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【TTF Challenge04】距離とタイミング、スタンドの駆け引きに注目のメイン=清水清隆×中村優作

Nakamura vs Shimizu【写真】距離と間合い、テイクダウン&スプロールを制するのは清水か中村か (C)MATSUNAO KOKUBO/GONGKAKUTOGI

5日(日)、東京都八王子市のエスフォルタアリーナ八王子で開催されるTTF CHALLENGE 04。若手の育成、ベテランの再生を目的とした長南亮率いるジャパニーズ・フィーダーショーが、ついにケージイベントを開催する。

TTF CHALLENGE過去最高のラインナップといっても良い大会のメインを締めるのは第2代スーパーフライ級キング・オブ・パンクラシスト清水清隆×Team Alpha Male Japan所属としてスタートを切る中村優作のフライ級戦だ。

【写真】大晦日のDEEP DREAMでは柴田“MONKEY”有哉をスラムからの鉄槌で破っている清水(C)MATSUNAO KOKUBO/GONGKAKUTOGI

【写真】大晦日のDEEP DREAMでは柴田“MONKEY”有哉をスラムからの鉄槌で破っている清水(C)MATSUNAO KOKUBO/GONGKAKUTOGI

清水はパンクラス王者として6連続防衛中。昨年は山本篤、石神保貴、柴田”MONKEY”有哉を1RKOで沈め、国内フライ級のトップファイターとして君臨している。対する中村も加藤直之、中村“アイアン”浩士、山本賢治に3連勝し、今大会から本格的にフライ級転向を果たすことになった。

ずばりこの試合は両者のスタンドの攻防に注目したい。TRIBE TOKYO M.M.A移籍以降、打撃とテイクダウンのミックスに更なる磨きがかかった清水。最近では長南が現役時代に指導を受けていた元新日本キックボクシング協会ウェルター級王者・北沢勝が代表を務めるナインパックジムに通い、打撃技術を習得している。キックボクシング・ムエタイ的な技術の向上で、パンチと蹴りのバランスが良くなり、距離や間合いを優先して戦う清水のファイトスタイル全体の底上げにつながった。それが最近の好調の要因の一つとも言えるだろう。

対する中村の武器は何といっても日本拳法仕込みの打撃だ。独特のステップや間合いから繰り出す打撃は簡単には真似できないもの。試合を見ていても中村独特の距離感とタイミングから繰り出す打撃に多くの選手が餌食になっている。また攻撃そのものも一発一発が重く、ジャブも左ストレートと言っていいほど破壊力抜群だ。

【写真】このタイミングでヒザを入れられる選手は滅多にいない。一瞬たりとも目の離せない試合となりそうだ(C)MATSUNAO KOKUBO/GONGKAKUTOGI

【写真】このタイミングでヒザを入れられる選手は滅多にいない。一瞬たりとも目の離せない試合となりそうだ(C)MATSUNAO KOKUBO/GONGKAKUTOGI

これまではパンチと蹴りを散らして、そこにテイクダウンを織り交ぜることによって主導権を握ってきた清水だが、圧倒的な打撃スキルを誇る中村を相手にそれは難しい。また中村はアイアンのテイクダウン狙いに飛びヒザ蹴りを合わせてKOしているように、相手の入りに打撃を合わせる技術も高い。清水としてはより注意を払った上でテイクダウンのアプローチを織り交ぜて試合を組み立てなければならない。

一方で中村としても清水ほど打撃&テイクダウンを混ぜた攻撃に長けた選手との対戦は少なく、清水のプレッシャーやフェイントを受ける距離にいる時間を短くしたい。清水の打撃&テイクダウンに惑わされないような距離をキープする必要があるだろう。

お互いに距離と間合いを第一に考えるスタイルだけにコンタクトの多い試合にはならないだろう。しかし、だからこそコンタクトするまでにどんな組み立てをするかが重要になってくる。打撃だけでもテイクダウンだけでもない、打撃で打ち合わない・テイクダウンで組みつかない、そんなスタンドの駆け引きや攻防に注目したいフライ級戦だ。

■TTF Challenge 04対戦カード

<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
中村優作(日本)

<ライト級/5分3R>
石川英司(日本)
中村大介(日本)

<フライ級/5分3R>
小島壮太(日本)
吉田イサヲ(日本)

<バンタム級/5分2R+exR>
古間木崇宏(日本)
服部賢大(日本)

<ウェルター級/5分2R+exR>
TAKASHI(日本)
高橋弘(日本)

<ライト級/5分2R+exR>
新居卓(日本)
マテウス・イリエ・ネキオ(ブラジル)

<フライ級/5分2R+exR>
小宮稔大(日本)
秋葉尉頼(日本)

<バンタム級/5分2R+exR>
柳井康作(日本)
前野辰一(日本)

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