この星の格闘技を追いかける

【Legend】ゲーリー・グッドリッジ<02> 「日本のファンにもう一度ありがとうと言わせて欲しい」

Gary Goodridge【写真】今も日本を想ってくれているゲーリー・グッドリッジ。彼と再会するには、日本のMMA界も往時とは違う形でも盛んにしていかなければならない (C)Gary Goodridge

ボクシング認知症/慢性外傷性脳症の初期状態という情報が独り歩きしている状況で、日本のファンに実情を分かってほしいとコンタクトを取って来たゲーリー・グッドリッジ。

ボブ・サップが自著で記した内要も正確ではなかったことを明らかにしたグッドリッジ・インタビュー後編をお届けしたい。
<ゲーリー・グッドリッジ インタビューPart.01はコチラから>

──ただ先ほど、少しは問題があるとおっしゃっていました。もしよろしければ、そのあたりについて少し話していただけませんか。あなたは自伝”Gatekeeper”でも、会話中に何を話しているか分からなくなることがあると書かれていましたよね。

「全然たいしたことないんだ! 僕みたいに何度もノックアウトされている選手なら、誰だって少しは頭に問題はあるよ。でも大丈夫なんだ!! ホント、ホント!!! 」

──グットリッジ選手は、MMAの試合よりK-1の試合の方が危険な倒され方が多かったような気がします。

「そうだね。だから僕の脳のダメージのほとんどはK-1からのものだよ。MMAではほとんどダメージを受けてない。そして誤解しないでくれよ。僕は今も大丈夫だ。毎日体を鍛えているし、格闘技のクラスも教えているし、新しいジムも開こうとしているんだ。そうしたら毎日教えることになるよ。イージーなことだ」

──なるほど。格闘技選手としては完全に引退され、第二の人生を満喫しているということですね。

「そうだよ。引退したのはさすがに年を取ってきたからだよ。でも周りは若い選手ばかりになってきた。みんなにやられるのはイヤだから辞めたんだ。I’m オヤジ。ハハハハ」

──元気で頼もしいオヤジさんですね(笑)。日本で長いこと戦って来られたグッドリッジ選手ですが、日本における一番の思い出はなんでしょうか。

「いっぱいあるけど、テレビの企画でアームレスリング世界王者として、100人の日本人と腕相撲したことかな。あれは楽しかった」

──MMAやK-1ではなくて腕相撲ですか(笑)。

「いやもちろんそれ以外にも数え切れない思い出があるよ。日本は僕のホームだ。ワタシノココロハ、ニホンジンデス。よくトム・エリクソンとも電話で話していたんだよ、日本がどんなに良かったかってね。でもトムとも長いこと話してないなあ。最後に日本であって以来からな。年を取ると生活も変わってしまうもんだ(笑)」

──当時日本で一緒に戦っていたファイターの誰かと、今でも連絡を取っていたりはしますか。

「インターネットを通してピーター・アーツと話したりするよ。あとジェロム・レ・バンナも、だ。あとはさっきも言ったように、一度サップから連絡が来たな」

──今の日本の格闘技市場は、当時と比較するとかなり縮小してしまいました。

「ああ、悲しいことだ。あらゆることのホームが日本にあったのに」

──今でもUFCを見たりしますか。

「見るよ。カナダに来る時はいつも、ダナ・ホワイトがチケットをくれるんだ。一度ベガスのショーに招待してくれたこともある。飛行機のチケットやホテル代も負担してくれてね。ナイス・ピープルだよ」

──あなたが戦っていた当時と、現在のMMAとの違いはどこにあると思いますか。

「今の方がみんなお金を多く稼いでいるんじゃないか? それに見る側もやる側の知識も増えて、みんなファイトをよく知っているよ」

──では、現在グッドリッジさんが一番気に入っている選手は?

「僕は今でもサクラバが好きさ。あとは…ジョン・ジョーンズだ。グッド・ファイターズだ。サクラバとジョン・ジョーンズは」

──なるほど。今日はわざわざ連絡を頂きありがとうございました。

「最後に、日本のファンにもう一度ありがとうと言わせて欲しい。僕は14年間MMAを戦い、そのうち13年間日本で戦っていた。君らは僕のファミリーだ。僕を呼んでくれるショーがあれば……去年日本で腕相撲の大会があったんだけど、僕は呼ばれなかったから。いやとにかく、僕は元気だしOKだ。ゲーリー・イズ・オーケイ。モンダイナイ、ダイジョウブー!!」

PR
PR

関連記事

Movie