この星の格闘技を追いかける

【on this day in】1月02日──2010年

01 02 UFC 10【写真】ジュニオール・ドスサントスが、ギルバート・アイブルをKO。MMAの広がりとファイターの成長を強く印象づけられた一戦だった (C)GONGKAKUTOGI

UFC108
@ネヴァダ州ラスベガス、MGMグランドガーデンアリーナ
「離れた距離では左ミドルと右ストレート。距離が詰まると左右のショートフックを放つジュニオール・トスサントス。対して、ギルバート・アイブルは遠距離ではスピニングバックキック、接近戦では振りの大きなフック。さらにいえばドスサントスは中間距離でロー、アイブルはここでもフック、そして左ハイ。ベガスの観客はアイブルのハイに大きな反応を示したが、直後に左フックを放ったところで、ドスサントスの左フックを受けてダウン、そのままパウンドの追撃を被弾しTKO負けとなった。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの愛弟子、柔術茶帯という肩書を持ちながら、この勝利でUFC4連勝としたドスサントスの打撃は冴え渡っていた。先に記したようにブラジリアン柔術の茶帯選手が、キックボクシング王国オランダのストライカー=アイブルに打撃戦オンリーでKO勝利――この事実にMMAの世界的広がりを感じずにはいられなかった。それが今や――シガノやジョゼ・アルド、ヘナン・バラォン、最近ではトーマス・アルメイダなど、ブラジル人ファイターの試合を見て、彼らが打撃を苦手にしているという印象をまず持つことはないだろう。同時にブラジリアン柔術出身のファイターが、米国のフォークスタイル・レスリングに柔術を融合させた選手に一本負けを喫する。それが今のMMA。世界に広まり、勝利の方程式が知れ渡ると、ファイターのウェルラウンダー化が著しく進んだ。結果、穴がないだけでなく、そこに強烈な得意分野を持つファイターでないと生き残れてなくなっている。それが今のミックスト・マーシャルアーツ、いやメルティッド・マーシャルアーツだ」

on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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