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【TUF8】第8週。孵化しかけたアヒルの卵を食べる男

2008.11.10

(C) ZUFFATUFシーズン8、第8週。ライトヘビー級の高度なサバイバル戦と比較して、ジュニー・ブローウィングの立ち回りばかりが目立つライト級だったが、いよいよ本命視される実力者がプレリミナリーファイトに出場した。

【写真】拮抗した一戦となると思われたデイブ・カプラン×フィリップ・ノヴァーのプレリミナリーファイトだったが―― (C) ZUFFA

準決勝進出へのプレリミナリーファイトも、残すところライトヘビー級が1試合、ライト級に2試合となったころ、ホームではチーム・ミア所属のトム・ローラーのフルーツ・プレートと、チーム・ノゲイラのフィリップ・ノヴァーの寿司パックが冷蔵庫から持ち出され、いつも相手チームの誰かに食べられるという事態が続いていた。


ここでチーム・ミアはノゲイラ勢のトレーニングセッションの間に、ローラーのフルーツ・プレートに小便をかけ、凍らせるという悪戯をしかけることになった。

その間にも、ライト級プレリミナリーファイトのカードが決定。ミアは敢えて、ノゲイラのナンバーワン・ピックであるノヴァーを指名、デイブ・カプランとの対戦を決定した。

「ノヴァーは最初に選ばれたライト級ファイターだけど、相手にとって不足ない」と自信を覗かせたカプラン。ノゲイラは「フィリップは全てにおいてカプランを上回っている」と、これまた絶対の自信を持ってこの一戦に挑むこととなった。

両チームがホームに揃い、チーム・ミアの視線がチーム・ノゲイラの面々に注がれるなか、ローラーのフルーツ・プレートをミキサーにかけ、ジュースにしてカイル・キングスベリーが飲みほした。これを見たチーム・ノゲイラ勢は大笑いしながら、コトの顛末を知らせる――と、キングスベリーは「全く味は変わらなかった」と言いトイレに駆け込む。

その後も唾を吐き続けるキングスベリー、このやりすぎの悪戯の先行きを不安がるように「匂いで分かると思ったんだ」というチーム・ミアの一員も出てきた。そして、キングスベリーの逆襲が始まった。ノヴァーの寿司パックを手にトイレへ。出てきたときはカリフォルニアロールを手にして、ニヤリ。

そのなかに何が加わったかは、察しの通り。これを気づかずに食したのがカプランだった。この悪戯を知ったカプランは、怒りの矛先を寿司の持ち主で、対戦相手でもあるノヴァーに向けた。

「アーネスト・ホーストと7ヶ月間練習したんだ」と、打撃戦でノヴァーに挑むことを明白にしたカプラン。ミアも「右のローキックが強力だ」と太鼓判を押す。

計量前の夕食の席で、母国の伝統的な料理であるアヒルのゆで卵(孵化しかけたもの)=バロットを食卓に持ち込んだフィリピン系のノヴァー。これにはチームメイトも閉口する。

しかし、ノヴァーの勧めで口にした者のなかには、「おいしい。チキンのような味もする」と大絶賛する者も。ノゲイラが目指す気持ちが通ったチーム作りは着実に形になりつつあった。「最初は個人の戦いだと思っていたけど、チームで頑張れることが分かった。ノゲイラを尊敬してやまない」というノヴァー、「テイクダウンしサブミッションかKOで決める」と決意を新たにした。

両者、問題なく計量にパスし、「俺は強い人間と戦い、強い人間に勝ちたいんだ。とにかく倒す」とカプランも意気込む。しかし、試合では全くといっていいほどカプランは良いところを見せることはできなかった。

打撃で攻めるはずが、ノヴァーのパンチの連打を受け、グラウンドに試合が移っても必至にクローズドガードで固めるのみ。足を一本抜いたノヴァーは、左右のパウンドを落としパスを狙う。パスを嫌がりタートル・ポジションを取ったカプランだったが、そのままバックグラブを許し、リアネイキドチョークでタップした。

「なんだ?ノヴァーのパンチの強さを試したかったのか?」と、試合後にカプランに冷たく当たるミア。敗者を庇うことなく、冷たい言葉で突き放す姿は、とてもWEC中継で解説を務めることができる者とは思えない。そんな嫌な奴ぶりがシーズン半ばで定着し始めた。

TUF8、第8週を終え生き残っているメンバーは以下の通り。2階級で3試合ずつ、計6試合を終え3勝3敗のイーブンとなった。

■チーム・ミア
クリジストフ・ソジンスキー
ヴィニー・マガリャエス
エリオット・マーシャル
ジュニー・ブローウィング
ジョージ・ループ

■チーム・ノゲイラ
ライアン・バダー
カイル・キングスベリー
フィリップ・ノヴァー
エフライン・エスクデロ
ジョン・ポラコウスキー

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