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【UFC94】決め手欠く両者にブーイングも、カロ判定勝利

2009.02.01

4e70ad82-s■第7試合ウェルター級/5分3R
カロ・パリシャン(米国)
Def.3R終了/判定2-1
キム・ドンヒョン(韓国)

【写真】最後まで決定的なシーンを作ることができなかったカロ・パリシャンだが、判定勝利が告げられると場内にはブーイングが発生 (C) ZUFFA

左ローを放ったキム。すぐにカロが組みつきテイクダウンを狙うが、トップを奪ったのはキム。そこからバックに回り込んだキムは、立ち上がったカロを襷掛けにし、バックグラブの状態に。グラウンドでもバックを制したままのキムは、観客を煽りながら鉄槌を落とす。だが、再び立ちあがったカロは、キャンバスに同体で倒れ込む。キムは腕十字を仕掛け、これを防いだカロがこの試合で初めてトップを奪った。


下になってもガードワークではなく、すぐに立ち上がるキムは、スイッチからバックを奪い返し、そのままグラウンドでバックをキープする。向きを変えたカロはキムをケージに押し込むが、自ら距離を取ったところで1Rが終了となった。

2R、キムはいきなり左ハイを放ち、勢いを維持しようとする。両脇を差し、投げを潰してバックを奪ったキムに対し、カロはアームロックの態勢でトップを奪い返す。

組みあったまま立ちあがった両者。カロはスピード感溢れたはね腰から、サイドを奪う。片足タックルで切り返そうとするキムだったが、両者が立ち上がったところで、カロがマウスピースを吐きだしておりブレイクがかかった。再開後、右ストレートをヒットさせたカロだが、その後は効果的な攻撃を見せることなく試合は最終ラウンドへ。

3R、ここでも先にテイクダウンに成功したのはキムだった。ガードを取ったカロが、三角絞めから顔面に蹴りを見舞い、一時中断となり注意が与えられる。再開後もカロのボディにニーを突き上げ、さらにスタミナを奪いにかかるキム。カロの片足タックルをスイッチで耐え、立ち上がると、カロは再びマウスピースを口から吐き出しそうになり、スタミナが切れかかっていることを露呈する。

組みつき、アンダーフックから投げを打ったカロだが、キムは倒れない。疲れきった柔道家が道衣なしで組みあっているような展開が続いた最後の一分、試合はブーイングが起こるなかで終了した。

最後まで決定的なシーンを作ることができなかったカロ、常に優位な態勢を築き、カロの攻撃を遮断したキム――。しかし、判定は1-2でカロに。試合終了時を大きく上回るブーイングが館内に響くジャッジ判定となった。

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