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【UFC183】気が付けばケルヴィン・ガステラム。ウッドリー戦へ、強さの秘密とは……

Kelvin Gastelum【写真】あれよあれよという間に勝利を続け、あれよあれよという間にこの位置までやってきた (C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスMGMグランドガーデン・アリーナでUFC 183「Silva vs Diaz」が開催される。アンデウソン・シウバ×ニック・ディアスのスーパーファイトがメインの同大会で、ケルヴィン・ガステラムが昨年11月のUFC180に続きコ・メインに出場する。

TUFシーズン17優勝から5連勝でランクを7位とした23歳。チーム・ソネンのラストピックだった彼が、シーズンを勝ち残りフィナーレ進出したことがミラクルと表現されたのも今は昔、もうガステラムの実力を疑う者はいない。大本命ユライア・ホールをスプリットで下しTUFを制すると、オクタゴン3戦目でリック・ストーリーを破り、前回のメキシコ大会ではジェイク・エレンバーガーをRNCにより1Rで倒している。

長身、リーチを生かしテイクダウンを防ぐスタイルが主流のMMAにあって、ガステラムの身長は175センチほどしかない。リーチは180センチ、胸板だけでなく胴回りもがっしりしており、腕がやや長い。そんな彼の特徴は、目立った特徴がないこと。しかし、これまでの試合を振り返ると左右の腕、左右の足を非常になめらかに使い、体重移動とも連動していることが見て取れる。

サウスポーの構えで左の拳を相手の正中線に置き、右フックで意識を逸らして左ストレートを思い切り打ち込む。あるいは右ジャブから左フック、左右の上・中・下の蹴りと、とにかく相手の目を散らすよう動くガステラムは、ダメージを与える最大の武器=左のパンチを外した場合にも、しっかりと二の矢、三の矢を用意している。左ストレートに反応し、上体を反らした相手には右手をヒザ裏にもっていき、テイクダウンへ。倒すことができなくても、ワキをくぐってバックに回る動きも速い。スクランブルに持ち込んでからのバックを取る嗅覚にも優れている。

何よりも、それらの動きが特別に見えないため、あれよあれよという間に相手の自分のペースに巻き込んでしまうのがガステラムの強さの秘訣だ。そんなガステラムと対戦するタイロン・ウッドリーは、ベン・アスクレン、マイケル・チャンドラーと並びミズーリ大レスリング部出身の出世頭。ストライクフォース時代はテイクダウンとトップコントロールを全面に出して、勝利を続けていたが、UFCで戦うようになってからは、打撃と柔術とのコンビネーションがスムーズになってきた。

キャリア10連勝のガステラムに対し、ウッドリーは14勝3敗。ただし、トップどころとの経験値はウッドリーの方がずっと豊富だ。ATTの盟友ディン・トーマスを作戦参謀に置き、ガステラムを研究、分析し若手の突き上げを迎え撃つ。このウッドリーに勝利しているローリー・マクドナルドが次期チャレンジャーとして当確マークを得ているウェルター級タイトル戦線。オクタゴン初陣からまだ1年8カ月しか要していないガステラムがウッドリーを相手にしてなお、上記のような流れで勝利を掴むようなことがあれば、一気にタイトルコンテンダーの仲間入りを果たすことになる。

■UFC183 対戦カード

<ミドル級/5分5R>
アンデウソン・シウバ(ブラジル/1位)
ニック・ディアス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
タイロン・ウッドリー(米国/3位)
ケルヴィン・ガステラム(米国/7位)

<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
アル・イアキンタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ターレス・レイチ(ブラジル)
ティム・ボッシュ(米国/14位)

<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・メイン(カナダ/13位)
チアゴ・アウベス(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
ミーシャ・テイト(米国/2位)
サラ・マクマン(米国/3位)

<ミドル級/5分3R>
エド・ハーマン(米国)
デレック・ブルンソン(米国)

<フライ級/5分3R>
イアン・マッコール(米国/3位)
ジョン・リネケル(ブラジル/6位)

<ミドル級/5分3R>
ハファエル・ナタウ(ブラジル)
トム・ワトソン(英国)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
ジミー・ヘッテス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヒカルドソン・モレイラ(ブラジル)
イルデマウ・アルカンタラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
チアゴ・サントス(ブラジル)
アンディ・アンツ(米国)

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