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【Interview】岡見勇信が、安藤晃司のLFC王座挑戦を語る(01)

2013.04.24

Yushin Okami

【写真】ひかりTVのUFC中継解説の仕事を行った都内某所で、岡見勇信に後輩・安藤晃司のLFCライト級王座挑戦について尋ねると、いつに増して熱い言葉が聞かれた。岡見の安藤に対する期待の高さの表れだろう(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にマレーシアのクアラルンプールのチンウー・スタジアムで開催されるLegend FC11で、ライト級王者ジャダンバ・ナラントンガラグに挑戦する安藤晃司。

その安藤の成長をつぶさに見てきたUFCファイターの岡見勇信が、ビッグファイトに向かう後輩に熱い激励の声を送った。

――岡見選手にとって慧舟會の後輩である安藤選手が、今週末にLFCでナラントンガラグの持つライト級王座に挑戦します。

「安藤は東京道場のプロ練習でずっと一緒にトレーニングしています。週に2度は東京道場にやってきます」

――安藤選手はベース、戦い方、そして構えとライト級の岡見勇信という感じのする選手なのですが、岡見選手から見てどのようなファイターでしょうか。

「本当に練習熱心ですし、向上心もある。実際に強い。ひいき目に見るのでなく、日本のライト級でもトップレベルにあると思います。しっかりと実力がついてきました。K太郎たちと同い年で、最初に来たときから力が強くて。大学まで柔道をしっかりとやっていたタイプだから、体もしっかりとしていました。

最初はメチャクチャMMAをやり込むって感じではなかったんですけど、どんどんのめり込むようになりましたね。やる気がヒシヒシと伝わってくるようにもなりました」

――柔道流のテイクダウンをMMAに上手くはめ込んでいるような気がするのですが、安藤選手の打撃の方は?

「伸びて来ていますね。普通に練習しても、パンチのスピードはありますし、威力もある。練習では打撃も本当に強いですよ」

――海外からメジャーへという選択をしたのですが、LFCはリングを使っています。

「今のプロ練習はケージ対策が主となっているので、壁レスなんかにも力を入れています。LFCはリングですが、彼の中でも将来的には必ずUFCで戦うという気持ちもあるようですし、体に染みつかせようとしていますね。いずれ――という気持ちで対策をしておくという考えも、安藤の頭の中にはあるようです」

――年齢のことを考えると、決して試合数は多くないですし、この試合まで延期が続いていました。そういう部分で、気持ちの焦りのようなものを先輩として感じることはなかったですか。

「試合が決まりそうで決まらないということが、少し続いていたのですが、やはり対戦相手がナラントンガラグで、試合もチャンピオンシップ。その目標があったので気持ちが途切れることなく、ずっとハードな練習に取り組んでいました。だから、変な動揺はなかったですし、逆に待たされた分、最高の相手ですし、全てを出さないといけないですよ」

――その辺りは、アンデウソン・シウバへの挑戦がどうなるのかという部分でも、岡見選手にも近い状況がありましたし、良き先輩としてアドバイスを求められることはなかったですか。

「色々とUFCのことや、戦略、練習方法――なんでも聞いてきますよ。最近の若い子には少ない、ギラギラとした向上心がヒシヒシと伝わってきます。珍しいですよ、ああいう気持ちを持っている若い選手は。

本気度が伝わってくるんで、良い方向でステップアップをすることができればなと思います」

Koji Ando【写真】誰よりも安藤のポテンシャルを認めている岡見。安藤にとって大一番まで、あと3日となった(C) LFC

――試合直前ですが、安藤選手にどのような戦いを望みますか。

「安藤の場合は、課題として自分も若い頃、そういう経験を少ししたことがあったのですが、実力がある分、全てを出さなくても勝てるということがあったんです。まぁ、今の僕は全くもうそんな余裕はないんですけど(笑)。

ギリギリにならなくても勝ってきているというのが、安藤にもあるんです。そういう試合が続くと、良い面と同時に悪い面もどうしても出て来てしまうんですよ。競り合いで後れを取るという部分で。ナラントンガラグは経験もあるし、実力もある。安藤も持っている力を全て出さないといけない相手です。

今までのような戦い方をしていると、判定負けをしてしまうということもあると思います。判定というか、中途半端な負けっていうような。自分では悪くないと思っていても、判定で後れを取るとか。今回はチャレンジャーですから、しっかりと全てを出し切ること。ここの部分は、練習を通して安藤には伝えてきました。全部出せって」

――岡見選手と似通っている部分が、精神的にも多いということでしょうか。

「見ていて歯がゆい部分があるのも、似ているといえば似ている部分なんですよ(苦笑)。だから、ある意味、次の試合で変わらなければいけないタイミングに来ていると思います。上にいくためには変わらないと。そうしないと勝てない相手との対戦になったので。今までの殻を破って戦ってほしいですね」

――岡見選手がUFCで戦い始めた当初と同じように、安藤選手も早くからアジアで戦うようになり、日本国内で名前のある選手と戦っておらず、なかなか評価に結び付かない部分がありました。だからこそ、安藤選手にとっても、このナラントンガラグ戦は大切になってきます。

「僕も他のライト級選手達とも練習しているのですが、安藤は日本のライト級選手たちのなかでも、相当に上のレベルにあります。本当にやる気もあって強くなっています。ただ、練習と試合は別です。試合で勝つことは、練習で強いのとはまた別の部分があるんです。

だからこそ、そこの部分――、練習での強さを試合で出すことが絶対となっていきます。ここで変わらないと、練習で強くても試合で結果が出ない。トップファイターと当たり始めると、そういうことが起ってしまいます。だから、この試合で全てを出し切る安藤になって欲しいんです。

安藤は世界を目指せる地力があります。それだけのモノを持っているので、ここでしっかりと出し切って勝って欲しい。ナラントンガラグに勝つことが、世界レベルにあることの証明になるので」

――練習はいつ頃まで、一緒にしていたのですか。

「もうクアランプールに入っているのですが、日本を経つ直前まで一緒に練習していました。先週の金曜日まで一緒にやっていました」

(この項、続く)

■LFC11 対戦発表カード

<LFCライト級選手権試合/5分3R>
[王者]ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)
[挑戦者]安藤晃司(日本)

<LFCウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]リー・ジンリャン(中国)
[挑戦者]ルーク・ジュモー(ニュージーランド)

<LFCバンタム級王座決定戦/5分3R>
ジー・シェン(中国)
アウグスチン・デラルミーノJr(フィリピン)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・バークマン(米国)
アーロン・シンプソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・ブラウン(ニュージーランド)
ヤン・ヘジュン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ダミエン・ブラウン(豪州)
粕谷優介(日本)

<ミドル級/5分3R>
ギャレス・アーリー(ニュージーランド)
辰己豪人(日本)

<フェザー級/5分3R>
イブ・タン(ニュージーランド)
チェ・ヨングァン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ググン・グスマン(インドネシア)
サム・チャン(マレーシア)

<バンタム級/5分3R>
ダナー・バタゲレル(モンゴル)
カイ・カラフンス(ニュージーランド)

<バンタム級/5分3R>
ラウエル・カタラン(フィリピン)
チョ・ナムジン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ググン・グスマン(インドネシア)
サム・チャン(マレーシア)

<バンタム級/5分3R>
バーサンクフー・ダムランプレウ(モンゴル)
テングリゲ(中国)

<フェザー級/5分3R>
ロッキー・リー(台湾)
ムハマド・ハニフ・ビン・ザイナル(マレーシア)

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