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【ADCC2015】湯浅がノーギも頂点目指す。スーパーファイトはガルバォン×サイボーグ、OB対決も

Rikako Yuasa【写真】日本人世界王者・湯浅麗歌子が、ノーギで階級上の世界のトップへ挑む(C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)から30日(日・同)にかけて、ブラジル・サンパウロのジナーシオ・マウロ・ピンヘイロにてアブダビコンバットクラブ(ADCC)主催の、世界サブミッション選手権が行われる。2年に1度、世界最高峰の組業師たちを集めて行われるこの大会。今年もグラップラーの祭典と呼ぶに相応しい強豪たちが集まった。各階級の見所・最終回は女子2階級とスーパーファイトについて。

【女子60キロ以下級】

前回覇者のミシェル・ニコリニに加え、今年の世界柔術のフェザー級でそのニコリニを倒して新女王となったマッケンジー・ダーンが参戦。ノーギにおけるこの両者の再戦が最大の注目だろう。さらにその上のライト級の今年の世界王者、ビア・メスキータや、フェザー級3位の──マイキーの姉──タミー・メスムシも参戦する。

そして日本のファンが期待するのは、今年の世界柔術で見事にライトフェザー級世界王者に就いた湯浅麗歌子の参戦だ。ギあり柔術で悲願を達成した湯浅が、ダーン、ニコリニ、メスキータといった階級上の世界最高峰の選手たちに、ノーギでどこまで戦えるのか。前回大会における山本聖子の3位入賞に続く活躍を期待したい。

また、MMAにてかつて辻結花や藤井恵と激戦を展開したアンナ・ミシェル・ダンテスも参戦。オールドファンには嬉しいところだ。

【女子60キロ超級】

これまで二連覇中、規格外の体格を誇るガビ・ガルシアが今年も大本命。ガルシアが敗れたらそれだけで大ニュースとなるだろう。

【スーパーファイト】
アンドレ・ガルバォン× ホベルト・サイボーグ・アブレウ

毎年前回のスーパーファイト王者に、前回大会の無差別級王者が挑戦する「ADCC無差別級タイトルマッチ」とでも言うべきこの試合。前回ブラウリオ・エスティマをチョークで下して王座に就いたアトスの闘将ガルバォンに挑むのは、前回の無差別級で地上最強の柔術家ブシェシャに雪辱を果たして優勝したサイボーグことホベルト・アブレウだ。

戦車のような独特の体型と柔軟性を利して、インバーテッド・ガードの体勢から相手を豪快に縦移転させる「トルネード・ガード・スイープ」で有名なアブレウだが、前回ブシェシャからパスを奪ってみせたようにトップゲームにも無類の強さを誇る。万能型柔術家のガルヴァオンが、アブレウの特殊武器にいかなる対策を講じてくるのか、注目したい。

マリオ・スペーヒー× ヒカルド・リボーリオ

初代スーパーファイト王者にして、前々回はヘンゾ・グレイシーを、前回はファビオ・グージェウを無類に強いトップゲームで下し、ADCCレジェンド部門王座(?)を防衛したスペーヒー。レジェンドマッチとはいえ、一切の妥協をせずに勝利のみを求めて戦うその姿勢は、現役時代とまったく変わっていない。

今回の対戦相手は、なんとかつてカーウソン・グレイシー軍におけるチームメイトで、しかも軍団最強の柔術家と評判の高かったヒカルド・リボーリオだ。両者は2000年にカーウソン軍を離れてともにブラジリアン・トップチーム(BTT)を形成。翌年リボーリオがダン・ロンバートに誘われフロリダでアメリカン・トップチーム(ATT)を作ることで袂を分ったものの、その友情は変わらない。

時を遡ること19年前、第1回ムンジアルでスペーヒーはウルトラヘビー級を制し、リボーリオはスーパーヘビー級で優勝している。スペーヒー(49歳)は現在、X-ジムでグラップリングを指導。片や世界最高のMMAジムの総師となったリボーリオ(48歳)。富と名声を欲しいままにし、もはや戦う必要などないレジェンズを動かすものは何か。お互いをこの上なく尊敬し合う両者の戦いを、しかと見届けたい。

なお、当初は上記2試合に加えてヘンゾ・グレイシー × マット・ヒューズというレジェンドマッチが猛位置し合い組まれていたが、ヘンゾの負傷により残念ながら中止が決定している。

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