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【Invicta FC10】珠玉の名勝負、チブリシオがギロチンでタップ奪いアトム級新王者に

Tiburcio vs Waterson【写真】目まぐるしい攻守の入れ替えを断ち切ったのは、チブリシオのギロチンだった(C)ESTHER LIM/INVICTA FC

<Invicta FC 女子アトム級選手権試合/5分5R>
エリカ・チブリシオ(ブラジル)
Def.3R1分04秒by ギロチンチョーク
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)

浜崎朱加との対戦をビザの問題で逃したチブリシオの挑戦を受けるウォーターソンは、Let it goで入場。一見して背も低く、リーチもチャンピオンに劣るチブリシオだが、頭を振りながら打撃戦に応じる。左ジャブを伸ばしたウォーターソンは続いて左ミドルを蹴り込む。チブリシオも右アッパーを返し、ローを蹴り合う。前蹴りから右を伸ばすチブリシオはウォーターソンの蹴り足をキャッチしてテイクダウン。ウォーターソンは左腕を取って腕十字を狙うが、チブリシオは逆にその腕をすくっていく。体を滑らせ、腕十字に入ったウォーターソン。チブリシオは立ち上がり、スラムを狙うように腕を引き抜く。

両者スタンドに戻ると、チブリシオはウォーターソンをケージに押し込んでギロチン狙い。チャンピオンが頭を引き抜いて体を入れ替える。直後にヒザをボディに入れたチブリシオ。童顔に似合わず、体に軸があり、思った以上にパワーもある。しかし、直後にウォーターソンが左ミドルを入れ、組み付かれるやいなや払い腰でテイクダウンし、そのままマウントに。右のパンチを顔面に受けたチブリシオは、ブリッジでトップを取り返す。するとウォーターソンは再び腕十字へ。クラッチを切らせず、ウォーターソンの体を跨いだチブリシオがこれを防いだところで、激しく攻守を入れ替えた初回が終了した。

2R、左目を大きく腫らしているウォーターソンに対し、チブリシオがワンツーを打ち込み、ケージ際で組みつく。スピードも増したチブリシオは、ダブルレッグからボディロック。ウォーターソンが頭を抱えに来ると、バックへ回り込む。王者は前転からトップを奪い、ニアマウントへ。二重絡みのチブリシオは、足を開いてから煽ってスイープを狙う。そのまま前方にウォーターソンを送り出し、アンクルを狙う挑戦者。ウォーターソンは体を捻り、鉄槌を落として立ち上がる。試合がスタンドに戻ると、チブリシオは首相撲からヒザ蹴りをボディに突き上げる。首を取られた形で引き込むようにグラウンドへ移動したウォーターソンだったが、ここでサイドからしっかりと抑え込まれてしまう。

チャンピオンがハーフに戻すと、チブリシオはキーロックへ。取られた腕を捩じると同時に、体も捻って胸を合わせたウォーターソンがトップを取り返し、右エルボーを落とす。ならばとケージを蹴って腰を切ったチブリシオが、逆に腕十字を仕掛ける。右腕が反り返ったウォーターソンだったが、ここはタイムに救われた。

3R、ウォーターソンのサイドキックを踏み込んでキャッチしたチブリシオが、テイクダウンに成功する。王者の腕十字狙いを上四方で逃れ、サイドを取ったチブリシオ。ウォーターソンはヒップエスケープで暴れ、頭を跨がれた状態で正対して起き上がろうとする。すかさずチブリシオがギロチンの態勢に入り引き込む。と、ここで遂にウォーターソンがタップ。勝利が決した瞬間、涙を見せたチブリシオは何を想ったのか、激しい攻防を繰り返してきたウォーターソンに抱き付く。

死力を尽くして戦った者同士だからこそ、通じ合う何かがあったのか前チャンピオンもこれに応じて抱き合う。勝者のコールにも、ひたすら涙のチブリシオはベルトをその腰に巻き、ようやく笑顔を見せた。拳、蹴、投&倒、そして抑えにスクランブル、さらに極め。ありとあらゆるMMAの要素が散りばめられた好勝負は、ドラマチックな一本決着で幕を閉じた。

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