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【UFC Fuel】エレンバーガー辛勝、ディエゴは逆襲届かず

2012.02.16

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・エレンバーガー(米国)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
ディエゴ・サンチェス(米国)

試合開始前に思い切りオクタゴン中央で睨み合った両者。エレンバーガーの左フックは空を切ったが、そのままプレッシャーを与えていく。サウスポーのディエゴは、左を打ちながら前に出るが、バランスは決して良くない。

右ジャブを伸ばしたディエゴだが、続く左にエレンバーガーは右に回り込んで右フックを合わせようとする。胸を開いたパンチで、前に出てくるディエゴにカウンターを狙うエレンバーガーは続いて右ミドルを蹴り込んだ。

軽いワンツーを繰り返すエレンバーガーは、ディエゴの前進に左ヒザを合わせる。この一発で右目の周辺をカットしたディエゴは、左ストレートで前に出て、さらに左フックをヒットさせる。残り90秒、右を振るいながら前に出たディエゴに対し、エレンバーガーが左右のフックを見せるが、拳が届いたのはディエゴの方だ。

残り1分を切り、再び前に出てきたディエゴに、エレンバーガーの左がヒット。一瞬のダウンを奪う。すぐに立って、またも前に出るディエゴだが、今度は右ショートを受け、ヒザが崩れそうになる。ここでタイムアップとなり、初回はエレンバーガーのものとなった。


2R、間合いを測り合う両者。まずはエレンバーガーが前に出て、続けて右ハイをみせる。意地のローキック交換のあと、エレンバーガーは左、ディエゴも左を返す。ディエゴの左ハイに、左ストレートを合わせようとしたエレンバーガーは、頭を振りながら放った左フックをヒットする。

左右のフックでガードががら空きになるディエゴ。それでも、エレンバーガーのアッパーは標的を捉えることができない。すると、ディエゴの右フックがエレンバーガーの顔面を捉えた。踏み込みながら右を打ち込むディエゴは、右リードジャブもヒットさせたが、左を伸ばしたところでエレンバーガーにテイクダウンを許してしまう。

残り1分で下になったディエゴは、腕十字を左右の腕に仕掛けるが、さすがにエレンバーガーに掛かることはない。残り15秒を切り、思い切り左右のエルボーを落としたエレンバーガー。ディエゴは鼻の頭をカットし、このラウンドも失った。

最終回、エレンバーガーの右で戦いの火蓋が切って落とされると、ディエゴの左は空を切る。続く右を受けたエレンバーガーは、一旦距離を取り直す。ここまでの2Rを取っているエレンバーガーは、落ち着いて距離を取り、闇雲に前に出るディエゴにカウンターを打ち込む。前に出ても、距離を取られるディエゴは、それでも前に出て左右のフックを放ち、テイクダウン狙いもカット。左ハイを見せたディエゴに、エレンバーガーはダブルレッグからヒザ蹴りへ移行する。ディエゴの左ハイをブロックし、距離を取るエレンバーガーだが、口が半開きでやや押され気味に。しかし、残り90秒で前に出てきたディエゴからテイクダウンを奪うことに成功する。

ディエゴはバックに回り込もうとしたエレンバーガーを前方に振り落とすと、バックマウントを奪い、強烈なパウンドを落とす。残り30秒、目もうつろになったエレンバーガーに左右のパウンドを落とし続けるディエゴだったが、最後の10秒ではエレンバーガーがフルパワーで胸を合わせて立ち上がる。

最後は両者が立ち上がったところでタイムアップ。ディエゴが最後の最後に意地を見せたが、ジャッジ3者とも29-28でエレンバーガーが逃げ切った。地元の観客の大きな声援を受けたエレンバーガーは「ディエゴのようなタフな相手は今までいなかった。本当に彼はウォリアーだ」と敗者を称え、暫定王者カーロス・コンディット戦を静かにアピールした。

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