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【Pancrase】北岡×アキラで頂点決まるパンクラス・ライト級、群雄割拠の戦国時代に突入?!

Akira vs Kitaoka【写真】下からの突き上げ。アキラに対して、北岡は『五味選手より強い』という発言をしている(C)MMAPLANET

15日(日・現地時間)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase265。今大会ではワールドスラムトーナメントライト級決勝の北岡悟×アキラ、児山佳宏×徳留一樹とライト級で注目のラインナップが組まれている。

海外勢の充実によりフェザー&バンタム級で大いに盛り上がりを見せているパンクラスだが、熾烈な日本人対決という意味ではライト級もひけをとらない。国内のトップ、そのトップに続く第2集団、UFCリリース組、新世代…と、様々なキャリアを積んできた選手たちが今パンクラス・ライト級に集まっている。

北岡×アキラのワールドスラムトーナメント決勝は、国内トップに君臨する北岡に新世代の代表格アキラが挑む図式の一戦だ。昨年の北岡は宮崎直人戦、リッチ・ウィットソン(ワールドトーナメント準決勝)戦、吉田善行戦で3連勝。接戦が予想された吉田との大晦日決戦でも、テイクダウン→トップキープ→ギロチン→トップキープの北岡流MMA無限ループで吉田に圧勝し、日本国内では頭一つ抜けた強さを見せている。

一方のアキラは2013年5月のパンクラス参戦以降、5勝1分と無敗街道を突き進み、頭角を現してきた。ワールドスラムトーナメントには準決勝から登場し、ウェルター級から階級を落としてきた奥野“轟天”泰舗と対戦。スタンドの攻防中にアキラの指がサミングになるアクシデントが起こり、負傷判定での勝利となったが、そこまでの攻防でアキラが優勢だったからこその判定勝利だった。

やはり試合のポイントは北岡の無限ループをアキラがどう攻略するか、だ。もともとテイクダウンのアプローチから自分の得意なグラウンドゲームに引きずり込むことが強みだった北岡だが、最近ではその動きがより一層洗練され、組む前から無限ループを発動するようになった。

対戦相手は組ませない、自らテイクダウン&トップキープすることで無限ループを完全に遮断するか、北岡以上にスクランブルの攻防で動いて無限ループに動き勝つかという二択を迫られることになる。とはいっても、今のところ四つ組みからのテイクダウン&トップ・バックキープし続けて無限ループを遮断した青木真也以外で、それに成功した日本人はいない。

アキラは基本的にテイクダウンディフェンス&サウスポーから繰り出す左ストレート&ヒザ蹴りで無限ループを遮断する戦い方になるだろうが、その一方で豊富なスタミナとレスリング力を活かしたスクランブルの強さも併せ持つ。この2つの戦い方で強みを持っていることが、アキラにとって大きな武器であり、試合展開によってはスクランブルの攻防でトップキープを狙う場面が見られてもおかしくない。

北岡の無限ループに対して、アキラが自分のスタイル的な特徴をどうぶつけて攻略するか。確固たるスタイルを確立しつつある北岡に対し、アキラが技術だけでなく、どのような戦術的なチョイスをするのかが勝敗を左右する一戦になりそうだ。

【写真】パンクラス4連勝なるか。無限非ループ、打撃を織り交ぜて試合を支配したい児山(C)MMAPLANET

【写真】パンクラス4連勝なるか。無限非ループ、打撃を織り交ぜて試合を支配したい児山(C)MMAPLANET

そして第2集団×UFCリリース組となるのが児山と徳留の一戦だ。パンクラスで実績を積んだ後、2013年3月の日本大会からUFCに参戦を果たした徳留。クリスチアーノ・マルセロとのデビュー戦では判定勝利したものの、ノーマン・パーク、ナム・ウィチョル、ジョニー・ケースに3連敗を喫し、リリースの憂き目に会う。古巣といえるパンクラスに約3年ぶりの参戦を果たすことになった徳留と入れ替わるように、修斗から主戦場をデカゴンに移してきた児山はパンクラス公式戦では3連勝中で、タイトル挑戦を射程圏内に捉えた。

