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【UFC158】カモージ、ノーガードのリングをスプリットで下す

2013.03.17

<ミドル級/5分3R>
クリス・カモージ(米国)
Def.2-1:29-28, 28-29, 29-28
ニック・リング(カナダ)

サウスポー同士の対決。リングが鋭い左ローを見せる。飛び込むように右ジャブを繰り出すカモージだが、リングのローを受け続ける。ノーガードで右ロー、ボディを放つリングは、繰り返し左ローを蹴りこんでいく。カモージはヒザを狙うが、タイミングが合わない。と、左ストレートをヒットさせたカモージが前に出る。距離を取りなおしたリングは、またガードをあげない。

場内から退屈だというコールが起こるなか、前に出てきたカモージの蹴り足をとってなお、リングは距離をとって接近戦もテイクダウンも狙わない。距離をとり、ロングレンジが右を打ち込むという戦い方をリングは続けた。

2R、左を打って離れ、右ローを2発入れたリングは、さらに左ストレートをダブルで伸ばす。右ボディ、右ジャブから左など、連打が増えたリングに対し、カモージが首相撲からヒザを狙う。これを外したリングは、左を受けてヒザが顔面を掠める。ギロチンを防いだリングは右ボディストレートのダブルを放ち、距離を取りなおす。残り2分、久しぶりにローを見せたリング。この変則的なスタイルに、カモージはスタミナをかなり消耗してしまっているようだ。

残り30秒、テイクダウンのフェイクも織り交ぜるようなったリングの左に、カモージがヒザを合せようとしたところで2Rが終了。試合は最終回へ。ヒザのフェイントから右ローをリングが繰り出すと、カモージもローを蹴っていく。右ジャブからエルボー、距離に強弱をつけるようになったカモージ。リングはスウェイからパンチを出すが、徐々にカモージの前進が目立ってくる。

組みついてバックに回ったカモージ、リングはケージ際に移動して背中をつける。距離を取りなおした両者、カモージの左が伸びる。サークリングで距離を取りなおしたリングは、左ストレートをヒットさせるも、下がらせられる場面が増えてくる。リングがアングルを外すが、足を使うだけではラウンドを落すことも十分にありえる。

残り70秒で組みついたリングだが、テイクダウンはできずに距離を取りなおす。マウスピースを半分吐き出すように咥えるリングも、かなり消耗してしまっている。このまま試合終了までスタンド戦が続いた試合は、スプリットでカモージに凱歌が挙がった。

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