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【UFN50】対極ウェルラウンダー、ジャカレ×ムサシ

Jacare vs Mousasi【写真】6年振りの対戦、より武器を増やしたのはジャカレだが、ムサシも試合巧者振りで引けをとらない注目の再戦だ(C)MMAPLANET&GONGKAKUTOGI

5日(金・現地時間)、コネチカット州レッドヤードのフォックスウッズ・リゾートカジノでUFC Fight Night50「Jacare vs Mousasi」が開催される。

メインで対戦するのはジャカレ・ソウザとゲガール・ムサシ、そう2008年9月に日本のDREAMを舞台に、ミドル級GPファイナルを戦った両者の再戦となる。前回の対戦ではテイクダウンからトップを取ったジャカレが飛び込んでパウンドを狙ったところにムサシの蹴り上げが命中、この一発で失神KOに追い込んでいる。あれから6年、ムサシはStrikeforceとDREAMでライトヘビー級の頂点を究め、そのストライクフォースからUFCへ。オクタゴン2戦目から再びミドル級に戻し、UFCでは現時点で2勝1敗の戦績を残している。

ミドル級再転向初戦となったリョート・マチダ戦こそ、距離感に戸惑い自分の良さを全く出せないまま5R判定負けに終わり、王座が遠ざかったが、汚名返上とばかりに臨んだ5月のマーク・ムニョス戦では、彼特有のウェルラウンダーぶりを発揮し、見事に初回RNCで一本勝ちを手にしている。ムニョスの強力なテイクダウンを一度は許しながら、すぐに立ち上がる現代MMA的な動きを見せたかと思えば、そのテイクダウンを切ってトップを奪取、マウントへ移行するオールドスクール的なポジションの進め方も披露している。そして最後はムニョスの反応に合せて、先回りするようにバックマウントを取るや、チョークで試合を決めた。

持ち味である打撃を出さずして、相手の動きのなかで自らの試合を成立させるという、ムサシ特有の奥深さを十分に見せつけた。そんなムサシにリベンジを狙うジャカレもまた、日本からストライクフォースに戦場を移し、世界ミドル級のベルトをその腰に巻いている。その後、ルーク・ロックホールドに判定負けを喫したが、この敗戦によりグラップラー=ジャカレは、MMAファイター=ジャカレに変貌を遂げるようになった。ストライクフォース時代の終盤3試合は中堅どころとの対戦ということもあり、身につけた打撃の攻撃面を如何なく発揮し、実戦で技術を磨くことが可能となった運もある。

その運をジャカレは、UFC転向後に実力に変えた。初戦となったクリス・カモージ戦では、らしく流れるような寝技で最後は肩固めを極めたジャカレ。2戦目となった岡見勇信戦で、強烈な右ミドル、そして試合を決めた右フックとまるでストライカーと形容しても良い、力強い打撃戦で勝利。日本人UFC最多勝利獲得の岡見をリリースに追いやった。もともとジャカレは、パンチ力に定評があったが、岡見戦ではハンドスピード、ステップワーク、ヘッドスリップらが格段に上達しており、柔術&グラップリング界で一世を風靡した身体&運動能力が、打撃面に行き届いたという印象を周囲に与えた。

MMAファイターとして完成度が増したジャカレと、岡見戦後に対戦したフィジカルモンスターのフランソワ・カルモンは、打撃を意識することで組みへの瞬発力が鈍り、逆にテイクダウンでジャカレに封じ込まれた。6年振りのジャカレ×ムサシ、両者とも穴のないMMAファイターとなった今、どのような戦いを見せるのか。同じコンプリードファイターであっても、能動的に自分のペースで動くジャカレに対し、ムサシは相手に合わせて受動的に自分の戦いに引き入れる。

この注目度の高い――対極にあるコンプリートMMAファイター同士の対戦は、FOXスポーツ&エンターテイメントで9月6日(日)午後7時と、7日(日)午後9時から放送されることが決まっている。

■UFN50対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャカレ・ソウザ(ブラジル/4位)
ゲガール・ムサシ(オランダ/7位)

<ヘビー級/5分3R>
アリスター・オーフレイム(オランダ/7位)
ベン・ロズウェル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン(米国)
デリック・ルイス(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
マイケル・キエーザ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ニック・レンツ(米国)
シャーウス・オリベイラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ジョン・モラガ(米国/5位)
ジャスティン・スコッギンス(米国)

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ(米国)
ホドリゴ・ダム(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ハファエル・ナタウ(ブラジル)
クリス・カモージ(米国)

<バンタム級/5分3R>
松田干城(日本)
クリス・ビール(米国)

<フェザー級/5分3R>
ショーン・ソリアーノ(米国)
チャス・スケリー(米国)

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