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【UFC154】マクデッシが精度の高い打撃でスタウトを翻弄

2012.11.18

<ライト級/5分3R>
ジョン・マクデッシ(カナダ)
Def.3-0:30-27、29-28、30-27
サム・スタウト(カナダ)

マクデッシはサイドキックを2発見せ、スタウトのジャブにはステップバックで距離を取る。右フックを振るうスタウト、マクデッシは被せる左フックを狙う。スタウトのワンツーに、左を伸ばし返したマクデッシ、同じストライカーでもスタンスはまるで違う両者だ。左ジャブが伸びるマクデッシに対し、右ローを打ち込んだスタウト。さらにワンツーで右ストレートをヒットさせる。

踏み込んで右ロー、さらに左ボディフックを打ち込むスタウトがプレッシャーをかけ始めたか。マクデッシはスタウトの右ローに、右を合せていく。左ジャブのタイミングが良いマクデッシは、スタウトのテイクダウンを防御し、右フックに左を合せる。スタウトは前に出て左ボディフックを放つも、マクデッシは左ジャブ、さらに後ろ回し蹴りを繰り出す。残り30秒、距離を詰められないスタウトは左ジャブを受け、ローを返していった。

2R、スタウトの右ローを捌いたマクデッシが、左ハイを繰り出す。距離が詰まっても頭を振ってパンチを受けないマクデッシに対し、スタウトが組みついていくもテイクダウンには至らない。と、スタウトの左ハイがマクデッシの顔面をかすめる。マクデッシは左クロスから、左ロー、左ミドルを見せ、スタウトの前進には左ジャブを的確にヒットさせていく。

フックの応酬でも、精度が高いのはマクデッシの方。スタウトは、自分の距離で戦えない展開が続き、残り15秒でテイクダウンを仕掛けたが、ここもマクデッシが防御した。最終回に入ると、空手の掛け蹴りのようなキックを見せ、マクデッシがいよいよスタウトを翻弄していく。

そして前に出てくるところに左フックを打ちこみ、蹴り足を掴んで崩しを狙う。疲れからか、明らかに体の軸をなくしつつあるスタウトと比較しても、マクデッシの構えは初回とほとんど変わりない。ダッキングとスウェイでスタウトのパンチをかわし、左ジャブを打ち込むマクデッシ。左の勢いは衰えず、スタウトの強引なテイクダウン狙いはすかしていく。

残り1分、左をヒットし距離を取るマクデッシ、ここでローがスタウトの急所に当たってしまうが、直ぐに試合は再開する。残り15秒のテイクダウン狙いを切られ、スタウトは最後までパンチをかわされ続けた。結果、当然のようにマクデッシが3-0の判定勝ちを収めている。

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