この星の格闘技を追いかける

【on this day in】6月09日──2011年

09 06 11【写真】語る人、言葉を並べる人。取材対象にも色々な事情があり、良い取材、そうでないインタビューも存在する。できれば読者に喜んでもらえる前提があるなかで、自分が勉強できるインタビューをしたい (C)MMAPLANET

Bibiano Fernandes in Richmond
@カナダ・ブリティッシュコロンビア州リッチモンド
「この2時間前にバンクーバー国際空港に到着し、レンタカーをピックアップしてリッチモンドにある宿にチェックインした。空港から北上してバンクーバーに入らず、東に移動してリッチモンドに泊まることにしたのはコスパと近くにヴェトナム人街があって、コッテリじゃない食事を摂れるから。荷物を置いて、その足で25キロほど離れたラングリーを訪れるつもりだったが、宿でPCを立ち上げメールボックスをチェックすると──そのラングリーで会う予定だったビビアーノ・フェルナンデスからメールが届いていた。『ホテルはどこだ? 僕がドライブしてソッチにいくよ。その間、休んでいてくれ』。MMAは僕がこの仕事を始めた頃や、15年前、10年前と比較にならないほど多くのメディアに扱われるようになった。本当に天と地のような違いだ。それだけ露出が増えたファイターで全く日本に関係がないのに取材を快く受けてくれる選手がいることが不思議なくらいだ。一方で、旧知の中でも取材をするのが難しくなるほど、社会的ステイタスを持つようになった選手も存在する。例え取材の了解を得ても、インタビューも広報やマネージャーが目を光らせており、次戦のPRしか質問できないようなケースも少なくない。それも当然だと受けいれているここ5年ほど。そんななか、『西から東への移動はこの時間、凄いトラフィックなんだ。日本からやってきたばかりなのにキツイからね』とわざわざ、足を運んでくれたビビアーノ。半端なインタビューなんてできない。彼の好意に報いるためには、彼が嫌がるような質問を並べる必要がある。タフだけど素敵な商売をしていると自分でも思う」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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