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【PXC37】日本の鉄人=タクミに望まれる落ち着いた立ち上がり

2013.05.15

Takumi Nakayama

【写真】この距離で殴り合う必要はあるが、殴り合いを続ける必要はない。タクミの試合の入り方に注目したい(C)MMAPLANET

いよいよ今週末18日(土・現地時間)に開催が迫ってきたPXC37。メトロマニラのパッシグ市イナレス・スポーツセンターで開催されるPXC37。日本から出場する2人、田中路教&タクミも既に現地入りを果たしている。

タクミは2010年12月より2年半で6戦負けなし(4勝2分)と、13年目を迎えたキャリアのなかで、この数字は1年7カ月で8勝2分を記録したデビュー直後に次ぐモノ。不惑を直前としながら、好調さを持続していることになる。厳しい日程で減量に臨んだタクミだが、ショートノーティスという点では対戦相手のジョニー・ペシーナの方が、より準備期間は少なかった。胃袋の違いからか一見に映る減量とリカバリーは、米国勢の得意とするところだが、誰もが試合当日の好パフォーマンスに結び付けられているわけではない。

また、ペシーナの対戦戦績を見る限りライト級で戦っていたファイターのようで、その点でも体調の管理は課題となってくるはずだ。試合展開を語るうえで、タクミが気を付けるべきはペシーナが強引なフックの連打から組みついてくるところだ。決して器用でないタクミは、ペシーナと同じリズムでワキを広げてパンチを打ち合う可能性もあるが、ここはしっかりと距離を取って相手の攻撃を見る余裕を持って欲しい。

ただし、MMAで難しいのは『見る』ことが下がることに通じている点だ。打ち合いは避けたいが、見過ぎもまた禁物。特にスロースターター、あるいは根性ファイトで幾度となく逆転劇を見せてきたタクミとはいえ、短い期間での減量はその生命線といえる最後のスタミナを残すことを許さないかもしれない。ペシーナは打撃も寝技も粗い。グラウンドのコントロールはタクミの方が一枚も二枚も上をいくだろう。だからこそ、大切なのは試合の入り方。相手のパンチを受けることなく、ペシーナに組みつき、触れ合って初めて感じることができる体の力、圧などをチェックし、すぐに力量を図りたいところだ。

最初のコンタクトでテイクダウンを決めることができれば、それに越したことはないが、無理であればペシーナの力を感じ取った時点で距離を取り直すことも有効となるだろう。自らのスタミナをロスせず、行くときは行き、様子を見るときは様子を見る。そんなメリハリのある、落ち着いた試合の入り方をし、ペースを掴んでからはアジアの鉄人らしく、得意のグラウンドでペシーナを仕留めて欲しいものだ。

■PXC37カード

<PXCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]クリサント・ピットピットンゲ(フィリピン)
[挑戦者]田中路教(日本)

<ライト級/5分3R>
シアフィオ・アブドゥル・サマッド(シンガポール)
ウェズレイ・マチャド(ブラジル)

<フェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
ネイト・ソーレル(米国/ハワイ)
キム・ジャンヨン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジョニー・ペシーナ(米国)
タクミ(日本)

<フライ級/5分3R>
ジェローム・ワナワン(フィリピン)
エルネスト・モンティーラJr(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
トロイ・バンチャグ(フィリピン)
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

<ライト級/5分3R>
レノ・レミジオ(米国/ハワイ)
チャン・ホンソン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・モンタルバン(フィリピン)
ロランド・ディ(フィリピン)

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