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【TOYOTA VIGO Tournament2014】ノーンオー戦を経て翔・センチャイジムが学んだこと

Sho Seanchai-gym【写真】ムエタイ界のトップとの対戦で、翔・センチャイジムが何を掴んだか(C)HIROSHI SODA

10月31日(金・現地時間)、バンコクのバンコク・アジアティーク・ザ・リバーフロントにてTOYOTA VIGO TORNAMENT 2014決勝ラウンドが開催された。
Text & Photo by HIROSHI SODA

出場選手はシンダム・ギャットムー9、ペットブンチュー・FAグループ、ノーンオー・カイヤーンハーダーオ、そして日本から翔・センチャイジムの4選手。

準決勝第1試合ではでシンダムはペットブンチューと対戦、ペットブンチューが勝利。準決勝第2試合では、翔・センチャイジムとノーンオー・ガイヤーンハーダウが対戦し、ノーンオーが決勝に進む。決勝戦では、接近戦主体のペットブンチューに対し、ノーンオーは下がりながら距離をとりポイントを稼いだ形で判定勝ちを収め、ノーンオーがトヨタヴィコー・トーナメント2014シリーズ王者に輝いた。

ムエタイ界のトップ戦線の中で闘った翔・センチャイジムに今大会での話を訊いた。

――試合出場は、何日前に決まったのですか。

「試合出場は45日前位に決まりました。他の3人がムエタイでは有名な選手ばかりの中、自分が入ることは少し申し訳ない気持ちはありました」

――それぞれの出場選手に対し、どの様な対策を考えていましたか。

「まず出場メンバーの中でもペップンチューは首相撲ばかりで異色の存在ですが、日本での自分とタイプが似ているため、良いイメージを作る為に試合映像を何度も見返しました」

――トーナメントの対戦で初戦がノーンオーだと分かったのはいつですか。

「ノーンオーに決まったのは計量の時でした。恐怖はありませんでしたが、緊張は少ししました。ただノーンオーだから、TOYOTAカップだからというのではなく、いつも通りの緊張でした」

――どのような対策を考えていましたか。

「勝つには倒す事、KOできなくてもダウンを取らないと勝たせてもらえないなと思っていました。なので、狙いはノーンオーの顎。パンチと肘を入れてやろうと。ノーンオーの蹴りは早いので、蹴りの距離にいては負けるので接近した距離で潰すつもりでした」

――1Rはパンチやヒジもヒットしていましたね。

「1Rはパンチは当たっていましたが、手応えは余りありませんでした。まだノーンオーもスタートしてないなというのはわかりました」

――2Rに入り、ノーンオーもエンジンがかかってきました。足技の数も増えてきましたが、戸惑いませんでしたか。

「右ミドルを蹴られましたが、パンチの届かない距離からタイミング良く蹴ってくるので少し戸惑いました。自分のバランスが悪かったこともありますが、タイ人特有のタイミングをワンテンポずらすミドルで、うまくカットできませんでした。次にノーンオーのミドルが来たときに、こっちがローを合わせようと考えると、全然蹴ってこなかったり、こっちの動きを見透かされている感じでした」

――ムエタイ界でもトップクラスのノーンオーの蹴りのスピードと重さはどうでしたか。

「スピードはありました。ズシリと重さも感じました」

――2R以降は、乱打戦になっていきましたね。

「ラウンドの最後に首相撲からのヒジが入り、かなりの感触があり『これは切れた!!』と思い、離れ際に赤くなっていたので、『切ったぞ!』って手を伸ばしアピールしましたが、実際には切れていませんでした(笑)」

――3R、セコンドについていた会長からは『前に出ろ、パンチを出せ』と言われていましたが、ノーンオーを捉える事は難しかったように見えました。1Rのようにパンチが出ませんでしたが、ノーンオーの逃げ足が速かったということなのでしょうか。

「2Rは確実に取られた為、3Rは前に出ろという指示でした。するとノーンオーは試合を流しはじめ、下がりながらのディフェンスに徹したので捉えるのは難しかったです。あのレベルの選手にディフェンスに徹しられたら難しいですね。やはりこのレベルの選手と戦うときは考えていたらやられる、ということです。相手がこうきたらこう返す、ではなく……自分から、動いていかないといけない事です。これは3月のセーンチャイ戦で学んだ事ですが、活かすことができませんでした」

【写真】強くて試合巧者、ムエタイの頂は高い(C)HIROSHI SODA

【写真】強くて試合巧者、ムエタイの頂は高い(C)HIROSHI SODA

――結果は判定負けとなってしまいましたが、キックボクシングとムエタイの違いを意識しているとすれば、それは何になりますか。

「キックとムエタイの違いは技の種類、採点ポイントの違いだと思います。キックはパンチとローキック主体。ムエタイはミドルキック、ヒザ、ヒジ、首相撲が評価される点かと。その点でも自分はミドルをもらいすぎ、対処できなかったのは明らかな負けだったと思います。このレベルの選手と戦うにはパンチ、ヒジ、首相撲に偏るのではなくミドルの攻防も大事にしなくてはならないと感じました。最近、自分の構えのバランスにしっくりきていなかったのも問題でした。

しっかりカットできて、蹴ることができるバランスにしなくてはならないと思います。また自分自身の戦い方を見つめ直し、キレイで強いムエタイをできるよう会長と共に頑張っていきたいと思います。翔センチャイジムの応援よろしくお願いいたします‼」

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