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【WJJC】混戦ミッドヘビー&ヘビー、独走ブシェシャ&ホドウフォ??

Rodolfo Vieira

【写真】ホドウフォ・ヴィエイラはマーカス・アルメイダ・ブシェシャ同様に階級制覇よりも、無差別級での戦いが楽しみになってくる (C)COPA PODIO

29日(木・現地時間)から6月1日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのカリフォルニア州立大学ロングビーチ校のウォルター・ピラミッドにて、ワールド柔術チャンピオンシップ。土日に行われる黒帯の部、世界最高峰の競技柔術決定戦の中量級から重量級+無差別級まで5階級の見所を紹介しよう。

【ミディアムヘビー級】
アンドレ・ガルバォンが階級を上げてヘビー級出場を選択したため、優勝候補はグレイシー・バッハの誇るベテランコンビ、ブラウリオ・エスティマ&ホムロ・バハルと、かつてクロン・グレイシーから圧巻の一本勝ちを収めたアブマー・バルボーザ、そしてアトスの超新星キーナン・コーネリアスの4人か。

準決勝ではババルとバルボーザのスパイダーガード巧者同士の一戦と、ブラウリオ対キーナン戦が実現する公算が高い。ブラウリオとキーナンは、先日のワールドプロ大会において階級別と無差別の両方で当たり一勝一敗。特に無差別級においてキーナンが膝裏を通して相手の裾を取る「ラペルガード」からのスイープで快勝しているのは印象に新しいところ。同じく相手の裾をコントロールする「ギャラクシーガード」の使い手ブラウリオとしては負けられないところだ。なお、キーナンは昨年のADCC大会の階級別準決勝においてはバハルと激突。引き込みのマイナスポイントで破れはしたものの、試合時間中ほぼ一方的に下から攻め続けていた。この二人のギありルールにおける対戦が実現すれば、注目の新旧対決となる。

【ヘビー級】
この階級3連覇中の怪物ホドウフォ・ヴィエイラは、今回スーパーヘビー級に転出。それも踏まえてか、団体優勝を狙うアトス総師のアンドレ・ガルバォンがミディアムヘビーをキーナンに任せてここにエントリーしてきた。今年のパン大会ではあえて最重量級にエントリーし優勝し、さらに無差別級も制したガルバォンは、今回もその再現を狙っている。上からも下からも強く、ポイント計算にも長けているガルバォンが優勝候補最右翼といえるが、他にもこの階級には極めの強さで今年のパン大会を制した新鋭ルイス・パンザ、ベテランの元世界王者ラファエル・ロバト・ジュニア、去年準優勝のルーカス・レイチ、またプレギウソことフィリッピ・ペナやジャクソン・ソウザといった新鋭も控えている。順調に行けばガルバォンは準々決勝でパンザと、準決勝でロバト・ジュニアとソウザの勝者、決勝ではペナとレイチの勝者と当たることとなる。

【スーパーヘビー級】
去年までヘビー級で圧倒的な強さを誇ったホドウフォ・ヴィエイラは、階級を上げてその強さは増すばかり。ワールドプロ大会の階級別ではルイス・パンザをほぼ子供扱いして腕十字を極めて優勝。無差別級ではあのアンドレ・ガウヴァオンにも何もさせずに肩固めからの袖車で一本勝ちしている。今年凄まじい活躍を見せている怪物レアンドロ・ロのガードを完全パスして極めてみせたのもこのヴィエイラただ一人だ。ヴィエイラは準決勝ではベテランのレオナルド・ノゲイラと、決勝では前回優勝のベルナルド・ファリアと新鋭ユーリ・シモエスの勝者と当たる可能性が高い。しかし圧倒的なテイクダウン、破壊的なパスガードと抑え、強烈無比な極めを併せ持つヴィエイラに死角は見当たらない。

【ウルトラヘビー級】
2012年以降ギあり柔術では一切負けていない最強の男、ブシェシャことマーカス・アルメイダが大本命。その闘いはとにかくダイナミックかつアグレッシブだ。下からでも足関節やスイープを狙って大胆に動き、去年の大会では上から豪快に前方回転してベリンボロの要領でバックを奪うムーブも披露(本人によると「あれはベリンボロではないよ」ということだが)。今年のワールドプロ大会でも、試合開始と同時にその巨体からは考えられないスピードで相手に襲いかかって圧倒する姿が見られた。このブシェシャと決勝で対戦するのは、昨年のADCC大会無差別級でブシェシャにポイント勝利したサイボーグことホベルト・アベルーか、あるいは若き技巧派アレクサンダー・トランスか。またブシェシャの師匠でもある去年優勝のホドリゴ・カヴァカ、去年3位にして、先日のコパ・ポジオで圧勝したドミニカ共和国のアブラハム・マルテにも注目したい。

【無差別級】
階級を超えた世界最強の柔術家を決める戦いが、このムンジアルの無差別級。ここのところ事実上ブシェシャとホドウフォ・ヴィエイラの一騎打ちとなっているが、2012年にブシェシャが逆転勝利を飾って以来連勝中だ。しかし今年に入り階級を上げ強さを増したヴィエイラは、先日のワールドプロ大会の無差別級決勝でブシェシャに肉迫してみせた。序盤のブシェシャの猛攻を凌ぐとハーフ上で抑え込み、残り1分の時点までリード。最後は壮絶なテイクダウン&スイープ合戦の末に逆転負けを喫したものの、世界最強の座をめぐる争いが紙一重であることを見せつけた。

今年もこの二人の一騎打ちとなる可能性が高そうだが、そこに進化する中量級の怪物レアンドロ・ロやアトス総師アンドレ・ガルバォン、新鋭キーナン・コーネリアスらがどう絡むか。また去年までは色帯として無差別級にも出場していたミヤオ兄弟(兄パウロは去年コーネリアスを倒して優勝)は、黒帯となっても重量級越えを狙ってここに出てくるのかどうか。興味は尽きない。

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