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【UFN44】2度の左ミドルで局面打開。スワンソンが6連勝を達成

2014.06.29

<フェザー級/5分5R>
カブ・スワンソン(米国/4位)
Def.3-0:49-46. 49-46. 48-47
ジェレミー・スティーブンス(米国/11位)

スティーブンスの右ローをバックステップでかわし、逆に右ローを入れるスワンソン。続く右ローを当てたスティーブンスだが、スワンソンも右前蹴りを返す。ワンツーから前に出たスワンソンが再び右プッシュキックを見せる。と、スワンソンはサウスポーにスイッチし左ミドルを蹴り込む。オーソに戻し右ロー、右オーバーハンドを見せたスワンソンだが、これは距離が遠かった。スティーブンスも右から左を返す。そこに左ローをスワンソンが入れる。続いて左ハイ、スティーブンスはボディを繰り出すも、スワンソンは手をマットにつけて変則的な旋回蹴り。

残り90秒、スティーブンスの右ストレートでスワンソンが押されたようにバランスを崩す。スワンソンは構えを変え、フェイントを入れて主導権を握ろうとする。残り30秒で右を打ち込んだスワンソンだったが、ミドルにストレートを合わされ後方に倒れると、そのままトップを許し初回が終わった。

2R、右アッパーからそのまま突き上げるような蹴りを見せたスティーブンスは、距離を詰めて得意のアッパーを打ち込む。スワンソンは右ストレートから左ハイもスティーブンスがブロックする。続く右ストレートでバランスを崩したスワンソンが笑顔を浮かべる。表情を変えないスティーブンスは、ローに左を合わせるなど、距離を掴んだか。スワンソンの前進に右を打ち込み、またもバランスを崩させたスティーブンス。スワンソンは笑顔が苦笑い変わる。

それでもスティーブンスのテンカオに右を合わせると、またも旋回蹴りへ。そして右アッパーから左を伸ばすも、これは当たらない。スティーブンスは一瞬間が空くと、右ミドルを蹴り込み、残り30秒でダブルレッグでスワンソンに尻餅をつかせる。ケージに押し込まれたスワンソン、距離を取るも反撃の機会はなく流れはスティーブンスに。

3R、スワンソンの右ローにスティーブンスが右ストレートを合わせ、アッパーはサークリングでかわす。スワンソンの左右のフックをかわしたスティーブンスだが、右ストレートを受け続く左ミドルで動きが止まる。下がるスティーブンスに左右のパンチを打ち込むスワンソン、さらに右ストレートから右フックを打ちこむ。組んで呼吸を整えたいスティーブンスだったが、すぐにスワンソンが距離を取る。

スワンソンも攻め疲れを気にしてか、ここは一旦攻撃を抑える。するとスティーブンスが組んで、スワンソンをケージに押し込む。距離を取った両者、スワンソンは後ろ回し蹴り。これ以上ダメージなくラウンドを乗り切りたいスティーブンスが距離を詰めて、3Rを乗り切った。

4R、勢いづくスワンソンが右から左、さらに右ローを蹴り込む。スティーブンスの左ジャブをかわしたスワンソンは、右ロングストレートを受けそうになる。スワンソンは勢いのある左ローを走らせる。左フックで圧力をかけ、組みついたスティーブンスがケージにスワンソンを押し込む。体を入れ替えたスワンソンが左を振るって離れる。スティーブンスは右ストレートをヒット、抜群のタイミングでテイクダウンを仕掛けるもスワンソンがディフェンス。ケージに押し込まれたスワンソンが右ヒザを顔面に突き上げ、スティーブンスはテイクダウンを諦めて距離を取り直す。

左から右、左ハイを繰り出すスワンソン。スティーブンスはテイクダウンのフェイントに反応させてパンチを振るう。激闘はついに最終ラウンドへ。前に出るスティーブンス、スワンソンのテイクダウン狙いを切って左を伸ばすと、右から左フックを打ち込む。続くテイクダウン狙いは防がれるも、接近戦では最後の右フックをヒットさせ優勢に。互いに左ジャブを伸ばし、間合いを計る。続くクリーンヒットはスティーブンスの右ボディフック。しかし、完全にカウンター狙いのように見えたスワンソンが、左ミドルで再びスティーブンスの動きを止めて右ストレートから旋回蹴り。間合いを外したスティーブンスは左をダブルで受ける。

残り2分、スティーブンスはローに左フックを合わされ、続く右も被弾する。打ち勝てないスティーブンス、左へ回るも右を受けそうになる。スワンソンはここで畳みかえるようにショートの右を入れ、左を打ってからはタイムを見やる仕種も。ここでスワンソンが間合いを外すが、スティーブンスが右を打ち込む。最後の乱打戦では、スティーブンスのワンツーを受けたスワンソンの軸が乱れる。タイムアップとともに、両者は互いを健闘し、手を取り合ってファンにアピール。戦い終わってノーサイド的な空気が流れるなか、シビアな勝利者コールの時を待つ。

1R&2Rはスティーブンス、3R&4Rはスワンソン。最終5Rはスワンソンのミドルからラッシュ、終盤のスティーブンスの右ストレート2発、どちらをジャッジが重きを置くか。結果、ジャッジは49-46が2人、48-47が1人でスワンソンに凱歌が挙がる。2R以外はラウンドを取ったという評価、スワンソンが6連勝を達成した。

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