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【Bellator130】45日で2度目の王座防衛戦=回転裏拳のニュートンに、ヴァッセルが挑戦

Newton【写真】前に出る打撃よりも、下がってからの打撃でKOを奪うことができる。それが王者ニュートンの強みだ(C)MMAPLANET

24日(金・現地時間)、カンザス州マルヴェニのカンザススター・アリーナで開催されるBellator130。メインはベラトール世界ライトヘビー級選手権試合=エマニュエル・ニュートンが、リントン・ヴェッセルを相手に2度目の王座防衛戦に臨む。

2012年サマーシリーズ・ライトヘビー級Tよりベラトールを主戦場にするようになった王者ニュートンは、同トーナメントでは準決勝で後の世界王者アッティラ・ベグに敗れるも、シーズン8で優勝、同セミファイナルでキング・モーをスピニングバックフィストで破り、一躍注目されるようになった。

ベラトール首脳のお気に入りキング・モーとの再戦は暫定王座決定戦、ここでもニュートンは判定勝ちを収め、今年3月にベグと王座統一戦を戦うことに。結果、初戦と同じくスプリットに分かれる接戦となったが、リベンジを果たし世界王座に就いた。シーズン11では既にジョー・ベルトランを、これも回転裏拳で破り初防衛に成功、僅か1カ月2週間のインタバーバルでヴァッセルの挑戦を受けることとなった。

現在6連勝中、ベラトールでは6勝1敗のチャンピオンに対し、英国アルティメット・チャレンジMMAのライトヘビー級王者から、ベラトールに挑むようになったヴァッセルも9連勝で、ベラトールでも3連勝中となっている。ヴァッセルはキャリア全体で14勝2敗1NC、7つの一本勝ち中5試合でRNCを極めている。スタンドではスイッチを織り交ぜ、左右両方から鋭いジャブを繰り出し、テイクダウンに結びつける。

対して王者ニュートンもオーソ主体だが、サウスポーに構えて相手を幻惑、今や代名詞となったスピニングバックフィストだけでなく、左ハイキックや右アッパーもKOパワーを秘めている。ジャブを伸ばし、相手が前に出てきたところで真っ直ぐステップバック。ケージに追い込まれた形でスピニングバックフィストを繰り出す王者ニュートン。ケージに詰まった相手に前へ出ないという選択肢は、なかなか対戦相手も取れないだろう。ただし、ヴァッセルの場合はケージ際の相手にはダブルレッグ狙い、普段の戦いをしていれば回転系の技は食わない可能性も低くない。

いずれにせよ、ニュートンは基本待ちのファイトで間合いとタイミングを計る展開が多く、これらの打撃が不発で終わる場合も少なくない。ヴァッセルも同様にジャブで自分の距離を作り、テイクダウンを窺うタイプなので、今回の試合は相当な神経戦になることも考えられる。ニュートンを頂点としたベラトール・ライトヘビー級戦線、キング・モー×ランペイジ・ジャクソン、ティト・オーティズ×ステファン・ボナーとケージ外の抗争ばかりが目立っているが、今回の試合でチャンピオンとチャレンジャーが試合内容でファンを魅せることができるか──も気になるところだ。

■ Bellator130対戦カード

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
エマニュエル・ニュートン(米国)
リントン・ヴァッセル(英国)

<ヘビー級/5分3R>
ボビー・ラシュリー(米国)
カール・エドリントン(英国)

<女子フェザー級/5分3R>
マルース・クーネン(オランダ)
アナリザ・ブッチ(イタリア)

<ライト級/5分3R>
デイブ・ジャンセン(米国)
リック・ホーン(米国)

<ライト級/5分3R>
デヴィッド・リッケルズ(米国)
ダヴィ・ラモス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
デレック・ボヒ(米国)
アレックス・ハドルストン(米国)

<ライト級/5分3R>
アーロン・デロー(米国)
ネイト・ジョリー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
アンソニー・ディジー(フランス)

<ミドル級/5分3R>
サム・オロペザ(米国)
ギャリー・タプソア(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ギジム・セルマニ(アルバニア)
ダニエル・ガルモア(米国)

<ライト級/5分3R>
マーシオ・ナバーロ(ブラジル)
コディ・カリーロ(米国)

<フェザー級/5分3R>
リッキー・マスグレーブ(米国)
ジョー・ウィルク(米国)

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