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【OFC09】バンタム級GP決勝。上田将勝(02)「タフになりました」

Suzuki & Ueda

【写真】OFCでは鈴木氏と二人三脚でやってきた上田将勝。鈴木氏はAMCに所属していたこともあり、語学も堪能な頼れるトレーナーだ(C)MMAPLANET

31日(金・現地時間)にマニラのSMモール・オブ・エイジア・アリーナで開催されるOFC09「RISE TO POWER」。

同大会のOFCバンタム級GP決勝戦でケビン・ベリンゴンと対戦する上田将勝インタビュー後編。トーナメントを通して、タフになっていることが実感できる上田の言葉に耳を傾けてほしい。

<上田将勝インタビュー Part.01はコチラから>

――フィリピンは暴論かもしれないですが、気候やラテンななかの米国文化圏という点でも、アジアのブラジルのような国ですね。そういう自分の思うようにいかないという部分でブラジル、それもマナウスを経験しているのは大きいですね。

「そうですね。減量でサウナを使うこともなく、トレッドミルで走って落とすので、その辺りの確認だけできれば」

鈴木 宿泊するホテルに、どんな設備があるかですね。そこを調べないと。最後の一絞り、その環境があれば大丈夫だし。フィリピンはまだ分からないですが、ブラジルは何もなく、ベラトールのカナダはもっとひどかったですし。

――やはりインディアン・リザベーションでのイベント開催は、まだそういう感じなのですね。

鈴木 本当に何もなかったです(苦笑)。シンガポールも1回目と2回目と泊めるホテルが違っていて、ファシリティも違うので、そういう経験をこなすと上田君も気持ちが太くなってきたように感じます。

「最近はそういうことを楽しもうと思っています」

――一昨年9月のブラジルから、昨年1月のプロ修斗を経て「もう日本で戦うことはない」という覚悟の下、海外で戦うようになった上田選手ですが、カナダにシンガポールと回って試合をするのは、人間としても経験値が上がってきますね。

「もう、本当に色んな経験をさせてもらいました。海外も格闘技を続けていたから行くことができたので、そういう部分は楽しみなところでもあります。もちろん、試合は怖いんですけど、海外で戦うことに慣れてきました」

鈴木 それこそOFCのスタッフとは本当に打ち解けていますね。シンガポールのチャンギ空港のことなんて、僕より詳しいです。

――シンガポールの6時間半に対し、フィリピンは4時間、飛行機の移動も短いですね。

「シンガポールへ行く時は、チェックインが朝の5時とかなので、前日に最終の電車で羽田空港に行って仮眠していたんです。今回のように朝の早い時間に成田空港へ行く方が起きられるのか心配です(笑)。きっと寝ないで行くことになると思います。

でも、OFCの試合は時差もないですし、現地では最終調整だけなので、日本で仕上げていくというやり方で問題ないです」

鈴木 それまでは国内、修斗で戦ったときのような段取りで海外でもやろうとしていたので、上手くいかないことにストレスを感じていたんです。それももうなくなったので。

――勝手ながら最初はインタビューも電話でということだったので、相当ナーバスになっているのかと思っていたのですが、随分と頼もしいですね。

鈴木 きっと、今日の朝にフィジカルの練習があったので、その追い込みの練習を乗り切れないと、インタビューを受けるという気持ちにもなれなかったんだと思います(微笑)。

――なるほど、そういうことだったんですが。頼もしくなったのか、以前のままなのか、また分からなくなってしまいました(笑)。

「(中村)アイアン(浩士)さんと一緒にやっているんですが、本当に辛くて……。トレッドミルでアイアンさんと2人でやっているフィジカルダッシュが、僕にとっては一番辛いんです。

傾斜4・5度で2分間のダッシュを3本やり、時速も15キロから0・5キロずつ上げていくんです。それから傾斜を13~15度の間で、30秒ダッシュとインターバルを繰り返して走るんですが、それが本当に辛くて……」

――それは耳にするだけに動悸が激しくなりそうなトレーニングですね。

「アイアンさんが大宮司(岳彦)さんに習っていて、違う日に僕とやってくれています」

――水垣偉弥選手なんかもお世話になっている岳さんですね。

「水垣選手は、あの練習のあとにパワーマックスとかやっているそうで、凄いなって思います」

――今回の試合に関しても、アイアン選手と一緒に練習をしていたわけですか。

「ハイ、結構見てもらっています」

――見てもらっていますという認識なのですか(笑)。

「今はもうコーチのように良くしてもらっています。イエローマンズでは金網の戦い方を教わっていますし」

――上田選手のテイクダウンの名手でも、ケージレスリングのイメージはなかったので楽しみです。

鈴木 注目してやってください。

「金網の攻防は――これまでUFCとか見ていても早送りしていたのが、その難しさが分かってよくチェックするようになりました。金網の攻防とかは楽しいですね。試合はまだ、怖いですけど。勝ちたい、負けたくないっていう気持ちになってしまうので。

でも、アイアンさんにもだんだんとパワー負けしなくなってきたので、それが自信になっています」

鈴木 トーナメント全体を1試合として考えて契約をしました。ケージで勝てるようになることを学ぶ――、最終の仕上げがこの試合になります。良い動きができていますし、成長した姿を見せてくれると思います。上田君は心臓も強くなりました。

「金網で戦うとタフになれます」

――ではその成果が見られるよう、31日を楽しみにしています。

「ありがとうございます」

■OFC 11対戦カード

<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ホノリオ・ナバリオ(フィリピン)
[挑戦者]大石幸史(日本)

<OFC暫定世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
岡嵜康悦(米国)

<バンタム級GP決勝/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
上田将勝(日本)

<ライト級/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
カメル・シャロウス(米国)

<ミドル級/5分3R>
フィル・バローニ(米国)
鈴木信達(日本)

<ライト級/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
フェリペ・エノモト(スイス)

<ヘビー級/5分3R>
ティム・シルビア(米国)
トニー・ジョンソンJr(米国)

<フライ級/5分3R>
レイ・ヨードーゲン(フィリピン)
漆谷康宏(日本)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・ディアス(米国)
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)
アンドリュー・レオーネ(米国)

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