この星の格闘技を追いかける

【on this day in】4月28日──2009年

28 04 09【写真】渡辺健吾さんを相手に、パウンドの技術を実践してくれたジヴァ・サンタナ(C)MMAPLANET

Team Oyama in Tokyo
@東京都江東区、ゴールドジム・イースト東京(南砂町)
「初めてマウントパンチを見たのは、第1回アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ、ホイス・グレイシーの試合だった。もう21年半も昔の話だ。21年半と一言でいうけど、僕が生まれた年から21年半を遡ると、恐ろしいことに日本中が焼野原になった終戦の翌年になる。対戦相手が寝転がっている状態での打撃、あるいは片方が倒れている状態で打撃を入れることは、戦後22年で生を受けた僕が26歳になるまで常識として存在していなかった。ジェラルド・ゴルドーの顔面蹴りもそうだが、馬乗りになって、抑えた相手を拳を握って殴りつける行為が、人前に繰り広げられることにまず驚いた。そして、やってはいけないという感情が即、芽生えた。まぁ、そんな感情は柔術という競技が広がる過程において、どんどん薄れていった。『危険だからキャリアの少ない選手には使わせられない』という、少し前のヒジ打ちに関する見解への反論にも通じるのだが、ヒジ打ちだから危険だとか、パウンドは危険とか──格闘技をやるうえで一切無し。両者、合意の上で使用するなら、パウンドだろうが、スタンドのパンチ、絞めだろうが何でも危険なのだから、立ち技の打撃は良くて、寝技の打撃はNGなんてありえない。そんな風に考えるようになってはいたが、パウンドに関して技術的な解析を行うことはなかった。それ以前のポジショニング止まりで。『ボクシングがただ殴り合いじゃないように、パウンドだって技術だ』──とコリン・オーヤマは、ジヴァ・サンタナの実技を見ながら、話してくれた。オーヤマ・コーチはジヴァの柔術の指導により、パウンドを科学し、解析することができたとも言っていた。元はキックの指導者だったオーヤマ・コーチが、黒帯柔術家の動きを完全に消化し語ることができる。MMAを戦ったことがない人でも、MMAのコーチは務まる。野球やサッカーにはない、そんな愉しさがMMAにはある」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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