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【Bellator131】柔の試合運びができるブルックス×接近戦革命見せるかチャンドラー

Brooks vs Chandler【写真】5月に初戦では序盤にペースを掴んだチャンドラーだが、自らの攻勢で体力を消耗。絶妙なインサイドワークを見せたブルックスが終盤は大きな動きも見せて快勝した(C)GONGKAKUTOGI

15日(土・現地時間)、UFC180、WSOF15と並びBellator 131「Tito vs Bonnar」がカリフォルニア州サンディエゴのザ・バレービューカジノ・センターで開催される。ティト・オーティズ×ステファン・ボナーというメイン、そして大会前夜祭には一度は発表されたヴァンダレイ・シウバの出席こそ取り消されたが、ホイス・グレイシー、ランディ・クートゥアー、フランク・シャムロックとOBを揃え、オールド&ビッグネームでUFCに対抗する姿勢を打ち出している。

そんななかベラトール世界ライト級王座決定戦ウィル・ブルックス×マイケル・チャンドラーは、純ベラトールといえる好カードだ。エディ・アルバレスとの名勝負で一気に名をあげたチャンドラー。その決着戦をアルバレスの負傷欠場で逸し、代役出場となったウィル・ブルックスとの暫定王座決定戦で敗れたのが、今年の5月=ベラトール初のPPV大会だった。

ブルックスは正規王者アルバレスとの一戦を熱望したが、ご存じのようにアルバレスはUFCと契約し、両者が改めて正規王座決定戦であいまみえることとなった。2012年の大晦日に北岡悟を破っているブルックスは、その切れのある打撃と豪快なバックスロー、そしてパウンドの強さでベラトール・ライト級戦線でトップを張るようになった。パワフルでアグレッシブ、そんなイメージを周囲に与えていたブルックスだったが、チャンドラーとの初戦では、本当の意味で彼の強さを見せつけることとなった。

攻撃力ばかりに目を奪われがちだったが、非常に高い防御能力と適切な判断力の持ち主であること、この一戦で露わにした。初回からチャンドラーが苦も無くテイクダウンを奪い、トップから攻め込むなど、試合はそのまま前王者が押し切るだろうと誰の目にも映っていた。ここでブルックスが見せていたのが、疲弊しない程度のテイクダウン・ディフェンスと、ダメージを受けないガードワークだった。

ケージに押し込まれると、そのまま無抵抗に倒されるわけではない。ただし、自分が不利な態勢になると立ちに拘らず、背中をマットにつけることをいとわなかった。グラウンドで下になるとバタフライガードなどでパウンドの被弾を最低限に抑える。隙ができれば柔術立ちでスタンドに戻った。2Rも同じようにテイクダウンを奪われるも、ハーフからも思い切った潜り&シングルで立ち上がり、逆にテイクダウンを決めた。

ここからブルックスはテイクダウンを切れるときは切り、打撃を直後に入れ、疲弊したチャンドラーが本能のようにテイクダウンを仕掛けてくると、攻めさせてさらに削ってバックを制するという流れに持ち込むことに成功した。体力の残量に明らかな差が出るや、左ハイ、ヒザ蹴り、テイクダウンからマウント奪取とアグレッシブ・モードに移行、完全にチャンドラーを手玉に取り、ベルトをその腰に巻いた。チャンドラー陣営としては、急遽対戦することとなったブルックスをしっかりと研究できなかっただろう。アルバレスとブルックスのリーチの違いも、より戦いを難しくしたことも間違いない。それでも、あそこまでブルックスに防御能力があるとは予想できなかったはずだ。

あれから半年、チャンドラー陣営=アライアンスMMAではブルックスを丸裸にしているだろう。ドミニク・クルーズやフィル・デイビス、そしてマイルス・ジュリーのステップを練り上げた名参謀エリック・デルフィエロが唱える──接近戦のMMAストライキング革命、その過程が見られるやもしれない。逆にいえば進化した接近戦が見られなければ、優れたフィジカル&ストレングスを誇るうえで、柔の動きができるブルックスを攻略することは非常に困難となる。戦いの質という部分で足元にも及ばないであろうメインを圧倒するような、進化するMMA、ワールドクラスの戦いに期待したい。

■Bellator131対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
ティト・オーティズ(米国)
ステファン・ボナー(米国)

<Bellator世界ライト級王座決定戦/5分5R>
ウィル・ブルックス(米国)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
キング・モー(米国)
ジョシュ・ヴェデポ(米国)

<ミドル級/5分3R>
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)
ジョー・シリング(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイク・リッチマン(米国)
ナム・ファン(米国)

<ミドル級/5分3R>
AJ・マシューズ(米国)
カイル・ボルト(米国)

<フライ級/5分3R>
ロン・ヘンダーソン(米国)
ジョナサン・サンタマリア(スロベニア)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・ベイリー(米国)
アレックス・ハイリー(米国)

<フライ級/5分3R>
マシュー・ラミレス(米国)
ニック・ガルシア(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アンディ・ムラド(米国)
ババ・ピュー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ローランド・ペレス(米国)
マーク・ボージャス(米国)

<ライト級/5分3R>
イアン・バトラー(米国)
ジョアォン・パウロ・ファリア(ブラジル)

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