児山はレスリング、徳留は柔道とどちらも組み技格闘技をバックボーンに持ち、テイクダウンの強さを軸にしつつ、徐々にスタンドの打撃スキルを向上させてきたという部分で共通点がある。その2人が対戦することになれば、自ずとスクランブルの攻防でどちらが主導権を握るかが鍵になるだろう。

その上で両者のファイトスタイルの特徴を考えると児山はシングル&ダブルレッグからスクランブルの展開を作って競り勝つタイプであり、その粘り強さが発揮できるよう自分からアタックし続ける必要がある。逆に柔術的な寝技では上を行くことが予想される徳留は、テイクダウンの攻防になると、粘り強さよりも一瞬の勢いや爆発力を駆使するタイプといえよう。児山の攻めに対応しつつ、どこかで出力を上げてテイクダウンを仕掛けるのか。前述したように安定した寝技を持つだけに、トップ奪取で先手を取りたいところだ。

【写真】徳留はパンクラスで勝ち続け、2年以内にUFC復帰を目指す(C)MMAPLANET

【写真】徳留はパンクラスで勝ち続け、2年以内にUFC復帰を目指す(C)MMAPLANET

北岡、アキラ、児山、徳留とタイプ的に4選手ともテイクダウン&スクランブルに強みを持つ選手たちだけに、どこまでフィニッシュに近づけるかはもちろん、ケージ&ユニファイドルールの醍醐味とも言える白熱したスクランブルの攻防も期待できる。またランキング的に見ても1位・北岡、2位アキラ、3位・児山と上位3選手が登場し、そこにUFC帰りの徳留が絡んでくるとなれば、この2試合の勝者が現在空位のライト級王座に大きく近づくことになる。

加えて次回4月大会「PANCRASE 266」には韓国のROAD FCを主戦場にしてきた久米鷹介が約3年ぶりのパンクラス凱旋を果たし、出直しを図る奥野と対戦する。国内プロモーション復帰により、今後はこれまで絡みのなかった選手と戦うことも想定される久米と、本格的にライト級転向を果たす奥野。どちらかに勝つにせよ、熾烈な日本人対決が続くパンクラス・ライト級戦線、その頂点が決まる今大会を境に、より盛り上がることになるはずだ。

■ Pancrase265対戦カード

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
飯嶋貴幸(日本)
平山学(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
横山恭典(日本)
出田貴大(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
三苫“キングコング”亮人(日本)
河村泰博(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
中原由貴(日本)
渡辺謙明(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
村田康大(日本)
神田T800 周一(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
高野敦大(日本)
竹本啓哉(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
深澤駿(日本)
山本哲也(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
川原玲郁(日本)
田中千久(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
鮎田直人(日本)
中村龍之(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
宮城友一(日本)
田中智也(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
小川徹(日本)
小林優(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
NavE(日本)
桑原悠(日本)

<ワールドスラムT決勝戦ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
アキラ(日本)

<ライト級/5分3R>
児山佳宏(日本)
徳留一樹(日本)

<ウェルター級/5分3R>
有己空(日本)
鈴木槙吾(日本)

<フェザー級/5分3R>
アンディ・メイン(米国)
ハルク大城(日本)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(日本)
小塚誠司(日本)

<スーパーフライ級/5分3R>
獅庵(日本)
荻窪祐輔(日本)

<フェザー級/5分3R>
馬場勇気(日本)
レニー・ウィーラー(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
松岡嵩志(日本)

<ライト級/3分3R>
山崎悠輝(日本)
太田駿平(日本)

<バンタム級/3分3R>
CORO(日本)
山内慎人(日本)

<ライト級/3分3R>
伊藤崇文(日本)
竹内幸司(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天(日本)
バイロン・フィリップ(米国)

<女子スーパーフライ級/5分3R>
堀詩織(日本)
リンゼイ・ガーバット(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
小畑公史(日本)
TJ・ララミー(カナダ)

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