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【UFC93】TUF2戦士=デイビス、大歓声をバックに勝利

2009.01.18

 (C) ZUFFA■第6試合ウェルター級/5分3R
マーカス・デイビス(米国)
Def.3R終了/判定2-1
クリス・ライトル(米国)

【写真】TUF2戦士でアイルランド系アメリカ人、マーカス・デイビスが大声援をバックにライトルを撃破 (C) ZUFFA

いきなり右フックを2発ヒットさせたライトル。サウスポーのデイビスは、距離を取りながら左ハイキックを放つ。まるでサッカー会場のような大声援がとぶ中、デイビスの左がヒットしながらも、その後もライトルの右と、デイビスの左が交錯する。

前に出るライトルに、下がりながらカウンターを狙うデイビスは、ライトルのミドルをキャッチするが、そのままスタンド戦を挑む。距離を詰めたライトルに、デイビスの右がヒットし、ライトルがバランスを崩す。さらにヒザ蹴りをヒットさせたデイビスのパンチの精度がライトルを上回り1Rを終える。


2R、左ローを放つライトルが、デイビスをケージに追い詰め、アッパーやフックをヒットさせる。しかし、デイビスもボディフック、そしてヒザをボディに突き刺し、ペースを譲らない。再び距離を詰めたライトルが、今度はヒザ蹴りを見舞っていくも、距離が離れたところで、デイビスはスーパーマンパンチを放つ。両者とも、やや大振りのフックが目立つようになるが、ここでデイビスがストレートを打ち込む。

大振りの右アッパーが空振りに終わったライトルは、なかなか自分の距離で戦うことができない。ライトルの右ハイに、カウンターを合わせたデイビスは、ここでジャンピングニーを見せる。さらにジャンピングエルボーと、試合は勢いづくデイビス優勢のまま、3Rへ。

最終ラウンドは、ライトルの右フックにデイビスが左ヒザを合わせてスタート。左ミドルを有効に使うデイビスは、ライトルの前進を許さない。距離が掴めず、大ぶりのパンチを放つライトルに対し、デイビスは懐に飛び込み、思いきったパンチを放つ。続いて、ライトルのパンチ攻撃をウェービングでかわすデイビスは、左カウンターをヒットさせる。右目の周囲を腫らしたライトルは、飛びこむたびにデイビスの反撃を受けてしまう。

残り時間90秒となり、ようやくライトルはケージ際で打ち合いに持ち込むことができたが、デイビスは巧みにサークリングを使い、再びカウンター狙いで、自分の距離を作ることに成功する。結果、ジャッジ一人の支持を得ることはできなかったが、1Rから最終ラウンドまで、自分の作戦を貫いたデイビスが、スプリット・デシジョンで勝利を手にした。

「誰でも夢を実現することできる。クリス・ライトルは最もタフな対戦相手だった。ここから1000マイル離れたところが、僕のファミリーの出身地だ。ライトルのボクシングに対抗するために、シッチョートンン・ジムでムエタイの練習をしてきた」というデイビス。感激の涙を浮かべ、インタビューに応えていた。

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