この星の格闘技を追いかける

【on this day in】1月07日──2012年

01 07 12【写真】海外での初勝利はタイでのMMAだった高瀬大樹 (C)DARE

DARE1/12
@タイ・バンコク、インソムニア・ナイトクラブ
「堂々たる勝ち名乗り、世界に敵はいない──というようなドヤ顔。ただし、試合内要でいえばバンコク在住の無名の米国人ファイターのブランドン・ケスラーを相手に快勝以下、辛勝以上というデキでしかなかった。打撃でやや圧を掛けられ、ジャンピンガードという今や滅多に見られなくなった方法論を用いて寝技に移行すると、キムラからヒップスローでリバーサル。結果はジャッジ3者とも29-28というスコアで判定勝ちを手にした。観客の前では、このような表情をしていても、その胸の内はパフォーマンスに納得できず、悔しい想いをしていたに違いない。高瀬はいまどき本当に珍しいほどの見栄っ張り、負けず嫌いだから。見た目を気にするし、弱そうな素振りは絶対に見せようとしない。そのくせ、親しい人間の前ではけっこう不安を口にする。だから、カルロス・トヨタの体重が118キロという情報を鵜呑みにして、無理やり体を大きく──明らかにベストシェイプでない仕上がりでケージに入ってしまう。故安岡力也氏ばりの口調で、肩をいからせながら話すので、気持ちも強いと思われがちだが、実際はかなり繊細で礼儀正しく、憎めない性格の持ち主。よって周囲の彼に接する態度もやさしい。今でも、練習での強さは相変わらずのようだ。つまり、高瀬が弱い面を人前で見せてしまうのはリングの上、ケージの中。面白いもので、一番の武器である寝技が許されないキック系の試合に出た時の方が、気持ちも強くなっているように感じる。その寝技の強さを捨てるか、あるいは得意分野が通じない環境でトレーニングを積み、MMAを続けるのか。第四コーナーを回ってからも、コース取りは本人次第。最後の直線、まくる高瀬が見てみたい」

on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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