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【RFC22】ユン・ドンシクと対戦する高瀬大樹 「驕る平家は久しからず」

Daiju Takase【写真】REALの汚名をROAD FCで返上できるか、高瀬大樹(C)MMAPLANET

21日(土・現地時間)にソウルのチャンチュン体育館で行われるRFC22で、ユ・ドンシクと戦う高瀬大樹。

昨年7月のRFC初戦でウィ・スンベに豪快なKO勝ちを収めた高瀬だが、12月のREALでは逆に秒殺KO負けを喫してしまった。そんな状況で迎えた今回のユ・ドンシク戦、カルロス・トヨタ戦敗北を振り返りつつ、抱負を語ってもらった。

──ユン・ドンシク戦が決まっている高瀬選手ですが、まずは昨年末に行なわれたREALのカルロス・トヨタ戦について、話を伺いたいと思います。7月のウィ・スンベ戦でファンの期待を高めていながら……。

「アッハッハッハ、そこですか? いきなり」

──ダメージはなかったですか。

「まぁ、スコーンと抜けたんで。特に落ち癖がついたりとか、そういうのはないですね」

──39秒でKO負けでした。

「いやぁ、もう完全に相手のことをナメていて。試合映像も見ていなかったし、取り敢えずオーソドックスだということだけ確かめておいて、リーチのあるシング(・心・ジャディブ)と練習していたんですよ。試合もしていないし、ただのデブだろうと(笑)、えらいナメていたんです。で、前日の計量で『おい、おい、おい、ちょっと待てよ』と。『お前、上半身だけアリスター・オーフレイムみたいになっているじゃないか』と(苦笑)。『それは違うだろう?』みたいな。でも、動揺は全然していなかったですよ。

それが当日になって、セコンドが僕のところに焦ってやってきて『高瀬さん、サウスポーです』と耳打ちするんですよ。これはさすがに『おい、待てよ』と。ナメてはいたけど、シングとオーソドックス対策で練習はちゃんとやっていたので」

──高瀬選手とは、もう付き合いが長いので言わせていただきますが、気が強い反面、精神が細かい部分もあるじゃないですか。

「えぇ? う~ん、そういうことは……」

──いずれにせよ、私はカルロスでなく、計量の時の高瀬選手を見て唖然としましたよ。いくら無差別級だとしても、あのだぶついた腹は……。7月の韓国とは大違いでした。あの腹ではベストパフォーマンスは望めないです。

「ハハハハ。いやぁ……、ちょっと、そうですか? まぁ、腹でいえばマーク・ハントだって腹は凄いじゃないですか?」

──何を言っているんですか(笑)。マーク・ハントはいつも同じ腹回りですよ。そして、ベストな動きができる。一方、高瀬選手は相手が重いから無理やり体重を増やしたように見えました。

「特に体重は増やしていないですよ!! ライトヘビー級に階級を上げるので、普段から体重を増やしておくっていうのはあったんです。ウェイトも無理矢理増やしたんじゃなくて、重たいのをドンドン挙げられるようになったんで。そうしたら、どんどん体重が増えていったんですよ」

──でも、締まってはいなかったですよ。

「ハイ、締まってはなかったです。韓国の時と違う? いやいやいや、まぁ、そうですねぇ。でも、スパーリングとかではホント、調子が良かったんですよ」

──もう何年そういうことを言っているのですか(笑)。

「そんなことないですよ。俺だって調子悪いこともありますし」

──いずれにせよ、最初に言っていた『相手のことをナメていた』ってセリフも、23、24歳の若い選手ならそういうこともあるでしょう。しかし、高瀬選手はいったい何年、MMAを戦ってきたのですか……。

「いやぁ、もうだから本当にバチが当たりましたよ(苦笑)。まぁ、基本的にサウスポーと戦う時は相当注意を払っているんです。できれば戦いたくないっていうぐらい。まぁ、そういうところも出ちゃいましたよね」

──オフェンスはパッキャオ、ディフェンスはメイウェザーだと豪語していたような……。

「ホント、メイウェザーはどこに行ったということですよね? いやぁ……、でもナメていたこととか、驕りが出たという感じですかね。良い薬になりました」

──試合後には相当落ち込んでいたと聞いています。『ゴメンな』を連呼していたとか。

「いや、『ゴメンな』は言っていないです。『ウワッ、やっちゃった』というのは言いましたけど。日本で久しぶりにMMAを戦うので、スポンサーに応援してもらおうとか、そういうことばかりやっていて……。いやぁ、完全にナメていました。戦績を見ても、勝ったり負けたりだし。そんなこというと、自分だって立派な戦績を残しているわけじゃないんですけどね」

──確かに。

「調子に乗っていましたね。驕る者、久しからずでしたっけ?(※驕る平家は久しからず)」

──溺れる者は藁をも掴むじゃないですか(笑)。そして、ユン・ドンシク戦が韓国で組まれました。

「立ち直りは早かったですし、精神的な切り替えもできていたので。一生懸命努力して、あんな負けだったら凄く落ち込んだと思いますけど、そうじゃなかったんで。すぐに軌道修正して、自分が苦手だった部分を洗い直し、トレーナーも増やしたり。キューバの元ナショナルチームで、ギレルモ・リゴンドーとチームメートだったトレーナーが、ピューマ渡久地ジムにいるんですけど、そのトレーナーと打撃もしっかりとやっています。

ユン・ドンシクさんは寝技だけでなく、打撃もキチンとやってくるでしょうし。ちゃんと研究もしてカルロス・トヨタ戦のようなことはないようにしています。こないだまで大阪にいて、正道会館で練習させてもらっていたんです。湊谷先生の指導を受け、地主(正孝)さんという打撃の強い選手と練習するために。短期間ですけど、二部練習をバッチシやってきました」

<この項、続く>

■ RFC 22 対戦カード

<RFCライト級選手権試合/5分3R&延長1R>
[王者]クォン・アソル(韓国)
[挑戦者]イ・グァンヒ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
イ・ドルヒ(韓国)

<88キロ契約/5分3R>
ユン・ドンシク(韓国)
高瀬大樹(日本)

<ミドル級>
パク・ジョンギョ(韓国)
ジョン・オジン(韓国)

<バンタム級/5分3R&>
田村一聖(日本)
チョ・ヨンスン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
ジム・ゴンオ(韓国)
ルカス谷(ブラジル)

■ Young Guns 21 対戦カード

<ウェルター級/5分2R>
キム・ソクモ(韓国)
桑原清(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ブライアン・チョイ(韓国)
キム・ヒョンス(韓国)

<ウェルター級/5分2R>
キム・ジョンモク(韓国)
イ・ジュンギュ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
イ・ジェホ(韓国)
田中大作(日本)

<バンタム級/5分2R>
ホン・ジョンギ(韓国)
チェ・ムソン(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ギュファ(韓国)
カク・ジョンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
イ・サンイル(韓国)
ジョン・ユンジェ(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ジンミン(韓国)
チェ・ジョンホン(韓国)

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