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【WSOF24】岡見勇信、初のウェルター級戦。勝つか、勝つかのジョン・フィッチ戦

Yushin Okami【写真】もう何度も経験してきた勝負の時。いよいよ、そんな試合しか残っていないキャリアを迎えつつある岡見だ (C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、コネチカット州レッドヤードのフォックスウッズ・リゾート&カジノでWSOF24「Fitch vs Okami」が開催される。岡見勇信にとって、昨年11月の敗北以来11ヵ月振り、そしてウェルター級転向初戦をようやく迎えることとなる。

セミにWSOF世界ヘビー級選手権試合=ブラゴイ・イワノフ×デリック・メイメンや、何気に組まれている初代WOSF世界フライ級王座決定戦=マゴメド・ビブラトフ×ドナヴォン・フリロウという世界戦2試合を従えて、3Rマッチでありながらメインでジョン・フィッチと戦うことなった岡見。TUFシーズン16ウィナーのコルトン・スミスがプレリミに出場するなど、好カードが揃った大会でこの待遇は元メジャーリーガー対決の貫録か。

岡見は当初、初のウェルター級戦を6月にライアン・フォードと行う予定だった。2月に決定していたカードは4月にフォードの負傷欠場を理由に消滅し、岡見の試合自体もなし崩しになくなってしまった。岡見陣営としては代替選手との試合、もしくは時期をずらしての早々の試合決定を狙ったが、実現しなかった。国内で1試合を挟む了解を得たが、これもならなかったという話も伝わってくる。

岡見がまずはウェルター級で足慣らしとなる一戦を望んだのは十分に理解できる。それもフォードのようなトップ中のトップでないファイターと。今回の試合でついにキャリア40戦目を迎える岡見だが、どれだけ準備をしても初めての体重ということで不確定は多い。そこを体験し、来るべき大一番に備えたかったはず。

しかし、WSOFの方針もあり11ヵ月振りの実戦で、初のウェルター級戦の相手は強豪中の強豪リッチとなった。岡見がUFC世界ミドル級タイトルコンテンダーなら、リッチはウェルター級タイトルコンテンダー。WSOF移籍後は集中力をやや欠いたか2勝2敗の戦績だが、UFCでも14勝3敗1分の戦績を誇り、13勝5敗の岡見を勝率で上回る。これだけの実績を持つ両者ゆえ、ファイトマネーも高く一つの敗北が大きく響いてリリースされてしまったという共通項を持つ。つまり、いまでもUFCで戦える力を十分に持っている者同士のマッチアップとなる。

だからこそ岡見にしてみれば、このフィッチ戦とここを無事乗り越えると待ち構えるWSOF世界ウェルター級王座決定戦、ジェイク・シールズとの戦いは落とせない。WSOFに岡見が留まる理由は、UFCに次ぐ陣容がこのプロモーションには揃っているからに他ならない。

フィッチも昨年12月のホウジマール・トキーニョ戦の手痛い敗北からの再起戦だが、彼の戦い方が大きく関わることは考えられない。しっかりと、距離とタイミングを見極めてオーバーハンド系のパンチを見せ、岡見の重心が後ろ足に乗ると、一気にダブルレッグを狙ってくるだろう。

よしんば、岡見の姿勢が乱れていなくても、ダブルレッグからドライブし、ケージ際の攻防に持ち込む。尻餅をついた相手の立ち上がり際にバックを取り、ここから寝技に持ち込んでポジションキープがフィッチの常套手段であり、鉄板の戦い方だ。

岡見を含め、そんなフィッチの戦法は誰もが百も承知だ。それでも掛かる。ファイターなのでフィッチのパンチを見えていれば、体が反応する。その反応に合わせて、組んでくるのがフィッチ。すぐに差し返すこと、スプロールで反応しようとすれば、見せパンでは済まない威力を持つ拳が顔面を打ちぬいてくる。岡見にとって必要はなのは、自らプレッシャーを与えること。鉄壁のダブルレッグを、その制空権より外で、フィッチのタイミングでなく、しょうがないから組むという展開に持ち込むことができるか。同時にフィッチの突進に対し、真っ直ぐ下がるのではなく左右の動きが求められる。

紆余曲折があって実現した今回のフィッチ戦、全てのしがらみを払拭し、岡見は勝利あるのみ。ハイリスク、ハイリターン。勝つか負けるのか、大勝負ではない。勝つか、勝つか。何ともしてもモノにしてほしい勝負である。

■WSOF24 対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・フィッチ(米国)
岡見勇信(日本)

<WSOF世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
[挑戦者] デリック・メイメン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)
マット・ハミル(米国)

<ライト級/5分3R>
ニック・ニューウェル(米国)
トム・マルセリーニョ(米国)

<WSOF世界フライ級王座決定戦/5分5R>
マゴメド・ビブラトフ(米国)
ドナヴォン・フリロウ(米国)

<フェザー級/5分3R>
リック・グレン(米国)
アダム・ワード(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレッシャンドリ・カピタォン(ブラジル)
サウル・アルメイダ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ホドリゴ・アルメイダ(ブラジル)
ブルース・ボーイントン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジャスティン・トレイ(米国)
レックス・ハリス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ルイス・テイラー(米国)
ニコライ・サルチョフ(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
ワシントン・ダシウバ(ブラジル)
コルトン・スミス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
パット・ウォルシュ(米国)
タイラー・キング(米国)

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