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【Glory02】水野竜也、2012年3度目の海外遠征でベルギーへ

2012.10.03

Mizuno

【写真】水野竜也は所属するトライブ東京MMAジムで、今年3度目となる海外での一戦に備えている (C) MMAPLANET

10月6日(土・現地時間)にベルギーのブリュッセル、フォースト・ナショナルアリーナで行われる「GLORY02」のMMAファイトでジェイソン・ジョーンズと対戦する水野竜也。

『世界のトップキックボクサーの90パーセントと契約した』と豪語するGlory Sports Internationalと日本大会を共催するG-Entertainmentの提供による、GLORY Fighterインタビュー=水野竜也編。6月にクアラルンプールで行われたONE FC04でブラジルの古豪ヘナート・ババルに一本負けを喫している水野にとっては、GLORYの舞台で再浮上をかけた一戦に挑むことになる。

――6月のONE FC4でのヘナート・ババル戦以来、約3カ月ぶりの試合が迫ってきました。この3カ月間はどこに重点を置いた練習をしてきましたか?

「試合が決まるまでは体作りに力を入れて、決まってからは試合のための練習をしてきました」

――体作りは外国人選手との試合でパワー差や当たり負けを感じたからですか?

「それだけではなくて、パワーがあるに越したことはないので、もっと上のレベルを目指した時に、パワーは絶対に必要になってくると思って、そういった練習をしていました。短期間で成果が出るものではないので、将来的に成果が出るように地道に続けているイメージですね」

――試合のために、という部分ではどんなことを意識して練習に取り組んできましたか?

「試合の組み立てです。前回の試合がパッとやられてしまったので、相手の動きに合わせて自分がどう動くか。そういったテクニカルなことを考えながら練習しています」

――ババル戦は先にパンチでダウンを奪った後に、ガードポジションからの腕十字で一本負けという30秒ほどの試合でした。

「もっと色んなことが出来たかもしれないですけど、あれはあれでしょうがなかったと思います。試合前から基本的に打撃でいくつもりで、自分のパンチが当たったら、そのまま一気に押し切ろうと思っていたんです。

だから短い時間でしたけど、パンチでダウンを奪って、パウンドで攻めるところまではイメージ通りでした。そこで自分がミスをしたから、一本を取られたわけで。それはもう結果論ですし、ババル戦が終わってからは、頭を切り替えて練習しています」

――対戦相手のジェイソン・ジョーンズにはどんな印象を持っていますか?

「打撃も寝技もどちらも積極的にやってきて、フィジカルが強いと思います。ただ雑な部分もあるので、僕としては好きなタイプの選手です」

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――それは戦いやすいということですか?

「はい。だから自分が戦いやすいように試合を持っていけるのかなと思うし、攻略するイメージは出来ているので、大丈夫かなと思います」

――水野選手としてはどういった試合で勝つことが理想ですか?

「動きのある試合をしたいですね。そして流れの中で一本・KOで勝ちたい。僕はライトヘビー級ですけど、いかにも重量級という試合はあまり好きではないんですよ。重量級でありながら軽量級の動きをして、流れのある展開を作って、最後はフィニッシュする。それが理想の試合です」

――ジョーンズは連勝中の選手ですが、決してトップにいる選手ではありません。水野選手としては試合をフィニッシュして勝ちたいという気持ちは持っていますか?

「絶対にKO・一本じゃなければ駄目だとは思っていませんが、僕の場合は自然にそういった試合になると思います」

――水野選手が主戦場にしていたDREAMが活動をしていない状況で、今回はGLORYというイベントで試合をすることになりました。水野選手はどういった目標・展望を持っていますか?

「今は具体的に何かを目指して、ということは考えてないですね。海外に出て厳しい経験を積んで、また来るであろう波に備えているという感じです」

――今年は1月にハワイでプロエリート、6月はマレーシアでOFC、そして今回はベルギーでGLORYと海外での試合が続いています。ライトヘビー級で外国人選手と戦うという部分で、海外を中心に戦っていきたいという意向はありますか?

「試合のチャンスがあればどこでもやりたいという気持ちです。日本でそういう試合があれば一番なんですが…。自分としては4~5試合はしたいですね。今は年間3試合くらいなので、希望を言えばもっともっと試合をしたいです」

■Glory02 対戦カード

<ヘビー級/3分3R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級/3分3R>
グーカン・サキ(オランダ)
ムラット・ボウジディ(オランダ)

<78キロ級/3分3R>
ムラット・ディレッキー(ベルギー)
ニキー・ホルツケン(オランダ)

<ヘビー級/3分3R>
ファビアーノ・サイクロン(ブラジル)
フィリップ・フェルリンデン(ベルギー)

<79キロ級/3分3R>
マーセル・グローエンハート(オランダ)
マーク・デボンテ(ベルギー)

<ヘビー級/3分3R>
トニー・グレゴワー(フランス)
イゴール・ユルコビッチ(クロアチア)

<ヘビー級/3分3R>
コウイチ・ペタス(日本)
マーク・ミラー(米国)

<ヘビー級/3分3R>
シハッド・カペネック(トルコ)
ジョナサン・ジニス(ブラジル)

<ヘビー級/3分3R>
ジャファー・ウィルニス(オランダ)
ジャマル・ベンサディック(ベルギー)

<71キロ級/3分3R>
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
アレックス・フォゲル(ドイツ)

<97キロ級/3分3R>
アリ・セニック(ベルギー)
ダンヨ・イルンガ(ドイツ)

<70キロ級/3分3R>
アンディ・リスティ(スリナム)
ノーディン・ベンモー

<MMA76キロ級/5分3R>
白井祐矢(日本)
トミー・デュプレ(ベルギー)

<MMA97キロ級/5分3R>
水野竜也(日本)
ジェイソン・ジョーンズ(オランダ)

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