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【UFN48】一本勝ち&ボーナス・デビュー、佐々木憂流迦 「一本勝ちしても改善の余地ありです」

Uruka Sasaki【写真】「UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014」応援イベントで、『5万ドルボーナス、とったどー!』風のポーズを決めた佐々木憂流迦(C)TAKUMI NAKAMURA

8月23日(土・現地時間)、マカオのザ・ベネチアン・リゾート内コタイ・アリーナで行われたUFC Fight Night 48「Bisping vs Le」。同大会でオクタゴン・デビューを果たした佐々木憂流迦は僅か66秒、得意のリアネイキッドチョークでローラン・デロームを切って落とし、見事にUFCデビューを勝利を飾った。

試合から3日後、ミーシャ・テイトが参加した「UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014」応援イベントに同席していた憂流迦にインタビュー。フィニッシュシーンの詳細、試合で見えた新たな課題、ボーナス獲得など……テンション高めの憂流迦はいつも以上(?)に饒舌に語ってくれた。

――見事なUFCデビュー戦、おめでとうございます。試合を終えて帰国直後のインタビューですが、どのような心境ですか。

「あれ? 試合終わって何日経っているんでしたっけ(笑)?」

――日本時間で23日土曜日の試合で、今日が26日火曜日なので……まだ3日ですね。

「そっか、そっか。実は今回初めて試合当日の夜に眠れなかったんです。試合が終わったあともずっと興奮して、ほとんど眠れないまま飛行機に乗ったんで、ちょっと時間の感覚がずれちゃっています」

――憂流迦選手は試合当日も寝られるタイプだったのですか。

「そうですね。試合前日は超ぐっすり寝られたのに(笑)。色々と初めての体験だったんですけど、UFCサイドが選手にストレスがないように運営&エスコートしてくれて、プレッシャーも全くなかったんです。でもいざ会場に着くと会場の雰囲気からお客さんの反応から……すげぇ興奮しちゃって。それが試合のあとも続いた感じですね。何よりUFCデビュー戦で一本勝ち出来たというのが一番なんですけど」

――試合を振り返るとデロームの打撃にダブルレッグを合わせ、シングルレッグからバックについてリアネイキッドチョークと、まさに憂流迦選手の必勝パターンだったと思います。どんな作戦を立てていたのですか。

「やっぱり打撃でプレッシャーをかけてテイクダウンしてフィニッシュは一本、もしくはパウンドアウトという流れをイメージしていました。ただ改めて試合映像を見直すとスタンドの打撃に関しては納得がいっていません。今回は体の軸と背中を意識して練習してきたはずなのに、今までと同じように背中が丸まった姿勢で戦っていて。あの姿勢は良くないです。この部分は次の試合までに修正しないとダメですね」

――背筋を伸ばした姿勢&構えにすることが今回のテーマだったのですか。

「はい。あと両足タックルに入っているときも背中が丸まっていて、あれもダメな姿勢です(苦笑)。ずっと練習でやっていたことだったんですけどね……まだ試合では出なかったです」

――なぜ姿勢&構えを修正しようと思ったのでしょうか。

「バランスですよね。(石原)夜叉坊戦を見ても、背中が丸まっている姿勢は僕にとってデメリットになることの方が多いんですよ。だからそれを直さないといけない」

――憂流迦選手のようにレスリングやグラップリングがバックボーンにある選手が背筋を伸ばして構えると大変ではないですか。

「それがそうでもないんです。今、五十嵐(悠哉)さんに指導してもらうようになったんですが、そこをピンポイントでトレーニングしてもらっていて、ものすごく矯正されています。練習では背筋を伸ばした姿勢でやれていたんですけど、まだ試合では出なかったです。だから一本勝ちしても改善の余地ありです、あの試合は」

――試合の話に戻すと、ダブルレッグに入ってバックについてからは自信を持って動けましたか。

「あの時、自分でも冴えているなと思ったのが、僕はタックルに入って、デロームの左脇をくぐっているんですよ。そこからバックについて首に手を回そうとしたら、普通は流れで右腕を深く差すと思うんです。でも僕は途中で右腕をデロームの右腕に差し込んで、左腕でデロームの首に深く差し直しているんですよね。あれは試合映像を見て、自分でもよく機転が利いたなと思いました。もし右腕を深く入れていたら、自分の方がバランスを崩しやすいし、一本取れていなかったかもしれないです。結果論ですけど」

――リアネイキッドチョークを極める時は深く入っている方の腕を下にすると言いますが、憂流迦選手もそこは意識していたのですか。

「それはもちろん。最後は左腕が下になるように誘導しました」

――そこは計算通りだったのですね。見事なフィニッシュでボーナスも獲得することが出来ました。現地のスタッフや関係者からは今回のデビュー戦に関して、どんな反応がありましたか。

「高い評価を得ていると聞いたし、ファンの反応が凄かったです。ホテルに戻るまでの道でファンに囲まれちゃって。日本の感覚で『写真OKだよ』と言ったら、もの凄く多くの人が集まってきて『おお…すげえなぁ』と思いました」

――幸先のいいUFCデビューを飾った憂流迦選手ですが、今後はどんなプランで試合をしていこうと思っていますか。

「この舞台を選んだわけですから、UFCチャンピオンを目指しています。でも今、自分が上位陣と戦うのは厳しいと思っています。なのでデロームや自分と同じレベルと2戦やれればいいな、と。僕は段階を踏んでいけば必ず上位にいけると思っているんで。だから全く慌ててないですよ。そして毎回ボーナスをもらいます(笑)」

――UFC参戦前には上京してマンスリーマンションを借りてトレーニングする期間もありましたが、今後もそれは継続しますか。

「はい。今回のように東京で練習して、試合1カ月前に静岡に戻って調整して、という形で試合に臨むと思います。それで1、2回勝ったら、またアメリカでトレーニングキャンプを張ろうと思っています」

――最後に。田中路教選手が一本取れなかったデロームから一本取れたという事実に関しては?

「嬉しいっす! すげぇ、嬉しいです(笑)!! というか、ツイッターでノリピー(田中)が『(憂流迦だったら)取ってくれるでしょう!』みたいに言っている映像を見たんですよ。それで自分を鼓舞しました、『ぜってえ取ってやる!』って(笑)」

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