この星の格闘技を追いかける

【on this day in】4月21日──2001年

My beautiful picture【写真】本人に帯で絞めたと聞くまで、襟で絞めていたと思っていた──達人の一本勝ち(C)MMAPLANET

Grand Trophee
@フランス・パリ、ベルシー
「MMAは常に進化し続け、今後も有効な技術は時を経て回転していくだろう。でも、大筋は見えてきたと思う。懸命に柔術の練習だけに励んでも、強いMMAファイターになれるとは誰も思わない。ムエタイ、ボクシング、レスリングも、空手もペンチャクシラットも同じだ。だから今、袖なし道着を着て、パウンドのないルールで行われる試合が存在しても、MMAとは別モノと捉える。きっと2007年や2008年頃からMMAとはそういうモノになったと思う。そんな現代MMA確立より7年ほど前、ホイスが最後にUFCで勝ってから7年後、修斗から桜井マッハ速人、須田匡昇、和田拓也、楠勇次、キックから後藤龍治、そして大道塾から稲田卓也&小川英樹がフランスを訪れ、チーム・ジャポンとして、ゴールデントロフィー初のパリ大会=グラントロフェに出場した。当時の僕にとっては、ドリームチームの結成はMMAの一つだった。道着着用だったからこそ、稲田と小川がスーパーセーブなしの試合で戦った。いわば、大道塾とMMAの接点だったわけだ。そして、日本チームの先鋒として出場した小川は、ギョーム・モノにダブルレッグを抱え上げられた瞬間、咄嗟の判断で帯を掴み、テイクダウンを奪われても絞め続けて落としてしまった。10年前の今日を除いて、後にも先にも、こんな絞めは2度とお目に掛かれていない。個々の独立した格闘技、武道の技がMMAで見られる瞬間、僕の鼓動は高まる。でも、決してMMAを基準にして、個々の競技の技術の有効性を考えたりはしない。決してない。MMAは素晴らしい、でも個々の競技の中でこそ生きる技も同様に素晴らしい。何でもMMA基準で格闘技を見ていたら、ゴールデントロフィーも小川の絞めだって評価できなくなってしまう。それって、本当に不幸でしょ!!」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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