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【PFC11】ランバー快勝、タクミは惜敗

2008.11.21

(C) GONG KAKUTOGI11月20日(木・現地時間)、カリフォルニア州のリムーアのタチパレスホテル&カジノで行われた『パレス・ファイティング・チャンピオンシップ(PFC)11』。日本から参加したランバー・ソムデートは強烈な打撃を見せ判定勝ち。タクミは判定負けを喫した。

【写真】同じ階級には見えない相手を打撃で圧倒。その強さを米国の観客に見せつけたランバー。試合後は何度もサインを求められ一躍、人気者に (C) GONG KAKUTOGI

日本と同じように、リングに上がるや独特の動きとともに、大声を叫んだランバーに呆気に取られた観客だが、その強力な打撃を武器にしたファイトを見て、彼らの驚きはさらに増した。


PFC世界フライ級王座決定トーナメント準決勝に出場したランバー・ソムデートは、同トーナメント本命で体重オーバーのユリシーズ・ゴメスと対戦。ランバーが放ったノーモーション、そしてスピード感溢れるローキックに、観客席がどよめいた。

ユリシーズにテイクダウンを奪われても、絶妙のガードワークで立ち上がり、左フックでダウンを奪う。必死にテイクダウンでごまかそうとするユリシーズに追い打ちのパンチを浴びせて、2度目のダウンを奪取。ここではパウンドを落としダメージを加え、スタンドに戻ると即座に3度目のダウンを奪った。ここでユリシーズは亀の状態になって、何もできなかったが、1Rが終了。

1ラウンド=3分ルールに救われたユリシーズだったが、試合の行方は決まったようなものだった。ユリシーズは2R、3Rとテイクダウンを奪ってもパウンドの一つも、ハーフガードに行くこともできないまま試合終了。2Rに後頭部への打撃という不可解な理由でペナルティを受けたランバーだが、これをもろともせず3-0の判定勝ちを手にした。

ランバーは1月22日に同地で、もう一つの準決勝で勝利したパット・ルネツとタイトルを賭けて戦うことが決定した。

また、もう一人、日本から参加したタクミはキャリア13勝2敗1分のドミニク・ロビンソンと対戦し、急所直撃のヒザ蹴りに見舞われながら、3Rを戦い抜いたが、0-3で判定負けを喫した。

ロビソンンの勢いのあるボディへのヒザ蹴りを受け、パンチで下を向くシーンがあったタクミは、1ラウンド終盤にテイクダウンからパス、2ラウンドにはスタンドでバックグラブの態勢に入り、自らがテイクダウンを許されることはなかったが、米国のジャッジには評価を得られなかった。

この他、元WEC世界ライトヘビー級王者ダグ・マーシャルが、ミドル級マッチでラファエル・デルレアルをと戦い、1Rにボディへのヒザ蹴りからパウンドで勝利。ローブローを主張するデルレアル陣営だったが、場内スクリーンにはマーシャルのヒザがわき腹に入るシーンがハッキリと映し出されていた。

コミッションのサンクションを受けておらず、1R3分という独自の試合タイムが独特の試合テンポを生みだしているPFCだが、来年からは認可を受ける方向だという。

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