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【Interview】このタイミングで、日沖発 in HIDE’S KICKの理由とは

2013.03.28

Hioki in HIDE'S KICK

【写真】シングルレッグダイブを仕掛けられた際のスイッチの指導をヒデ三好氏に受ける日沖発。スイッチを受けているのは、修斗世界フライ級王者の山上幹臣(C)MMAPLANET

27日(水)、東京新宿区のHIDE’S KICK WORK OUT GYMに日沖発の姿が見られた。TV収録の仕事で東京にやってきた日沖は、寸暇を惜しむように収録後にヒデ三好氏率いる同ジムを訪問。挨拶を済ませるや、すぐにテイクダウンやリカバリー、そしてスイッチの攻防など、日沖の質問攻めが始まった。

このタイミングで、レスリングをベースに柔術やキックの経験を持つ三好氏の下を訪れた日沖の真意を尋ねた。

――今回、東京にやってきてHIDE’S KICKの三好さんの下で、レスリング技術の確認を行ったわけですが、なぜ、今、このタイミングでレスリングの指導を受けるということは、やはり1月のクレイ・グイダ戦の敗北が関係しているということでしょうか。

グイダ戦だけではないです。ただし、グイダ戦のあとに、UFC JAPANの時ですが、ケニー(フロリアン)さんと話したことが大きかったです。ひかりTVさんでUFC158の解説の仕事を頂き、東京にやってきたのですが、この機会に三好さんに気になっていた技術を尋ねたいと思って指導を受けました。

ケニーさんに今後のことでアドバイスを貰った時に、レスリングという部分でどのように精度を上げていくかという話をしてもらって。ケニーさんは元オリンピック・レスラーのような人を個別コーチで雇って、週に3度ほど徹底してレスリング技術を磨くべきだと言って下さったのですが、やはり米国と日本では事情が違うということがあるじゃないですか。

特に日本のスポーツ文化だと、現状としてレスリングや柔道の方とフレキシブルにMMA用のレスリング・トレーニングが積めるかというと、それは難しいです」

――確かに。日本で公立の教育機関に勤めている人でも、サラリーマンでもアルバイト禁止ということが少なくないですしね。

「名古屋にある大学にレスリングの出稽古を行なうことは考えています。ただし、個別指導となると現実問題として、僕だけのためにレスリングの指導者の方に時間を作ってもらうのは難しいです。だから自分でレスリングのトレーニングをするなかで、気になった点を色んな人のアドバイスを受けながら、ブラッシュアップ(磨き上げる)していく方が、より現実的だと考えました。

また、レスリングの先生にしても、それぞれスタイルがあるので、色んな先生に教えを受け、自分のスタイルを確立していこうかと思っています。ケニーさんに忠告してもらったことは、そのままできることは、そのままやろうと思っています。アレンジの必要があるところは、アレンジをして。そのアレンジの一環として、ヒデさんに習おうと思いました」

――そこでヒデ三好さんに指導を請うたのは?

「以前、指導を受けたことがあって、その時に教わったことが凄く良い経験になったのがまずあります。また、ピュア・レスリングも習おうと思っているのですが、柔術や打撃が入ってくると、やはり違いが出てくることがあるので、そういう部分でもヒデさんは柔術や打撃、MMAを理解してくれているので、凄く有難い存在です。

ヒデさんのようなレスリングの指導ができる方は、少ないと思います。それとヒデさんは、レスリングを感覚でなく、言葉にして指導してくれるんです。

良いコーチの方が全て表現が上手いとは限らないですし、あんまり言葉にしない方が良い選手が育つ場合もあると、経験上思うことはあります。ただし、今回の僕のように明確なテーマがあり、各論として指導していただくことが必要な場合は、絶対に言葉にして教えて下さる先生が必要なので。そういう意味でもヒデさんはベストです」

――MMAを考えてのことですが、胸を合せているような状態での差し合いからの展開も指導を受けていました。

「そういう部分から見つめ直したいと思っています。名古屋での練習相手の子たちにも、レスリング出身の子もいますし。そういう人達に教えを受けることで、ケニーさんに言っていただいた専属コーチというモノとは、少し違うのですが、自分なりに色々と取り組んでいこうと思っています。

ヒデさんも、急な話なのに受けいれてくださって、時間を作ってもらい本当に感謝しています」

――スイッチの攻防などは、私も雑誌で技術解説をしてもらうことが何度かあったのですが、このところMMAでは頻繁に見られるようになってきたような気がします。そこを日沖選手も着目されていたわけですね。

「以前からやってはいたのですが、何となくっていう感じでスパーリングのなかで使っていたので、ちゃんと頭を整理して理解したかったんです。ブラジリアン柔術の方もそうなんですが、今は試合直前ではないので、そういう部分を見つめ直す時期にしています。

だから、ガチ・スパーの練習をさせてもらいたいと思っていたジムも東京周辺にあったのですが、ヒデさんの指導を受けることが、自分に必要だと感じたんです。感覚でやっている部分に関して、ディティールをしっかりとさせたかったので」

――つまり逆にいえば、感覚で動けるだけALIVEでも、普段からレスリングのトレーニングを取り入れているということですね。

「スパーリングや打ち込みは、普通にやっています。壁レスリングやグラップリングも、組手争いの練習からしていますし。今日、指導していただいたことをしっかりと持ち帰って、自分の体に沁み付かせたいです。スパーリングで試しながら、掴んでいきたいですね」

――では、最後に次戦の方は、何か話は進んでいるのでしょうか。

「まだ、決まっていないです。夏前ぐらいっていう話だったので、それぐらい……のつもりで自分ではいますが、まだチョット分からないです。まぁ、自分の希望よりも言われたらやるだけです。希望を言っていける立場でないことは分かっているので、次に組まれた試合を絶対に勝つだけです」

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