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【OFC08】朴光哲(01)「青木君の強さは、体が知っています」

Park Kwang-cheol

【写真】3月20日(水)、都内のホテルで行われた山本郁榮氏の日本体育大学退任記念祝賀会に出席した後、高輪庭園で写した1枚。花見やホテルの宿泊客の誰もが、その歩を止めて朴を眺めていた (C)MMAPLANET

4月5日(金・現地時間)にシンガポール・インドアスタジムで開催されるOFC08「Kings & Champions」で、挑戦者・青木真也と対戦するOFC世界ライト級チャンピオン朴光哲。

シンガポール決戦も残り3週間を切った3月某日、東京都大田区のKRAZY BEEを訪れ、青木真也戦について尋ねた。動物性蛋白質を一切摂らぬ、ヴィーガン・ファイターとしても名を馳せるMMA界の仙人にとって、青木戦とは……。

――青木真也選手の挑戦を受けるという形で行われるOFC世界ライト級王座防衛戦が、いよいよ近づいてきました。昨年10月にベルトを巻いた時には、フェザー級に転向するという選択肢もありました。その方向に進まず、青木選手と戦うという気持ちで固まったのはいつ頃だったのでしょうか。

「最初はもうゾロ(※ソロパベル・モレイラ)とかと、やりたくないっていう気持ちが大きくて(苦笑)。殴られてばっかで、結構きつかったので。それも喉元過ぎれば熱さを忘れるじゃないですけど、痛みとか忘れたら、あんま減量やりたくないなって気持ちになって。で、今のような食生活をしていると最初は落ちるんですけど、同じ食事を続けていても、また体が戻ってくるんですよ。体重も戻ってくるし、肉付きも良くなる」

――たしかに肉体的には、筋肉量が上がっているように見えました。

「筋トレとか全くやってないんですよ。まぁ、青木君との試合が終わって、勝ったらフェザー級に挑戦するのも、自分の生活を改善するのに一役買ってくれるのかなって気もしています。まぁ、面白くはなるじゃないですか。でも、その前に何と言っても青木君ですから」

――ゾロとの再戦だったら、フェザー級に落しますって言っているところでしたか?(笑)。

「まぁ、今となっては契約が残っていることなんで(笑)。契約中に俺を無傷で放してくれるほど、OFCが甘いとは思っていないです。ゾロとのリマッチの話は、防衛戦を続けていくと、必ず持って来られると思っています。フェザー級に落してもイッサ(※レアンドロ・イッサ、ゾロと並びイヴォルブMMAブラジリアンファイターの二大看板)が待ち構えているし。いずれにせよ、フェザー級転向を視野に入れつつも、今は青木君との試合に集中していないと」

――青木選手とは、YBTで何年ぐらい練習していたことになりますか。

「スクランブル渋谷でYBTをやっている頃ですからね。2005年9月にエルミス・フランカ戦でケガして1年ほどブランクあったんですけど、その前から青木君もYBTに来ていました。当時は凄い子が出てきたっていう感じで、皆が言っていたんです。で、エルミス戦の怪我が治って、またYBTにお世話になるようになったんですけど、もう鬼のように強くなっていました。あの頃から、週に一度のYBTの組み技のスパーは欠かせなくなったんスよ」

――YBTの練習は何度も拝見させてもらったことがあったのですが、朴選手は常に『青木君、強い』と言われていましたよね。

YBT 2009 Winter【写真】千歳烏山にある八隅孝平率いるロータスで金曜日の午後2時から行われているYBT。写真は2009年2月、朴が北岡悟と壁レス、青木真也は宇野薫にチョークを仕掛け、田村一聖や土屋大樹の顔も見れる(C)MMAPLANET

「青木君がどれだけ強いかは、体が知っています。しかも、彼がマックス出していない状態で、僕達はやられていましたからね。極められるっていうか、もう極めにも来ないですよ(笑)。もう、アップ代わりだなっていうのが伝わってくることがありましたからね。あぁ、俺使ってポジショニングの練習してるんだなって。

もう何がなんでも取りに来るっていうスパーじゃなくて、アッチは流して確認の作業をしているのに、こっちは必死にやっている。俺が攻めに出るなんてことは、まずなかったッスね。青木君は寝技のイメージが強いんですけど、立ち、壁レスリングも凄く強いから」

――YBTではいつまで、一緒にスパーしていたのですか。

「2年ぐらい前ですかね。一昨年の夏に一回、引退を決めたけど、あの前ぐらいから行かなくなっていました。凄く頻度は落ちましたね」

――行かなくなった理由は?

「何なんですかね……。足が遠のいたって感じスかね」

――青木選手はそれこそ2011年の夏から、イヴォルブMMAでトレーニングを積むようになり、打撃は当然として、レスリングも柔術も強くなっていると思います。これまで青木選手とのスパーリングは、全て組技だったのですよね。それは今となっては都合が良いことなのではないですか。

「そうですね、打撃はやっていないスね。う~ん、チョット都合が良いのか……。でも、俺がどう攻めるかは、青木君はちゃんと頭の中で描けていますよ。やっぱし」

(この項続く)

■OFC08決定対戦カード

<OFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]朴光哲(日本)
[挑戦者]青木真也(日本)

<ミドル級/5分3R>
メルビン・マヌーフ(オランダ)
ブロック・ラーソン(米国)

<バンタム級GP準決勝/5分3R>
ジェンス・パルバー(米国)
上田将勝(日本)

<バンタム級GP準決勝/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
タン・ブー(豪州)

<ライト級/5分3R>
エディ・アング(香港)
アルナウド・ルポン(フランス)

<バンタム級/5分3R>
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)
レオナルド・イッサ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
レネ・カタラン(フィリピン)
アレックス・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
バシール・アーマッド(パキスタン)
シャノン・ウィラチャイ(タイ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヌアー・ムハンマド(インド)
ジェイク・バトラー(米国)

<フライ級/5分3R>
チェン・ユンタン(マレーシア)
ロナルド・ロウ(シンガポール)

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