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【UFC94】郷野、格闘人生で最も重要な一戦へ

2009.01.30

【写真】格闘人生のなかで、最も重要な一戦となるだけに、意外な郷野の一面が――。未完の天才が、その隠れた真の姿を見せるかもしれない (C) ZUFFA

1月31日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで行われるUFC94『ST-PIERRE vs PENN 2』。メインのGSP×BJ・ペン、UFC世界ウェルター級選手権試合を始め、ライトヘビー級次期挑戦者決定戦と目されているチアゴ・シルバ×リョート・マチダ、ライト級のネイト・ディアズ×クレイ・グィダなど、注目のファイトが目白押しの同大会では、日本から郷野聡寛が出場し、ジョン・フィッチと対戦する。

ランキングを作成していないUFCにあって、仮にウェルター級ランキングがあると想定すれば、2位か3位にはランクされてしかりのフィッチと、UFC 2戦1勝1敗の郷野の対戦ながら、ノーPPVというこの試合。カロ・パリジャンとキム・ドンヒョンの対戦が、PPVランナップということを考えれば、いささか不可解な試合順と言わざるをえない。


昨年11月に肖像権のもつれにより、契約がこじれたフィッチへの制裁という声もあるが、韓国ではライブ中継がされているため、PPV中継枠で行われるという予測も成り立つ。

ただし、フィッチ×郷野戦はノーPPVマッチといえども、注目度は高い。メインに出場する王者GSP、次期挑戦者と見られるチアゴ・アウベスに続く実力者に、入場シーンでも人気を集めた郷野がいかに戦うのか。

8月の王座挑戦時には、序盤にビッグパンチをもらい、打ち勝つことが必須となったため、その成長し続けるアビリティを十分に見せることができなかったフィッチ。タイへ打撃の修行にいく傍ら、得意のテイクダウン以外にもガードワークや関節技に磨きをかけている。

そんなフィッチの実力を誰よりも認めている郷野の苦戦は免れない。拳の骨折から復帰戦となった10月のダン・ハーディ戦では、互角の展開ながら判定負けを喫しているが、その敗北によって自分の欠点がより明確になった。

PRIDE時代に10分間の1Rがあったことで、フットワークで相手を疲れさせ、仕留めるというスタイルを確立できたが、UFCはご存じのように5分×3R。1Rを失うことは、戦術上、非常に不利となる。

その一方で、卓越したディフェンス、カウンターのセンスを持つ郷野だからこそ、無冠の帝王、そしてモンスターの異名をとるフィッチに一泡吹かせることも可能だ。

トータルファイターとして、さらになる成長を目指すフィッチと、トータルファイターとしてキャリア14年目を迎えようとする郷野。かつてKO勝ちや一本勝ちを狙い試合を重ねた経験が、試合巧者としてのイメージのついた郷野にとって、意外な武器となるかもしれない。

■UFC94『ST-PIERRE vs PENN 2』全対戦カード

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョルジュ・サンピエール(カナダ)
[挑戦者]BJ・ペン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
リョート・マチダ(ブラジル)
チアゴ・シウバ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ステファン・ボナー(米国)
ジョン・ジョーンズ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カロ・パリシャン(米国)
キム・ドンヒョン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ネイト・ディアズ(米国)
クレイ・グイダ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・フィッチ(米国)
郷野聡寛(日本)

<ライト級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン(米国)
チアゴ・タバレス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ウィルソン(米国)
ジョン・ハワード(米国)

<ヘビー級/5分3R>
クリスチャン・ウェリッシュ(米国)
ジェイク・オブライエン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マット・アロヨ(米国)
ダン・クレイマー(米国)

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