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【RFC08】延長戦で佐藤がTKO負けも、韓国のファンもブーイング

Sato vs Kim Soo-Chul

【写真】本戦で佐藤将光が勝っているという声が多く挙がっている試合。韓国のファンはホームタウンデシジョンにも厳しいようだ……(C) MOOZINE
Text by Choi Woo-suk

<RFCバンタム級王座決定トーナメント補欠戦/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
Def.延長R1分27秒 by TKO(ドクターストップ)
佐藤将光(日本)

まずは佐藤がローキックで先手を取り、間合いを掴んでキム・スーチョルの打撃を受けない。佐藤はさらにストレートを打ち込み、キム・スーチョルの蹴り足を掴む。ここはキム・スーチョルがスタンドをキープするも、その後も佐藤がローでペースを握る。キム・スーチョルのミドルに、佐藤はここでも確実にローを返していく。

しかし、キャンバスが滑りやすいのか、両者揃ってバランスを崩すシーンも。組みつく佐藤に、キム・スーチョルのショートを打ち込む。フックを返す佐藤が、キム・スーチョルをケージに押し込む。キム・スーチョルはスピニングファックフィストからバックを奪い、ケージ際へ。佐藤は腕をはがして、胸を合せて逆にキム・スーチョルをケージに押し込んだところで初回が終了した。

2R、スタンドでプレッシャーを与えようとするキム・スーチョルだが、佐藤はここでもローをヒットさせる。キムもショートブローを連打するが、佐藤はタクミにブロック。佐藤の攻勢に対し、目先を変えるようにスピニングバックフィストを見せるキム・スーチョルだが効果はない。と、佐藤の左フックがキム・スーチョルの顔面を捉え、後方に一回転しから立ち上がる。バックステップを繰り返すキム・スーチョル、組み合ったところでアッパーを見せるが、ダメージを与えるには至らない。

テイクダウン狙いもカウンターのヒザ蹴りを受けるなど、2Rも佐藤の試合のリズムを掴んだまま終了した。最終回、キム・スーチョルはステップバックが目立ってくる。行く手を阻もうと、腕を伸ばしてステップを止めにいく佐藤がヒザ蹴りを繰り出すも、これは距離が合わない。

キム・スーチョルのテイクダウン狙いをがぶった佐藤は、ヒザ蹴りを頭に打ちこむ。再びスタンドに戻ると、ここでもキム・スーチョルがスピニングバックフィストを放つが、これも佐藤を捉えることはできない。ここで3Rが終了、佐藤優勢だったが、ドローが宣告され、トーナメント補欠選ということもあり完全決着の4Rへ。

この裁定に場内がブーイングが起こるなか、両者はで激戦を繰り広げキム・スーチョルのハイキックが佐藤の顔面をかすめる。さらにキム・スーチョルのダブルレッグで、佐藤が一瞬尻餅をつく。すぐに立ち上がった佐藤だが、ヒザを顔面に受けカット。レフェリーがブレイクを命じ、ドクターチェックを要請する。と、ここで試合続行不可能と判断され、佐藤はTKO負けを喫することとなった。

しかし、延長戦に入る前に佐藤の勝利だったという声が韓国のファンの間でも、多く挙がっており、インターネットを通じで大会批判が起こっている。

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