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【OFC09】バンタム級GP決勝。上田将勝「自分の距離で戦う」

Yohei Suzuki & Masakatsu Ueda

【写真】上田将勝と鈴木洋平トレーナー、深夜近くのパラエストラ東京で(C)MMAPLANET

31日(金・現地時間)にフィリピン、マニラのSMモール・オブ・エイジア・アリーナで開催されるOFC09「RISE TO POWER」に出場する上田将勝。

OFCバンタム級GPで、地元フィリピンのケビン・ベリンゴンと対戦する。準決勝のジェンス・パルバー戦から2カ月弱での決勝、そしてビビアーノ・フェルナンデスの出場する暫定世界戦などについて、上田とコーチの鈴木洋平氏に話を聞いた。

――4月6日のジェンス・パルバーとのバンタム級GP準決勝が終り、今月31日にフィリピンで決勝戦が行われる。初戦から準決勝まで半年空いたことを思えば、幾分インターバルが短く感じられます。

前回大会が終わった直後に『See you in Manila』とOFC関係者に言われ、シンガポールのチャンギ空港ではもうCMが流れていました」

鈴木 帰国すると、ブログでも写真とともに決勝について触れられていたので、『ああ、決定なんだ』と(笑)。

――See you in Manilaが、正式決定の合図だったのですね(笑)。パルバー戦前にその話はあったのですか?

鈴木 なかったですね(笑)。

「ちょっと足に怪我があったので、最初は心配していました。でも、やるしかないので。本音をいえば、もう少し調整時間が欲しかったということはあるのですが、これが仕事なんでやろうと思いました」

鈴木 一つ良かったのは、必ずある――という状況の2カ月後だったことです。これが、「あるか、ないか」正式決定でないなかで、『3カ月後かも』というような状態が続くより、今回の方が良かったです。ケビン・ベリンゴン選手やトレーナーのマーク・サンギアオさんとも、シンガポールで『次はマニラで会おう。調整期間は短いけど』なんていう風に言葉も交わすことができ、完全に5月31日に目を向けることができていたので。

――では、決勝のベリンゴン戦に向けていつぐらいから調整を始めたのでしょうか。

「試合後、2週間はスパーをしなくて、そこから徐々にペースを上げてきました。もう足の方も全く問題はないので。それに試合直後に言われたことで、覚悟も決まりました」

――トーナメント決勝が行わると同時に、暫定世界王座決定戦としてビビアーノ・フェルナンデス×岡嵜康悦戦も行われます。キム・スーチョルの負傷ということで暫定王座が決まるにしても、ならばトーナメント決勝に残った2人で暫定王座が争われるべきという気持ちにはならなかったですか。

「まぁ……、最初は多少の不満はありましたけど……。とにかくOFCの決めたことなので、そこに従おうと思いました」

鈴木 僕らはトーナメントを終えてキム・スーチョルに挑戦しチャンピオンになると、青木選手のようにKINGとしてビビアーノと戦うことになると認識していたんです。ここで岡嵜選手が抜擢されたことに関しては『ホントに?』とはなりはしましたが、彼が巡ってきたチャンスを断る必要もないと理解しています。

それにビビアーノ×岡嵜戦が行われることに関係なく、僕らのOFCでの目標はビビアーノだったので、具体的な対戦相手として眼前にビビアーノがいるということは、明確なモチベーションになります。

――ビビアーノ戦を現実のモノとするために、ベリンゴンは必ず倒さなければならない相手です。

「やっぱり打撃が強いので、とにかくテイクダウンしないといけないです。レアンドロ・イッサ戦を見ても、テイクダウンを切る力も上がって来ています。無理な打ち合いをせず、自分の距離で戦い、ちょこちょこと自分のパンチを当ててベリンゴンが出てきたら、テイクダウンを合せたいです」

――パンチは怖いですが、待たれる方が前に出てこられるよりも嫌ですね。

鈴木 インファイトのストライカーですよね。ただ、ストライカーは絶対に空間を欲しがります。だから、遠くから手を出して、ベリンゴンのパンチが届く距離になり、打ってくると組む。本当に怖い相手ですが、それでも分かりやすい相手だから、上田君は絶対に勝ってくれると信じています。

むしろ戦いやすい面もあるのですが、凄く殺傷能力の高い相手なので、どちらの土俵に引き込むという戦いになりますね。

――ラカイMMAといえば散打ベースなのですが、サンギアオ・コーチはそれぞれ個性を生かした打撃を指導していますね。

鈴木 ベリンゴンは距離を縮めるまでにサイドキックとか、変則的な蹴りを使いますが、どちらいうとしっかりとしたキックボクシングができる選手だと思います。

――ベリンゴンとすれば組みつかれたくないから、彼も彼で自分の距離を大切にしてくるでしょうね。

「簡単にはテイクダウンはできないとは思っているんですが、自分を出し切って勝ちたいと思います」

――フィリピンでフィリピン人と戦うということについては?

「ホイラーさんとの試合を経験しているので。あのブラジルの経験を生かしたいです」

<この項続く>

■OFC 11対戦カード

<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ホノリオ・ナバリオ(フィリピン)
[挑戦者]大石幸史(日本)

<OFC暫定世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
岡嵜康悦(米国)

<バンタム級GP決勝/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
上田将勝(日本)

<ライト級/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
カメル・シャロウス(米国)

<ミドル級/5分3R>
フィル・バローニ(米国)
鈴木信達(日本)

<ライト級/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
フェリペ・エノモト(スイス)

<ヘビー級/5分3R>
ティム・シルビア(米国)
トニー・ジョンソンJr(米国)

<フライ級/5分3R>
レイ・ヨードーゲン(フィリピン)
漆谷康宏(日本)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・ディアス(米国)
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)
アンドリュー・レオーネ(米国)

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