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【Pancrase】大石幸史、突然の引退会見を再現<01>& 北岡悟「目標でした」

Koji Oishi【写真】突然の引退発表となった大石幸史、会見ではこのような笑顔も見せていた(C)MMAPLANET

23日(金)、東京都渋谷区のゴールドジム原宿で元キング・オブ・パンクラシスト・ライト級王者、そして前ONE FC世界フェザー級チャンピオン大石幸史の引退会見が行われた。

寝耳に水の引退発表の場で、大石が語った引退理由と質疑応答を完全再現。さらに北岡悟の大石へ送る言葉をお届けしたい。

大石幸史引退会見、冒頭の言葉
「引退することになったんですけど……。話は急に進んだことなんですけど、引退については以前からずっと考えていて、あとはもうどこのタイミングで僕は引退をすれば良いのかという状態でした。じゃあ何が原因かと言われても、色々とあってそれが積み重なったものなので、何が原因かというのはすぐにパッとは出てこないです。

けれども、大きな要因のひとつして、やはり僕はプロレスラーに憧れて、新日本プロレスを見てプロレスラーになろうと思って。で、パンクラスが旗揚げを見て、『アッ、パンクラスに入れば一番強いプロレスラーになれる』と思って、パンクラスに入団をしたので、プロレスラーとして、やっぱり僕の言葉じゃないですけど、『いつ何時、誰の挑戦でも受ける』という心構えが、自分のなかに今、ないなという風に以前から感じていて。

それだったら選手としても、使い物にはもうならないなって自分で判断しました。で、どうしようかということで、このタイミングになりました。負けた時にはいつも引退しようかと思っていましたが、今回は特にそれが強かったのでこの時期になりました」

【質疑応答

──いくつか原因が積み重なったということですが、ケガとかもありましたか。

「そうですね、もちろん、今すぐに動けなくなるかと言われたら違うかと思いますが、ケガはパンクラスに入る前にレスリングをやっていたんですけど、その頃からもありますし。で、そこまでケガをしていても気にしていなかったのですが、OFCに出るようになってから急に今までケガをしていたモノがちょっと吹き出してきて。で、試合前に初めてテーピングとかして出た方が安全かなと思っていたのですが、OFCからテーピングを使ってはいけないと言われビックリしました」

──引退を決めたのはいつごろですか。

「本当にここ数日です。リリースが出る前の火曜、水曜日あたりです。真剣に復帰に向けて練習していましたし、準備はしようと思っていました。う~ん、でもやっぱり何か違うなと。さっきも言った心構えではないですけど」

──最後に日本で1試合したいという気持ちはなかったですか。

「そうですね……、もう……、あと1試合と思うのであれば、どのみちダメだなと思うので。まぁ、プロレスラー……僕がプロレスラーかどうか分からないんですけど、憧れるプロレスラーってものでは、もうないので。使い物にならなくなったものを商品として、自分の記念には出せないですね」

──引退後の計画は?

「取り敢えずはP’sラボでアマチュアの指導があるので、それをして引き継ぎなどが終わり次第、パンクラスからも離れて一度違う人生、違う道を歩んでいこうかなとは思っています。格闘技に関しては、そのあと心に余裕ができたりだとか、どうなるのか分からないですけど、趣味として──選手としてではなくて、楽しんでできればよいなと考えています」

──引退について相談した選手は? そしてどのような反応がありましたか。

「相談した人はいないです。自分で本当に決めました。選手の人には『決めました』と言って……道場でお伝えしただけで。僕が体を診てもらっている先生がいるのですけど、今回だけではなく、常に相談に乗ってもらっていたりはしました。まぁ、いきなりだったので皆驚いていましたけど、僕の決断に関しては良いと思うと言ってもらえました」

──『まだまだやれる』という声はなかったですか。

「それは別にないですね。周りからそう言われても、自分の気持ちが動かなければダメですよね」

──『いつ何時、誰の挑戦でも受ける』という心構えが無くなって来たとご自身で感じられるようになってきたのは何時ごろからですか。

「多分、あのう初めてパンクラスでタイトルを獲ったときにリング上で『僕はもうあまり長くない』という話をしたと思うんですけど、まぁあの辺りから少しずつ自分の気持ちが落ちてきているんじゃないかと……。でも、そう感じてはいましたけど、それは自分次第でもう一度、取り戻してやるという気持ちもあったので、その時は続けていました。けど、今はもう試合を選んでしまうと言うか……、『試合をやってください』と言われても、『あと2カ月待ってください』とか、『あとどれぐらいか掛かって準備をするので、それぐらいで大丈夫ですか』ってなってしまうので。あくまでも理想ですけど、『試合が決まりました』と言われれば、『分かった。明日やろう』という風な選手でいたかったです。

まぁ、年に何回試合をしていようが構わないんです。実際、去年は1試合ですし。年間10試合しようが、1試合しようが構わないのですが、その気持ちですね。気持ちがあるのか、ないのかで全然違うことなので」

<質疑応答は後編へ続く>

【北岡悟の大石への言葉】
「戦えたこと、練習したこと、忘れません。大石幸史の姿勢に自分のキャリアの初期は引っ張ってもらいました──目標でした。同じとは言えないけれど、似た戦いの魂を持つ者として自分はもう少し戦い抜きたいと思います。ありがとう」

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