この星の格闘技を追いかける

【on this day in】11月26日──2005年

11 26 05【写真】アゼベドに四の字フックでバックを許すジョゼ・アルド。こんなシーン、UFCで見せたことはない (C)Mauricio Costa

Jungle Fight 05
@ブラジル・アマゾナス州マナウス、トロピカルホテル
「UFC世界フェザー級王座の防衛7度。事実上、世界一の王座であったWEC時代から数えると、ジョゼ・アルドは通算9度もベルトを守り抜いている。去る10月25日にチャド・メンデスを返り討ちした異次元レベルの戦い。コナー・マクレガーがデニス・シヴァーに勝ったら挑戦なんて、おこがましい話だ。アルドと勝負になるのは、現時点でチャドとフランキー・エドガーしかいまい。キャリア全体で25勝1敗としたオクタゴンの絶対王者、その彼が唯一の敗北を喫したのが9年前の今日だ。1Rはローを軸とした打撃で攻勢に出たアルドだが、終盤になるとスタミナを切らし、ルシアーノ・アゼベドにテイクダウンを許しエプロンへ逃避を図る。そして、2Rもバックを取られ場外へ逃れようとし、リング中央に戻されると試合は4の字フックで再開。そのままRNCで敗れた。当時、アゼベドは卓越した寝技の強さを誇るルタリーブリの新鋭として注目こそ集めていたが、MMAではデビュー戦を日本の修斗で行い、小塚誠司に敗れるなど戦績は5勝2敗だった。対してアルドは8戦目の初黒星──にも関わらず、僕はアルドの負けを順当と捉えていた。なんとも見る目がなかったわけだから、意外とマクレガーはやれるのかも知れない」

on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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