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【UFC JAPAN】師シュクライバーが語るシュトルーフの才能

Schrijber

【写真】オランダキック界で活躍後、RINGSを経てPRIDEにも参戦。MMAは35戦だが、キックを合せると140戦近いキャリアを誇る。現役自体は、とにかく危険なムードをまき散らしていたボブ・シュクライバーだが、すっかりと丸くなっていた(C)MMAPLANET

3日(日)に、さいたまスーパーアリーナで行われるUFC JAPAN 2013。世界中から強豪が集まるUFCだけあって、セコンドたちも懐かしい顔が確認できる。

現在4連勝中、マーク・ハントの戦うステファン・シュトルーフのコーチは、かつてK-2オランダ・トーナメントでアーネスト・ホーストと頂点を争い、MMAに転向後もウゴ・デュアルチを破るなど、その喧嘩ファイトが恐れられたボブ・シュクライバーだった。

現役引退から5年、すっかり丸くなった狂犬に、シュトルーフ×ハント戦を占ってもらった。

――明日は教え子のステファン・シュトルーフがマーク・ハントと戦います。自信のほどを聞かせてください。

「フフフフフ。ステファンは凄く背が高く、リーチも長い。マーク・ハントは実際にケージの中に入ってから、その大きさに驚くだろうね。私がセミー・シュルトと戦った時、彼が一歩下がると、こっちは2歩前に出ないといけなかった。

それがどれだけ大変なことか、日曜日にマーク・ハントは身を持って知ることになるだろう。もちろん、マーク・ハントのスウィングには気を付けないといけない。だから、しっかりと距離を取って戦わせるよ」

――ダッチ・キックボクシングには相手のパンチを十字で受け、そのまま上体を反らしてヒザを入れるという伝統テクニックが存在します。

「ソレだ。マーク・ハントはパンチを打ちこんでも、ステファンのヒザを受けることになるだろう(笑)。でも、絶対に対戦相手を軽視してはいけない。誰が相手であろうと、100パーセント、シリアスに戦う。私が経験してきた、色々な失敗をステファンにはさせないようにしている」

――マーク・ハントのパンチをバカにできるわけはないですよね。

「最も警戒しないといけない攻撃が、彼のパンチだ。右も左も非常に強い。寝技になった時のマーク・ハントの気持ちも私はよ~く分かっている(笑)。ただし、寝技に試合が移行すると、試合は終わりだ。

ステファンはUFCヘビー級でも、最強の寝技の使い手の一人だと断言できる。あれだけ手足の長いファイターをトップからでも、ボトムからでもコントロールするのは大変だ。ステファンほどの寝技の使い手は、ファブリシオ・ベルドゥムぐらいだろう。他のヘビー級ファイターは、寝技でステファンに誰も敵わないはずだ」

Stefan Struve【写真】記者会見でステファン・シュトルーフは「K-1やPRIDEがあった日本で戦うことが夢だった」と語った(C)MMAPLANET

――しかし、キックボクシング王国からなぜステファン・シュトルーフのような寝技の使い手が現れたのでしょうか。

「私のジムではスタンドだけの練習、寝技だけの練習を徹底させている。時にグラウンドの方が時間を割くことが多いほどだ。なぜなら、私のジムは皆が皆、キックボクシングから格闘技キャリアをスタートさせており、打撃に自信がついてから寝技のことを考えるようになるからなんだ。

だから、MMAで戦いたいと思っている生徒たちは、立ち技よりも寝技の練習に重点を置くように決めたんだ。ステファンだけでなく、私のジムのMMAファイターは、皆グラウンドを得意としているよ」

――柔術やレスリングのコーチもジムにはいるのでしょうか。

「いないよ。全て、私がコーチしている」

――……。

「驚いたかい? 申し訳ない(笑)。私自身は寝技は使えなかったけど、コーチはできるんだ。誰もが私のことは、凶暴なブルドッグ。喧嘩っ早いキックボクサーというイメージを持ち続けている。全く構わない。そっちの方が都合が良いぐらいだよ、私の生徒たちにとってはね。

ステファンは寝技の才能があったわけじゃない。努力して、あそこまで強くなった。真剣に練習に向かい合い、常に100パーセント、MMAにその身を捧げると、誰だって強くなれる。でも、それができないのが人間なんだ。ステファンの才能は、そこにあった。神が与えた才能だ。

実は日曜日は私の48歳の誕生日だ。ステファンには、『バースデープレゼントは何か分かっているよな』と伝えてある。きっと彼はオクタゴンの中から、最高の贈り物を私に与えてくれるだろう」

■UFC JAPAN 2013対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)
ブライアン・スタン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
マーク・ハント(ニュージーランド)

<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
ヘクター・ロンバード(豪州)

<ライト級/5分3R>
五味隆典(日本)
ディエゴ・サンチェス(米国)

<フェザー級/5分3R>
廣田瑞人(日本)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
シアー・バハドゥルサダ(オランダ)

<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
ブラッド・タヴァレス (米国)

<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥 (日本)
ブライアン・キャラウェイ (米国)

<ライト級/5分3R>
徳留一樹(日本)
クリスチアーノ・マルセーロ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
アレックス・カサレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イム・ヒョンギュ(韓国)
マルセーロ・ギマラエス(ブラジル)

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