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【UFC189】やはり──ジョゼ・アルド欠場。暫定王座決定戦でメンデス×マクレガー

Mendes vs McGregor【写真】アルド×マクレガーという比較対象を頭から抜き去れば、非常に興味深い対戦だ (C)MMAPLNAET

6月30日(火・現地時間)、UFCは11日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC189で、コナー・マクレガーの挑戦を受ける予定だったUFC世界フェザー級王者ジョゼ・アルドの欠場を発表。チャド・メンデスが暫定世界王座を賭けてマクレガーと対戦することとなった。

かねてより肋骨の負傷が発覚しており、世界規模でプロモーションツアーを行ったスーパーファイトへの出場が危ぶまれていたアルド。一部では陽動作戦かという声も挙がった今回の件は、6月25日にUFCでも異例のリザーバーにメンデスを指定する声明を発表するなど、王者の負傷は明確なモノとなっていた。

試合前に負傷箇所が明らかになる異常事態に、アルドの師匠であるノヴァウニオンのアンドレ・ペデネイラスは負傷を認めてなお、『出場すれば勝つ』とメディアに語り、練習中にケガをさせてしまった選手のコメントまで報じられるほど、アルドの欠場へのシナリオが進行していたというのが、実際のところか。

それでもUFCは『アルド×マクレガー2』のメディア・カンファレンス・コールを7月1日に行うと、現地時間30日の正午(太平洋時間)にリリースしており、最後まで両者の対戦の実現に動いていたのも明らかだ。結局、その5時間半後に同カンファレンス・コールが、『メンデス×マクレガー』として再リリースされ、ここで正式にアルドの負傷欠場を発表している。

メンデス×マクレガーは十分に興味深いカードではあるが、これまでの流れを考えるとアルド欠場は興行的に計り知れないダメージを負わすもの。止まらないメインファイターの負傷欠場──主催者はカード消滅に関して、保険を掛けたくなるような深刻な事態に陥っているといえるだろう。

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