この星の格闘技を追いかける

【BJJ JAM】ブラジリアン柔術ワンマッチ大会&セミナーwithフリースパー大会復活

Takasaki vs Yamaki【写真】日本のBJJ創世記を思い起こさせるワンマッチ大会で、熱戦を繰り広げたヴァンダレイ高崎と八巻祐(C)HIROYUKI KATO/JBJJF

8月31日(日)、日本ブラジリアン柔術連盟主催「BJJ-JAM TOKYOワンマッチ柔術オープン」が東京都文京区・文京スポーツセンターにて開催された。
Text & photo by Hiroyuki Kato

かつてパラエストラが、パレストラという名称だった日本のブラジリアン柔術黎明期に、トーナメント戦ではなくワンマッチの柔術大会として、全国で開催され、柔術の普及に務めてきたたなつかしのJAM大会が、連盟主催で復活を果たした。試合経験を積みたい白~青帯選手、また30歳以上のマスター世代が数多く参加した今大会は、柔道場のマット一面だけで行われ、セコンドや参加者が大勢取り囲むなど、当時の雰囲気を思い起こさせるものとなった。

【写真】戦い終わってノーサイド。健闘を称えあう西林と戦うIT社長改め、戦うためにIT社長をやっている――伊藤(C)HIROYUKI KATO

【写真】戦い終わってノーサイド。健闘を称えあう西林と戦うIT社長改め、戦うためにIT社長をやっている――伊藤(C)HIROYUKI KATO

そんな復活JAMの新たな試みとして、連盟がマッチメイクしたスペシャルワンマッチ4試合が組まれ、うち2試合をレポートしたい。まずZST、GRANDSLAMでMMAを戦う伊藤健一(CARPEDIEM)が、ノーギマッチで柔術黒帯の西林浩平と対戦。試合は伊藤が序盤からシングルレッグを決めかけるなど攻勢に出る。ここで西林は柔術家らしく引き込みからの後転スイープでアドバンテージを得て、ポイント0-0(A0-1)で西林が辛勝した。

また、先日の全日本実業柔道個人選手権66kg級にて、あのロンドン五輪銀メダリストの平岡拓晃を一本で破り優勝した八巻祐(X-TREME柔術アカデミー海老名)が、新進気鋭の日系ブラジリアン、ヴァンダレイ高崎 (IMPACTO JAPANB.J.J)と茶帯マッチで対戦。八巻の爆発的なパスガードを防ぐために、高崎が選んだ手段は50/50ガード。高崎が八巻のズボンをしっかり掴み動きを防ぎ、隙をみてスイープを決めてポイント4-0で勝利した。世界レベルの柔道家に対し、競技柔術を駆使した高崎、ワンマッチ大会の醍醐味溢れる試合となった。

なお、同大会終了後には連盟・中井祐樹会長のセミナーが行われ、締めは武道場の延滞料金を支払ってのフリースパー。ここでも、かつてのブラジリアン柔術創世記を思い起こさせる光景が見られた。

【写真】BJJ JAM参加選手たちが一同に(C)HIROYUKI KATO

【写真】BJJ JAM参加選手たちが一同に(C)HIROYUKI KATO

■BJJ-JAM TOKYOワンマッチ柔術オープン 主な試合結果

<アダルト茶帯ライトフェザー級>
橋本知之(CARPE DIEM)
Def. 5-0:A0-1
宮地一裕(修斗ジムroots)

<アダルト茶帯フェザー級>
ヴァンダレイ高崎(IMPACTO JAPAN B.J.J)
Def. 4-0:A-01
八巻祐(X-TREME柔術アカデミー海老名)

<ノーギアダルト・エキスパートフェザー級>
西林浩平(リバーサルジム新宿Me,We)
Def.0-0:A1-0
伊藤健一(CARPE DIEM)

<アダルト黒帯フェザー級>
アサダトシオ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
Def.4分56秒 by 十字絞め
中塚靖人(リバーサルジム新宿 Me,We)

PR
PR

関連記事

Movie