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【UFC MACAO】水垣偉弥インタビュー(02)「勝利は絶対、攻めを楽しむ」

Mizugaki

【写真】2月のUFC JAPANでは、しっかりとテイクダウンを奪ったものの判定で敗れた水垣。この敗北から学んだこと、それが初心に返ることだった (C)ZUFA LLC

自転車の遠出で気分転換を図り、ジェフ・ホウグランド戦に向け動き始めた水垣偉弥は、マカオという初めての土地で戦うことで、勝利は絶対としながらも「攻めを楽しむ」――そんなWEC初挑戦時のような気持ちを取り戻して戦うことを誓う。

UFCにとって初めての中国・マカオ大会開催に際し、UFC.COM×UFCモバイル×スポーツナビ×MMAPLANETのコラボレーションが実現した。『UFC MACAO』特別企画――第8弾は水垣偉弥インタビュー(後編)をお送りします。

[水垣偉弥インタビュー、前編はコチラ

――英国大会で欧州勢が多く出場するように、今後、アジア圏の大会はPPVイベントでない限り、アジア勢が多く占めるようになるかもしれないですね。

「そうなるかもしれないですが、そこで勝ってタイトルに近づいていけば、自ずと米国で試合が組まれるようになるでしょうから、そこは自分次第。勝つしかないです」

――ところで対戦するジェフ・ホウグランドの印象を教えてもらえますか。日本のファンもほとんど知らない選手です。

「柔術ベースで足が利いて、打撃も蹴り主体でリーチもあるので、その辺りは気にしたいです。ただ、打撃戦を繰り広げる選手ではなく、かつ蹴り中心だから自分の距離より遠い間合いを取ってきます。だから、入り方なんかを考えないといけないですね」

――ストライカーではなく、オールランダーとしてMMAの試合に臨むという命題を持ってきましたが、そのスタンスに変わりはないですか。

「あんまり安易にテイクダウンにいっても、手足が長くて下からの仕掛けが厄介な相手なので、そこはどうなるか。相手の得意な場面にわざわざ持ちこむ必要はないですからね」

Hougland【写真】足が利くガードファイターのジェフ・ホウグランド。MMA戦績は10勝5敗、9連勝と4連敗を経験している (C) ZUFFA LLC

――かといって、打撃戦に付き合うタイプでもない。つかみどころのない相手ですね。

「スタンドで組みと打撃のコンビネーションを駆使しつつ、突き放すファイト。そういう風に局面によって、戦い方を使い分ける試合にしたいです。突き放して、相手が前に出たところでテイクダウンを取ってまとめることができれば」

――クリス・カリアソ戦からの反省点を生かす部分はありますか。

「大いにあります。簡単にテイクダウンできるからって、安易に行っても最近のジャッジの傾向は、上取るだけでは取れなくなってきているようにも感じられるので。上を取った後を考えないといけないですね。特に下からがデキル相手なので」

――バンタム級には暫定王者が誕生しました。

「ヘナン・ベラォンですよね」

――リーチが長く、蹴りを使い、テイクダウンを許さない。そんな今のMMAで最も判定勝ちしやすいスタイルの王者です。対して水垣選手は、踏み込んで打撃を入れるタイプです。

「まぁ、それぞれですよね。ベラォンの場合は、倒されても柔術も強いですから、どうとでもなると思ってああいう風に戦っているんでしょうし。ユライアとか、チーム・アルファメールのファイターは、最近苦戦を強いられていますよね。ある程度まで勝てるけど、世界戦になると厳しい戦いが続いていますよね。ただ、僕はリーチはある方なので」

――となると、蹴りという部分に注目が集まります。

「ローはある程度、試合にも使えるレベルにあると思いますが、ミドルとかはどうですかね? 最近使っていないんで。北米の主流はレスリングとボクシングだったのが、そこは皆がある程度は使いこなせるようになったので、そこに蹴りと柔術的な部分が求められるようになったと思います。置いていかれないように。

僕の場合は調子が良いと、自然に蹴りが出るんです。逆に『蹴らなきゃ』って思う時は、もう蹴られないでいこうと気持ちを切り替えています。自然に出るときだけ蹴ろうって」

――ならホウグランド戦は、自然と蹴りが出る展開を期待します(笑)。

Takeya Mizugaki【写真】「攻めることを楽しむ」というポジティブな思考は、トップを目指す水垣のシビアな判断でもある(C)ZUFFA LLC

「蹴りが出て、ボディが当たっていれば調子が良いと思ってください(笑)。大切なことだとは理解しているのですが、最近はホント勝つことばかりに執着してしまって、ファイトを楽しんでいなかった。ミゲール・トーレスと戦った最初のWECの頃の気持ちを、マカオという新しい開催地で思い出すことができれば……、そういうきっかけにしたい」

――岡見勇信選手も同じようなことを最近言っています。UFCに長く在籍すると、勝つことに縛られ、好きで戦っていた頃の気持ちを忘れてしまっていたと。

「特に日本大会で勝ちに徹して、ああいう結果になってしまって……。それなら、攻める楽しさを忘れちゃいけないって。そういう気持ちで試合が早くしたいと思っていたんですが、かなり間隔が空いてしまいました。だからこそ、攻める楽しさをもって試合に臨みたいです。

試合は負けられないです。勝つことが大前提です。かつ、攻め続ける姿勢をみんなに見せたいです。UFCのトップファイターは自分の思うように攻めて、勝ち続けているので。その壁を破らないと、上にはいけない。2月みたいな試合をしていると、勝った負けたを繰り返し、年を取って辞めていくことになるので、そこは突き破っていなかないといけないです。そう思っています」

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