月の台北大会でアラン・ガラニにグラウンド状態でのヒジでTKO勝ちして以来、実に1年5カ月振りのファイトが、今回の王座決定戦となる。過去の実績や知名度でいえば圧倒的にベラ有利とみられる王座決定戦により、ONEはストロー級からミドル級の6階級に続き、7階級目の世界王座制定となる。

また27日(火・同)には11月21日(土・同)に昨年12月19日以来、11ヵ月振りとなる北京大会=ONE33をオリンピックセンターで行うことも発表されている。昨年同様に「Dynasty of Champions」と銘打たれた同大会ではONE世界フェザー級王座統一戦=正規王者ジャダンバ・ナラントンガラグ×暫定王者マラット・ガフロフ、世界フライ級選手権試合=王者アドリアーノ・モライシュ×挑戦者カイラット・アクメトフという2階級の世界戦が組まれた。

ナラントンガラグとガフロフは本来9月27日のジャカルタ大会=ONE30で、ガフロフがナラントンガラグに挑戦予定だったが、王者が入国できずにこのカードは消滅。急遽組まれた暫定王座決定戦で、ガフロフがマーチン・ヌグエンに勝利しその腰にベルトが巻かれている。

仕切り直しの一番は、間違いなく激しい打ち合いが見られるだろう。また、モライシュの王座に挑むアクメトフはカザフスタンの名門アラッシュ・プライド所属、キャリア22連勝中の無敗のファイターだ。ZSTファイターの渡辺竜也と地元で対戦経験がり、その時は判定勝ち。サウスポーの構えから、滑りやすいマットを利したようなテイクダウンからパウンドという試合振りを見せていた。

要注目の中央アジア勢のなかでもダントツの戦績を残しているアクメトフだが、韓国のユ・ジェナムにも判定勝ちと、やはり対戦相手が未知数な部分もあり、勝利の数でワールドクラスの実力とするのは早計かもしれない。いずれにせよローカル色の強さと、アジア最大のMMAという2つの特色を持つONEにあって、フィリピン大会と北京大会では全くカラーの違う世界戦が組まれることとなった。

ローカル勢が大挙出場する中国大会、前回の4月大会は日本人の選手の出場がなかったフィリピン大会。渋谷莉孔が出場を熱望するマニラでの登用はあるのか、日本人絡みのカードの有無も気になるところだ。

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