この星の格闘技を追いかける

【on this day in】9月08日──2013年

08 09 13【写真】GPにフィリッピ・プレギーサ、パウロ・ミヤオ、スーパーファイトにレアンドロ・ロ、クラウジオ・カラザンス、クラーク・グレイシーら錚々たるメンバーが出場していた (C)MMAPLANET

Copa Podio
@ブラジリ・リオデジャネイロ、チジューカ・テニス・クルービー
「2000年から2005年まで毎年のように通ったチジューカ・テニス・クルービーを訪れたのは8年振りだった。ホース・ステロイドを使用したカーウソン・グレイシー門下生がマット上で亡くなるのを数メートル先に見てしまい──、気分を落ち着かせたくてカフェコンレイチを飲んだ会場入り口の前にあったバーは健在だった。でも、ムンジアル開催時のような賑わいはなかった。1996年の6月から僕にブラジル格闘技界の手引きをしてくれたマルセーロ・アロンソ宅に寝泊まりさせてもらっていたけど、彼自身はコパ・ポジオの取材はしなかった。マルセラォンがネット・マガジンのPVTを創り、編集部を去ったTATAMEからはドゥドゥが会場で陣頭指揮を執っていた。ドゥドゥは良いヤツだけどシャイであまり英語を使いたがらないから、ネタが入って来ない。里帰りをしていたグレマガのルカはトーナメントの途中で会場からいなくなっていた。マット上ではパウロ・ミヤオ、トラヴィス・スティーブンス、プレギーサ、レアンドロ・ロらが目を見張るような攻防を繰り広げていた。ただし、それを報じるメディアは少ない。UFC人気が爆発した直後ということもあり、完全に煽りを受けているように感じた。翌日、夜のフライトでブラジルを発つ僕のために記者仲間と柔術関係者が集まり、ランチ会を催してくれた。記者は僕以外に5人。メディアとしてトップのマルセラォンのみ紫帯で、彼に給料を支払われている2人や他の雑誌の記者は黒帯を巻いている。確固たる柔術観を持っているが、それを振りかざしたり、上から目線で語ることは決してない。MMAの記者が柔術で黒帯を巻くことは、英検準1級を持っているぐらいの感覚。これだな。バハデチジューカでは柔術は特別じゃない、生活に溶け込んでいた」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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