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【BFC78】もう一人の決勝進出は前王者グッド。ファイナルは米露対決!

2012.10.27

<ウェルター級T準決勝/5分3R>
ライモン・グッド(米国)
Def.2R3分54秒 by TKO
ミハイル・サレフ(ロシア)

いきなり右ストレートから組みついて、テイクダウンを奪ったグッド。成す術なく倒されたサレフは、パスも許しサイドを取られる。しっかりとコントロールするグッドは、ボディにヒザを落とし、懸命に頭を抱えにきたサレフをケージに押し込む。右ワキを差し、左でパンチを間断なく見舞っていくグッドに対し、サレフはクローズドガードへ。

足をすくいにきたサレフの顔面に左のパウンドを連打したグッドが、起き上がってパウンドを続ける。再びヒザをついてパウンドを落とすグッドは、サレフにフルガードを取らせない。ハーフから再び頭を引き寄せて、ディフェンス一辺倒のサレフは、ブレイク待ちのようなファイトだ。

そんなサレフの右腕をヒザで固定してパンチを続けたグッドが、パスガードに成功する。残り1分でマウントを取ったグッドだが、サレフはブリッジからトップへ。しかし、グッドが距離を取ると、サレフは立ち上がらず足に組みついていく。サレフのシングルを切ったグッドが、勢いのあるパウンドを2発ほど見せて、圧倒した初回の攻撃を締めくくった。

2R、右ハイや左ミドルを見せるサレフは、さらに左ハイから左ミドルを連続で放つ。グッドのテイクダウン狙いを切って、ヒザ蹴りを見せるなどサレフは懸命にペースを掴もうとするが、既に肩で息をしているか。2度に渡り、テイクダウン狙いをスプロールしたサレフは、自らテイクダウンを狙うもここはボディにヒザを受けてしまう。

左ストレートを打ち込んだグッド、右ハイをブロックしてワンツーで前に出る。ワンツーからダブルレッグでテイクダウンを奪ったグッドに、見様見真似のようなラバーガードを仕掛けたサレフは、直後にパスを許す。ニーインのグッド、サレフはケージを蹴ってここを逃れると、レフェリーがブレイクを命じる。

左ストレートが相打ちになると、サレフは目を気にする。ブレイクを命じられ、レフェリーは一旦は割って入ろうとしたが、それより先にグッドが距離を詰めると、そのまま試合を続行させる。動きが止まったサレフに、グッドは首相撲からボディにヒザ、アッパーからフックの連打、大きな振りで右フックを打ち込む。

すると、ここでレフェリーが試合をストップ。すぐさまレフェリーに抗議するサレフだが、聞き入れられない。

一度は割って入ろうとしたレフェリングに落ち度があることは確かだが、グッドは自分の役割を全うし、シーズン1に続き2度目の決勝へ歩を進めることとなった。「コレフショコフの試合は見ていないけど、チームメイトのリベンジを果たしたい。僕はタイガーシュルマンを代表しているからね」とグッドが語ると、ケージに入ったコレシュコフは「ライモンはグレードファイターだ。この階級での最強を決めるエキサイティングな試合になるだろう」という言葉を残した。

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