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【Pan BJJ】実現? マルファシーニ×カイオ=ルースター級他、5階級の見どころは??

Bruno Malfacine【写真】ルースター級に昨年の世界王者ブルーノ・マルファシーニが出場する。すでに世界柔術出場権を獲得していてなお、パンへの出場。カイオ・テハとの対戦に期待(C)MMAPLANET

11~15日(水~日・現地時間)にかけてカリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベントセンターで、IBJJF主催のブラジリアン柔術パン選手権が開催される。世界選手権に次ぐ規模のブラジリアン柔術トーナメント・プレビュー、最終回は計量2階級、重量3階級をお送りしたい。

【ルースター級】
今年のパンナムは最軽量=ルースター級を長年支配しているライバル2人、カイオ・テハ(ブラザCTA)とブルーノ・マルファシーニ(アリアンシ)が揃ってエントリー。年に一度、世界柔術決勝における一騎打ちで世界最強を決定してきたこの宿命のライバル対決は、去年はテハの欠場により実現せずじまいだった。テハ不在となった去年の世界柔術決勝でマルファシーニは、超新星ジョアオ・ミヤオを僅差で倒し世界の頂の高さを見せつけた。

対するテハの方は、今年のヨーロピアン選手権で復活。圧巻のキレを持ったハーフガードからの各種スイープや、上からのベリンボロ等いわゆるモダン柔術技術の完成度の高さも披露して優勝し、今まで以上の充実ぶりを伺わせている。この最軽量級の頂上対決が実現すれば、今年のパン大会における最注目試合となる。

日本からはアジア王者の芝本幸司(トライフォース)もエントリー。ヨーロピアンではテハに届く前に敗れてしまった芝本の大物食いに期待したい。

【フェザー級】
ハファエル・メンデス、コブリーニャことフーベンス・シャーレス、タンキーニョことアウグスト・メンデス等この階級の頂上に君臨する神々が参戦を見送ったフェザー級は、混戦模様だ。

注目選手としては、昨年の同大会で大先輩のマリオ・ヘイスと優勝を分け合い、今年のヨーロピアンではマーシオ・アンドレに僅差で敗れて準優勝したジャンニ・グリッポ(アリアンシ)。昨年3位にして、10月のIBJJFプロリーグでパウロ・ミヤオとのスイープ合戦を制して世界を驚かせたケイシーニョことオズワウド・モイジーニョ(グレイシー・ファイター)、そして最軽量級の帝王カイオ・テハの弟にして、今年のヨーロピアンで3位入賞したキム・テハ(ブラザCTA)あたりが挙げられるだろう。

【ヘビー級】
11年の世界柔術準優勝者にして、ハーフガードの名手ルーカス・レイチ(チェッキマット)が本命か。かつてはクロン・グレイシーになかなか超えられない壁として立ちはだかり、近年はキーナン・コーネリアスを迎え撃つなど、新世代を迎え撃つ門番的なイメージもある。

レイチに立ち向かう若手の筆頭株はティム・スプリッグス(ロイド・アーヴィン)。実は昨年のノーギ・ワールズでもスプリッグスはレイチに挑戦したが、2度に渡り必殺のハーフガードスイープの餌食となって敗れている。馬力を活かして上から闘う若手と、それを円熟の技術で崩しにかかるべテランの戦いが、また見られることを期待したい。

【スーパーヘビー級】

この階級には、2011&12年の世界王者のレオ・ノゲイラ(アリアンシ)が参戦する。体重を低く預ける重厚なパスガードを武器とした安定感のある戦いを見せるベテランだ。ただ昨年は、コパ・ポジオ・ヘビー級グランプリの予選を無敗で勝ち上がりながらも、一本勝ちのポイント獲得数が多いコパ・ポジオということもり、リスクを取らないスタイルが仇となって準決勝進出を逃している。さらにこの階級の世界最強戦士ホドウフォ・ヴィエイラだけでなく、キーナン・コーネリアスやティム・スプリッグスなどの若手に完敗するなど、やや生彩を欠いたのは否めない。それだけに今回は復調をアピールしたいところだ。

このノゲイラに立ちはだかる一人がジョアオ・アシス(チェッキマット)だ。13年のADCC世界大会の99キロ級王者に輝き、また昨年のノーギ・ワールズも制するなど、ギなしのグラップリングでは世界最強の一人だ。前述のADCCにおいではノゲイラからもヒールで一本勝ちしているだけに、道着着用、ヒール禁止の今大会での再戦が実現したら面白い。

さらにもう一人、去年のこの大会を制したユーリ・シモエス(ブラザ)も優勝候補に挙げられる。昨年のノーギ・ワールズの無差別級決勝にて、気迫みなぎる戦いぶりでキーナン・コーネリアスに完勝し、一躍世界最強候補に躍り出た。ノゲイラ、アシス、シモエスの三つ巴の戦いは、5月末に行われる世界柔術を占う上でも重要なものとなるだろう。

シモエスを擁するブラザからは、大べテランにして亀ガードの元祖エドゥアウド・テレスも参戦。技術革新の目覚ましい昨今の柔術界において、ワン・アンド・ジ・オンリーの戦いを貫くこのテレスの生き様も堪能したい。

【ウルトラヘビー級】
優勝候補は、近年安定した力を見せるアレキサンダー・トランス(UAE柔術チーム)だろう。昨年のこの大会の無差別級ではキーナン・コーネリアスからパスを奪って勝利。最重量級の決勝ではアンドレ・ガウヴァオンに敗れたものの、レフェリーの見方によっては逆転勝利を宣告されてもおかしくないほどの接戦だった。

さらに注目は、強烈無比なアキレス固めで対戦相手を次々と秒殺する場面を見せた極め職人、ルイス・パンザ(チェッキマット)が階級を上げてここに参戦してきたことだ。その極めが世界の最重量級戦士たちにどこまで通用するのか、一瞬で極めてしまうパンザの試合からは目が離せない。

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